看護師として今後は病院ではなく介護施設で働くのはどうだろう?そう考えた事はありませんか?
看護の経験は十分あるし、お年寄りの患者さんもたくさん対応してきたし…、病院の目もまわるような忙しさから少し離れたところで力を発揮できる分野なのではないか、と看護師にとっては少し身近に感じる病院以外の転職先候補ではないでしょうか。
でも実際は、介護施設で看護師はどこまでが業務として与えられているのか、本当に病院じゃない場所で自分はなじめるだろうか、どんな悩みややりがいがあるのだろう、など興味はあるけど実情が把握できなくて決断に困っている方も多いかと思います。
今回はそんな方のために介護施設で働く看護師の実情をお伝えしていきます。
今後の考えの一つにぜひ活用してくださいね。
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介護施設で看護師が働く前に知っておくべき事
介護施設にも種類があり、入居者の状態も施設の特徴も様々です。
看護師が働く介護施設の4つの種類と特徴
介護施設には4つの種類があります。
【特徴】要介護度や医療ニーズが比較的高く、看取り件数が多い
- 社会福祉法人や地方公共団体が運営母体となっている公的な介護施設
- 概ね健康である65歳以上で要介護3以上の認定を受けている方が入居する施設(要介護度の平均値は3.89)
- 医師は非常勤でも可能とされほとんどが非常勤の医師を雇っている
- 少人数の看護師で医療処置を行う事も多く、認知症ケアやその他介護業務にまで携わる事も多い、ハードな現場である
- 入居者の平均在所日数は1,465日(約4年)と長い(平成19年度調べ)
特養に関して詳しい記事はこちらもご参照ください。
【特徴】入居者の要介護度や医療ニーズが比較的低く、在宅復帰をサポートする施設
- 介護やリハビリなどを提供して在宅復帰を目指す施設
- 対象者は、要介護度1以上(要介護度の平均値は3.31)
- 常勤の医師を1名以上配置することが義務づけられているため、医学的判断は医師が行う
- 入居者は在宅復帰する機会が多いため、平均在所日数は介護施設の中で最も短い約11ヶ月
- 医療保険と介護保険の両方使用可能
【特徴】リハビリスタッフや看護師、医師等の配置基準が多い。在宅への復帰は目標とせず、事業目的・サービスに看取りも含まれている
- 対象者は要介護1以上(要介護度の平均は4.41と非常に高い)
- 療養型介護老人保健施設でケアできる範囲を超えた場合は、退所し医療療養病床や終末期病床へ転院になる
- 介護療養型医療施設は老人保健施設への転換が進められていて、2018年3月末で廃止される方針
- 2005年に厚生労働省が「2017年度までに介護療養型医療施設を全面廃止とする」とした方針があったが、新類型を設けることで実質的に存続を発表。これにともない従来の介護療養型医療施設は、「療養機能強化型医療施設(仮称)」と他の介護療養型医療施設に大別されることになったが、まだまだ課題は山積みの状態で確定事項が定まっていない状態。
(参考:ウィキペディア)
【特徴】リハビリスタッフや看護師、医師等の配置基準が多い。在宅への復帰は目標とせず、事業目的・サービスに看取りも含まれている
- 対象者は要介護1以上(要介護度の平均は4.41と非常に高い)
- 療養型介護老人保健施設でケアできる範囲を超えた場合は、退所し医療療養病床や終末期病床へ転院になる
- 介護療養型医療施設は老人保健施設への転換が進められていて、2018年3月末で廃止される方針
- 2005年に厚生労働省が「2017年度までに介護療養型医療施設を全面廃止とする」とした方針があったが、新類型を設けることで実質的に存続を発表。これにともない従来の介護療養型医療施設は、「療養機能強化型医療施設(仮称)」と他の介護療養型医療施設に大別されることになったが、まだまだ課題は山積みの状態で確定事項が定まっていない状態。
【特徴】入居者の要介護度や医療ニーズが低く、医療処置が少ない
- 民間事業者(株式会社や医療法人など)が運営する、高齢者のための介護施設を「有料老人ホーム」といい、その中でも行政から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設
- 60歳以上もしくは65歳以上などの年齢のみが条件であることが多く、必ず介護が必要な入居者ばかりではない(平均要介護度は2.2とかなり低い)
- 他の介護施設と比べると看護業務の中で、医療処置の業務は少なく、健康管理や健康相談などの業務がメイン
- 医療処置が少ない分、介護業務が多め(オムツ交換、食事介助、シーツ交換、体位交換、入浴介助など)
(参考:ナースフル)
(参考:社会保障審議会 介護保険部会)
(参考:ニチイホーム)
要介護度とは、対象者がどの程度の介護を受ける必要があるかを示す数値のことです。
