看護師として今後も働きたいけど…。
生活環境の変化や年々実感する体の疲れ、これからも同じ働き方が出来るか不安、そんなことを考える事はありませんか?
長時間労働や急な残業、時間外の会議や院内研修、自分の時間を作るのもやっとな毎日の中、これからの自分の人生を考えると、「何十年も今と同じような働き方は出来ない」と思う方は実際たくさんいらっしゃいます。
今回は環境の違う看護師さん達の「働き方」に関するそれぞれの悩み、悩んだ末の選択などを体験談からご紹介します。
自分の環境に近い悩みの中から今後の働き方のヒントを探って頂けたらと思います。
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看護師の働き方【悩みや解決策】
結婚したり子育て中だったり、独身のベテランさんだったり、それぞれの立場で抱える悩みは違うようです。
結婚・妊娠・出産後【悩み】
- 出産後や子育て中だと子供の発熱、学校行事等で休みが必要な場合があり周りへ迷惑がかかる事が苦痛
- 家庭とのバランスを取りたいため夜勤なしの勤務を考える場合がある
- 結婚後、妊娠を視野に入れているため現在の勤務状態より体が楽になるような働き方に変えていきたい
~生活環境が変わった場合の悩み~
3人の子供を持つ看護師です。 唐突ですが、子持ちの看護師にとって一番いい働き方って、どんなでしょうか? 決まった曜日が休めるクリニックがやはり一番いいものですか?
引用:http://www.nurse-community.jp/
今は総合病院にいて夜勤もしていますが、色々思うところがあって、転職しようかと悩んでいます。周囲にかける迷惑を考えたり、いろいろあると思うんです。
私は器用なタイプではないため、家庭とのバランスがとれるように夜勤は出来たらしたくはなく、日勤のみのクリニックや病棟パート、外来勤務等をと考えています。
引用:看護師お悩み相談室
結婚後も今のところ夜勤を続けていますが、夜勤の回数が多く、また夜勤が1週間、2週間連続になる月もあり、かなり身体がきつくなっています。
引用:看護師お悩み相談室
妊娠も早目にしたいと思っていますので、こんなにも夜勤をして疲労して…となると、できるものも出来ないような気がしてすごく不安で焦ります。
生活環境が変わった場合の働き方選択事例
~結婚や出産後の場合・選択事例~
メリット
- 時間に余裕が出来るので家事や子育ての時間が確保できる
デメリット
- 賞与がない
- 託児所の優先度など常勤の方が待遇面は良くなる
🙂 結婚してから以後パート勤務の者です。
引用:看護師お悩み相談室
パート経歴のほうがずっと長くなってしまった…。
ご家族の協力が臨めるなら常勤でいくほうがいいですよね。待遇面では絶対そう思います。
託児所は常勤優先、空きがあればパートも利用可というところが大体ではないかな。
三才以降は保育所なり幼稚園なりに変わっていくからまた違うかもしれないですけど。
ブランク空けずに常勤でいく方、尊敬します。私はパートで充分でした。
メリット
- 夜勤がないので家事や子育ての時間が確保できる
- 常勤なので賞与などもあり、家計の助けになる
デメリット
- 子育て中の場合は急な休みを取る場合周囲に気を使う
- 急な残業が発生する場合がある
🙂 夜勤はないので、クリニックなら何とかやっていける気がします。常勤です。
引用:看護師お悩み相談室
クリニックへの転職を考えた場合はこちらの記事も参考になさって下さい。
クリニックの求人を探す看護師さん必見!7つのチェックポイント
メリット
- 正社員のまま仕事を続けられることで、モチベーションが維持できる
- 賞与や退職金が出るため経済的なゆとりができる
- 条件に合うアルバイト先を探す手間が省ける
デメリット
- 他のスタッフへの配慮による心理的負担
- 理解が得られない場合の働きにくさ
(参考:看護roo!)