働く施設の入居者がどのくらいの要介護度かを就職前に認識しておくといいでしょう。
要介護1 | 認知症の可能性や半年以内に大きな状態変化がある可能性が認められる状態 |
要介護2 | 自力での起き上がりが困難で、排泄や入浴などで部分的に介助が必要なため、軽度の介護が必要な状態 |
要介護3 | 自力での起き上がりや寝返りが困難で、排泄や入浴などで全面的な介助が必要なため、中度の介護が必要な状態 |
要介護4 | 排泄・入浴・着替えなど多くの行為において全面的な介助が必要なため、重度の介護が必要な状態 |
要介護5 | 生活の全てにおいて全面的な介助が必要なため、最重度の介護が必要な状態 |
介護施設での看護師の役割
介護施設は病院と異なり、高齢者が快適に過ごせるようなサポートを提供する役割を担っています。
求められる医療行為は少ないものの、介護施設では看護師の配置人数が少ないので、看護師ひとりの仕事の裁量が大きくなります。
- 高齢者が快適に過ごせるようなサポートを提供する
- サービス業の要素が強く、設備・環境をキレイに整え、接遇面を大切にする
- 医師の常勤が義務付けられていない施設では、時には看護師が医療的判断を任されることもある
- 介護士との連携が仕事の中で多くを占めるので、コミュニケーションや信頼関係が大切になる
施設ごとに看護師の配置基準に決まりがあり、少ない所では看護師の業務量も多い傾向にあります。働く場所を選ぶ際の目安として参考にしてみて下さい。また、医師が常勤していないところでは、入居者の急変時には看護師が応急処置や医師の診察を受ける必要性の有無を判断する必要があり、プレッシャーが伴う場合もあるようです。
有料老人ホームはヘルパーの質が悪く、急変や重症になると看護師に全て丸投げです。医者がいないため判断は全て看護師です。責任も重いのでわたしは1年働きましたが、働きにくいので退職します。急変の時もモニターもないので自分の経験で判断でした。高齢者は急変するリスクありますが急変したときもヘルパーはみんな看護師に押し付けて部屋から去っていきます。1人で全てやらないといけないからしんどいです。
引用:看護師お悩み相談室
医師がいないので、施設にとってはその時の看護師の判断が全てになります。何かあった時、施設長だけではなく、看護師の責任にもなることありますし。最悪なところは、医療の事に関しては看護師側に責任丸投げするところもあるので注意した方がいいです。
判断が出来なかったり、対応が出来なかったりすると、あの人は当てにならないと介護からの風当たりもきつくなります。
引用:看護師お悩み相談室
施設別看護師配置基準
入居者100人に対する医師と看護師の人数 | |
介護老人福祉施設(特養) | 医師(非常勤可)1人 *ほとんどの施設が非常勤の医師を雇用 看護職員3人 |
介護老人保健施設(老健) | 医師(常勤)1人 看護職員9人 |
介護療養型医療施設 | 医師3人 看護職員17人 |
有料老人ホーム | 医師の配置は義務付けられていないため 協力医療機関を定めている 看護職員3人 |
(参考:公益社団法人 全国老人保健施設協会)
介護施設での看護師の仕事内容
介護施設は基本的には“入居者の方が生活する場所”です。そのため医師が常駐していない施設がほとんどです。介護士は、医療行為をすることが法律で認められていないため、もしもの時のことを考え、医療行為ができる人=看護師の存在が必要になります。
~介護施設での看護師の仕事内容~
【簡単な医療行為】
- 健康管理(バイタル測定、血糖値測定)
- たんの吸引
- 胃ろう、腸ろう、経鼻経管栄養などの経管栄養
- 床ずれの処置
- 摘便
- 酸素吸入
- インスリン注射
- 膀胱カテーテル
- 点滴(介護老人保健施設「老健」のみ/医療保険も使えるため)
*医療保険を使う医療行為は収益を請求できないため、点滴は特養や有料老人ホームでは行わず、診療先の医師に同行してきた看護師が行います。
病院なら点滴を行う場面でも介護施設では行うことが出来す、じれんまを抱える看護師の方もいらっしゃいます。
わたしの働く特養では、点滴、インシュリン皮下注、採血、導尿、Baカテーテルすらやりません。NGチューブで経鼻栄養も禁止らしいです。
引用:看護師お悩み相談室
日中帯でできる範囲のものはナースがいるんですからやったほうがいいと思いませんか?『特養だから。。』と言うのは逃げだと思います。
正直、特養にナースは要らないと感じました。
【連携、補助業務】
- 介護スタッフが迷ったときの相談対応や医師との連絡業務
- 施設利用者が病院受診を必要とする場合には、施設外診療の補助
【施設により介護業務も発生】
- オムツ交換、食事介助、シーツ交換、体位交換、入浴介助など
(参考:みんなの看護部【特養で働く看護師の実態まるわかり】特養ナースに向いている人とは?)