進学・資格取得のほか、家庭の都合で長時間労働が必須の病棟勤務ができない看護師のため、時短や週3日程度の勤務でも、正職員と同等の待遇を受けられる制度です。ワーク・ライフ・バランス推進の一環として、看護協会が積極的に普及しています。
(参考:ベビカム)
🙂 私の働いている病院は、子供が小学生に上がるまでは、申請すると時間短縮勤務ができ、夜勤も免除してもらえます。
引用:看護師お悩み相談室
ですが、大抵の人は徐々に周りの風当たりも強くなってくるため、平日の日勤だけ短縮勤務にして、夜勤や休日出勤は皆と同じようにする、等々して折り合いをつけているようです。
私は小学生一人と幼児二人の三人の子持ちです。三人目が1歳になる頃に復帰し、復帰当初は平日の日勤だけで短縮勤務で働かせてもらっていました。
ベテラン看護師の働き方・この先どうする?【悩み・体験談】
- 長年働いていると、本当はもっとゆったり働きたいのに、責任は重く、仕事量は多い立場にあるため辛い
- 老後を考えるとお金のためには、常勤で働き続ける選択をしなければならないのか悩む
~ベテラン看護師の悩み~
若い頃は野心もありましたし、仕事=趣味みたいな感じでした。
引用:看護師お悩み相談室
年齢を重ねた今、生活できる糧としての収入源として看護師しています。
独身なので、ある程度の収入は欲しい、だけど常勤だと勉強会・研修・指導者・会議など責任がのし掛かってくるのが もう、負担なんです。
厚生年金考えると常勤でもう少し頑張ったほうが良いのかと思ったりもします。
46歳独身です。急性期の病院で、最前線で戦っています。
引用:看護師お悩み相談室
就職して20年以上がたち、現在管理職の常勤です。
しかし、本当は、もっとゆっくり働きたい・・・と、申しますのも、仕事量の多さ、責任の重さ、そして夜勤がそろそろ辛くなってきました。
個人病院で昼間だけの仕事でいいのではないか?と考えつつ、やはり、パートですと老後の保障がなく、お一人様ですと不安です。
老後の不安、ただそれだけで常勤をがんばっています。
ベテラン看護師の続け方・方向性事例
~ベテラン看護師の場合・方向性事例~
メリット
- 勤務後の勉強会や会議に出なくて良い
- 給料面や仕事内容は常勤と一緒
- 責任がある立場ではないため気持ちが楽
- 5年働いた契約社員は無期契約に転換できる制度が施行され、希望すれば雇用期間を定めない契約に転換できる(注:正社員になるわけではない)
デメリット
- 退職金はない(契約者社員)
- 病院側が契約更新をしない場合は契約終了となる(契約者社員)
- 他のスタッフへの配慮による心理的負担(時短勤務)
- 理解が得られない場合の働きにくさ(時短勤務)
(参考:キャリアパーク)
🙂 私も40代で独身ですが、仕事バリバリというよりも、自分なりの生活を充実させるためのみで看護師をしています。
引用:看護師お悩み相談室
私は契約という働き方です。常勤と条件は一緒なので、給料は一人で生きていくぶんには十分ですし、年金なども一緒、ボーナスも常勤と同様、休みの数も同様です。
基本1年ごとの契約(まず更新される)、3年ごとにいったんクビですが、改めて申し出れば再契約になっています。
常勤との違いは、会議や委員会のメンバーからははずれ、ラダーなどもありません。勤務後のさまざまな勉強会の参加も半強制はされません。
病棟会も一切欠席です。指導者も一切ありません。
日々のリーダーはもちろんないので、夜勤もリーダーがとれるそれなりの経験がある人としか組みません。くだらないことですが、看護協会の強制加入からもはずれます。
もう気持ちがラクですよ。それでも悩むことはあるのですが、契約できる限りずっと続けたいですね。
🙂 年金が気になるとか、仕事を少しセーブしたいとかあるのなら、週30時間程度働けば両方OKなので、日勤週4日だけ仕事とかもありますよ。
引用:看護師お悩み相談室
時短にして週5日×6時間とか、夜勤を少し入れるとか、いろいろ工夫できると思います。
看護師ならこのくらいのペースでも生活自体はできると思うのですが。
あまり趣味に金がかかるとか、そういったことがあると無理かも。
メリット
- 長時間労働、残業、夜勤当たり前の看護師激務から解放される
デメリット
- 新しい職場が自分に合うかは働いてみないとわからない
🙂 職場を変えて、保健所や電話相談や看護教員も経験しました。今は、大学教員です。
引用:看護師お悩み相談室
🙂 周囲には、もう看護師辞めて違うことをしてる人結構いますよ。
引用:看護師お悩み相談室
似た職種なら、企業のカウンセラー、プールの救護員をしている人がいます。
かなり希な求人なのでタイミングと運がよくないと入れないでしょうね。
治験とか看護学校の先生になる人もいますね。
全く医療には無関係な仕事をしている人もいます。
カフェの店員、OL、留学経験がある人は語学を生かして英会話スクールの講師、空港で働いている人なんてのもいます。
🙂 齢を重ねていくにつれて身体がもたなくなるなと感じた友人は、保健師の免許を取得して、今はデスクワークしています。
引用:看護師お悩み相談室
看護師とは、また違う仕事なのでイキイキしていますね。夜勤もないし。
そうやって、先へ先へ行動を起こしていくのも一つの方法だと思います。」
病院以外の新たな転職先を考えた場合の参考にこちらの記事もご覧ください。
【訪問看護師の役割】在宅ケアを支える看護師の仕事とホンネ
【治験 看護師】治験コーディネーターの実態|向き不向きは?