(参考:http://nurse-riko.net/)
介護施設で働く看護師の体験談
やりがいや良かったこと
- 入居者との密な関わりを築くことが出来る
- 状況判断などを任せられる責任からアセスメント能力が鍛えられる
- これまでの看護経験が生かせる転職先である
劇的にその方の症状などが上向くことはなくても、その方のより良い生活や健康のことなどをケアスタッフやケアマネージャーなどと話し合って、今より良くする方法を見つけて、それが実際ご入居者にとっても合っていたときですかね。「よし!」って思います。
引用:株式会社アライブメディアケア
施設ナースは本来の看護というものに一番近い場所にあるのではないかと思うのです。
ドクターの補助に振り回されず、地味ですが療養環境を整えることで癒しに導いてゆけるという原点があると思えるようになりました。状況判断もプレッシャーではありますが、経験を積んでいるうちに理論化できるようになってきますし、アセスメント能力は病院に居るより鍛えられます。
引用:看護師お悩み相談室
入居者さんの家であり生活があって、少しでも最後の時まで楽しく元気に過ごしてもらえるような関わりが出来ます。
少しの異変に気付くこと、様々な判断をするすること、看護師っていうだけで安心したり、有難がってくれる入居者さんも沢山おられ、看護師の自分、という存在だけで入居者さんの支えになれているなんて、素晴らしいことだと、とても思います。
又、小さな異変に気付くコトや様々な判断は、それこそ今までの経験が問われることで、私にとっては大きな遣り甲斐の一つだと思っています。
引用:看護師お悩み相談室
悩みや大変なこと
- 医療行為が少ないなどの病院との違いにギャップを感じ、受け入れられない人もいる
- 介護士との関係が悪い場合がある
- 施設により看護業務のみの所、介護業務もやる所など違いがあり、自分がやりたい事とズレがある場合もある
特養で働きながら就活しています。物品にしろ揃ってないし、医療行為少ないし、昔ながらのやりかたの看護だし、言われても悔しくもないです。医師がいないから緊急対応も看護師だし。早く、辞めたいです。
引用:看護師お悩み相談室
私は介護に興味があり特養に転職しました。が、看護師は検温以外あまり関わる事がなく、夜勤もなければ食事介助やトイレ介助、入浴や清拭にも関わる事がありません。コールも看護師の部屋は別個なので対応する事もありません。確かに薬の管理や何かあった時には判断してっていうのは大事な仕事。 しかし、福祉(介護)に関わりたくて転職したのに、業務にやり甲斐が持てません。
事務的な事や雑用が多く、時間をもて余している状態で、私何しているんだろうと自己嫌悪プラス、病院嫌い(急性期で忙しかったり、研究に追い込まれるのが嫌)で本当入所者の方とゆっくり楽しく関わりたいと転職したのに、病院にさえ戻ろうとまで追い詰められ、考えています。
引用:看護師お悩み相談室
わたしも施設ですが敵対心ある介護のかたが多いです。 「看護師楽そう」と排泄介助、移乗のストレスを ぶつけられる。「給料がいいのが腹立つ」とか。
眼中にないのに絡んできます。介護のかた自身が介護の職業にプライドがないとアンチ看護師になるんだと考えています。
引用:看護師お悩み相談室
介護施設で看護師が働く上での向き不向き
体験談から見えてきた、介護施設で働く看護師の向き不向きをまとめました。
- コミュニケーションをとることが得意な人
- 小さな変化も気付くことが出来る人
- 判断力がある人
- 介護の仕事に興味を持ち続けられる人
介護施設では入居者とのじっくり長い期間の関わり以外にも、介護士さんとの連携や入居者家族とのコミュニケーションが大切になってきます。
医師が常勤していない場合には看護師が的確な判断を求められる場面もあり、責任やプレッシャーが伴います。
日ごろから入居者の変化を見逃さないアセスメント能力が必要です。
今までの看護業務とは違う介護業務に携わる機会も増えるため、最初は良くてもギャップを感じてしまい、続ける事を辞めてしまう看護師の方も多く見受けられます。
- じっくり長い期間の中での人間関係は苦手な人
- 医療処置が少なくなるのが嫌な人
- 責任やプレッシャーに弱い人
- 介護の仕事は自分の仕事ではないと思う人
介護施設では看護師も介護業務を行う施設があります。
看護業務だけやりたい、という場合はそのように明確に分けている施設を選択しましょう。
ただ、介護は介護士の仕事、という考えだけでは介護士さんの大変さや気持ちを理解することが出来ず、いい連携が作れません。
オムツ交換、食事介助、シーツ交換、体位交換、入浴介助などの介護業務はやる場合があるという認識と、介護業務への理解は持っておきましょう。
介護施設の看護師求人の探し方
求人傾向【給料について】
- 病棟看護師との大きな差はない