介護施設は看護師にとってどんな職場?体験談からわかる実情とは
*昇進(スタッフ→主任→看護師長→看護部長)していく
*認定看護師・専門看護師資格を取得する
メリット
- 責任ある立場、資格取得による専門知識が得られ看護師として成長できる
- 手当による年収アップにつながる場合がある
デメリット
- 資格取得までには時間とお金がかかる
- 昇進、資格取得共に必ず給料面に繋がるわけではない。(手当がない、管理者は残業手当が申請しづらい、夜勤が減る、など)
- 昇進は自分の意志だけでなく病院側からの打診、適性が関わってくるため必ずできるものではない
- 昇進による責任の大きさや仕事量の多さに耐えられない場合がある
(参考:http://www.nurse-express.com/)
【昇進に関する体験談】
🙂 国立のセンターで副師長をしています。
引用:看護師お悩み相談室
私個人としては、病院運営や管理的な視点、法律的視点を学ぶことで、病院全体の方針の意図や解釈に幅ができ、研修を受けるだけでも勉強になったなと思います。
まだまだ未熟な副師長だし、ものすごい中間管理職で(笑)陰では泣いたりもしていますが、やって良かったなと思います。
労働量に対してのお給料という意味では、スタッフでいる方が高いかも。
🙂 チャンスがあるなら試験(幹部候補)受けると良いと思います!
引用:看護師お悩み相談室
ずっと看護師続けるならある程度の年齢になったら管理的な仕事に移行して行くのも、仕事の選択肢として有りますよね。
以前総師長が国立の師長退職し二年契約できていましたが、破格の高額給料でした。
【認定看護師・専門看護師に関する体験談】
🙂 皮膚・排泄ケア認定看護師になり、3年目です。
引用:看護師お悩み相談室
重症褥瘡のケアと新人の頃のストーマケアがきっかけで、認定看護師を志しました。
資格のことを調べ、学習を始めてから、1年ぐらいで、教育機関を受験しています。
年齢的にスタートが遅いということはありません。
いろいろな経験があるからこそそれを分野での活躍につなげることができますよ。
わたし自身は、認定看護師として働け、とても毎日が充実しています。
😥 大学院に行く費用は国立系でも年間の授業料50万実習に行くなら遠征費、2年分の生活費等を考えて、仕事復帰後それを取り返せるだけの給料がもらえるのか?というともらえないと思います。
引用:看護師お悩み相談室
投資分のお金を取り戻すことは不可能、ライセンスを取るのも簡単ではない、ライセンスを維持していくのも講習や研修や学会に自分の時間とお金を使って行くことになるので、完全に夢を買うやりがいを買うという感覚だと思います。
たくさんのCNS(専門看護師)の方に会いましたが、中にはうまくいっていない苦しんでいる方もいます。
それを、そこで辞めるとするのか、そこから次のステップへ飛ぶのかは、その人でないとわかりません。
資格取得に関する詳細は下記の記事も参考になさって下さいね。
【認定看護師】※21種類のうちあなたにマッチする分野はどれ?
【状況別】専門看護師になるには?最短で資格取得できる方法
2.看護師の働き方【一人で悩まず相談しよう】
今後どうしたら一番自分の環境に合っているのだろう、後悔をしないのだろう、と一人で悩んでしまう事も多い科と思います。
そんな時は違う視点からアドバイスをもらい、考え方を広げると何が本当に向いているか見えてくるかもしれませんよ。
今後の働き方に悩んだら
日本看護協会に相談する
看護師の資格を持つ個人が自主的に加入し運用する、日本最大の看護職能団体です。
看護師資格を有しながら、結婚、出産、育児などで離職した有資格者のための再就職の支援や専門技能の向上、認定看護師、専門看護師の養成、認定看護管理者の養成および認定の活動も行っています。
復職に関する相談、管理職に関する悩み、求人紹介、研修など看護師の皆さんに必要な情報が閲覧・相談できます。
(参考:公益社団法人日本看護協会)
各地域に看護協会がありますので、まずは自分の地域にどんなサポートがあるのかご確認ください。
無料でインターネット求人検索ができる
- 看護協会が運営しているeナースセンター
キャリアカウンセラーに相談【看護師転職サイトを利用する】
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- 自分の環境を伝え、今後こうしていきたいという相談をすることができ、自分に合った施設を紹介してくれる
- 検索条件を細かく絞り込むことが簡単に出来、自分の希望する施設を見つけやすくなる
- 気になる病院があった場合、忙しい自分に変わりプロの転職カウンセラーが職場の雰囲気、忙しさ、希望の給料額の交渉などの「気になるけど聞きづらい事」を確認し、転職のサポートをしてくれる
- 応募が殺到するためにあえて非公開にしている非公開求人情報も知ることが出来る
- 面接対策や履歴書の添削、入職後の悩みをサポートしてくれる
- 病院見学に同行してくれる場合がある
また、求人検索だけではなく看護知識の勉強をしたり、他の看護師の悩みを知ることが出来たりといった、看護師にとっての役に立つ情報も満載です。
1人で悩み、解決策が見つからない時はぜひプロの力を賢く利用してみてはいかがでしょうか?
まとめ
結婚・出産後、子育て中、ベテランの看護師さん、女性が第一線でバリバリ働かなければならない職業であるがため、今後の働き方を選択していく場面は生活環境や年齢と共に、何度も訪れる事でしょう。
自分がどうしたいか、その悩んでいる期間の一瞬の考え方だけではなく、先を見据えて行動しないと後悔にもつながります。
たくさんの体験談の中から、ヒントになる事例を見つけて頂き、今後の働き方の参考にしてもらえたらと思います。