ナースな私のお給料で、「病棟 正看護師」と「介護系 正看護師」のお給料を比較してみました。
それによると、病棟看護師の平均年収は¥4,838,677、介護系の正看護師は¥4,772,528とその差は約6万円ほどしかありません。
【病棟 正看護師の平均年収 ¥4,838,677】
- 給料は夜勤の有無、オンコールの回数で変わってくる
施設により夜勤がある所、オンコールがある所がありその回数や手当により給料に差が出てきます。
勤務体系 | |
介護老人福祉施設(特養) | 日勤のみ または オンコールあり |
介護老人保健施設(老健) | 夜勤あり施設は7割 オンコールあり施設は3割 |
介護療養型医療施設 | 夜勤あり(義務付けられている) |
有料老人ホーム | 夜勤もオンコールも施設による |
(参考:第3回介護施設等の在り方に関する委員会)
- 有料老人ホームは施設により高給な場合もある
有料老人ホームは施設により入居料を高めに設定し、その分行き届いたサービスを売りにしている施設もあります。
その施設の経営状態によっては給料も高額な場合があります。
【有料老人ホームの給料例】
(参考:ナースな私のお給料)
求人数について
看護師転職サイトので「正看護師 全体」の求人数と「介護施設 正看護師」の求人数を比較してみました。
- 求人数は約3割と比較的探しやすい傾向
しかし、この中から夜勤なし、有料老人ホーム希望、医師が常勤している老健がいい、などの希望を絞り込んでいく事により求人数は少なくなっていきます。
効率的な求人検索方法
先に述べたように広い範囲での「介護施設 正看護師」の求人は比較的数が多いですが、自分の希望に近い求人を探すには時間と労力がかかる事が予想されます。
そんな時におすすめなのが看護師の求人に特化した「看護師転職サイト」の利用です。
会員登録をすればプロのキャリアコンサルトによる看護師の転職に関する様々なサポートを無料で受けることが出来る、看護師の求人に特化した人材紹介のサービスです。
求人検索の利用だけでなく、相談する事で施設の情報を得ることが出来ます。
- 「介護施設でこんな風に働きたい」という相談をすることができ、自分に合った施設を紹介してくれる
- 検索条件を細かく絞り込むことが簡単に出来、自分の希望する施設を見つけやすくなる
- 気になる施設があった場合、忙しい自分に変わりプロの転職カウンセラーが職場の雰囲気、忙しさ、希望の給料額の交渉などの「気になるけど聞きづらい事」を確認し、転職のサポートをしてくれる
- 応募が殺到するためにあえて非公開にしている非公開求人情報も知ることが出来る
- 面接対策や履歴書の添削、入職後の悩みをサポートしてくれる
*看護師転職サイトの便利な点は、下記のように求人検索の際に細かい設定が簡単に出来る事です。(サイトにより絞り込み設定は変わる)
(参考:ナースフル)
介護施設看護師の求人チェックポイント
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、有料老人ホーム、介護老人保健施設(老健)などの種類があり、選ぶ施設で環境が大きく変わります。
自分で聞きづらい事は看護師転職サイトの担当カウンセラーに相談するなどして、情報を十分に集めてから応募してくださいね。
情報収集をしっかりする事で、働き出してからの「こんなはずじゃなかった」という後悔を防ぎましょう。
求人チェックポイントをまとめましたので参考になさって下さい。
【①勤務形態の確認】
- 日勤のみor夜勤ありorオンコールありか
【②どういった部門に配属されるのかの確認】
- 訪問看護、デイケア、介護分野の幅広い募集の詳細を事前確認
(参考:ナースフル セントケア千葉株式会社)
【③仕事内容の詳細】
- 看護業務のみか介護業務もあるのか、医療行為の内容
(参考:ナース専科 八王子市の看護師求人)
介護業務に携わります、という記載はほぼありません。
看護業務全般のみの担当なのか、介護の業務も発生するのか、また介護業務があるならどんなことをするのか、まずは応募先に確認してみましょう。
納得していないと葛藤が生まれ、働いてからの悩みになってしまうでしょう。
【④お金や休暇について】
- 年間休日数
- 退職金や福利厚生
- 賞与の回数や金額
- 夜勤手当やオンコール手当の金額や回数
(参考:マイナビ看護師 株式会社 ベネッセスタイルケア グランダ新高円寺)
【⑤介護施設が未経験での教育制度の確認】
- 未経験者に対する研修や指導の有無
(参考:マイナビ看護師 株式会社 ベネッセスタイルケア グランダ新高円寺)
【⑥施設の雰囲気の確認】
- 施設見学の有無
- ホームページで理念や施設内の様子を確認
(参考:高齢者介護施設きらら)
(参考:ロイヤル・ワム・タウン 総合採用情報)
厚生労働省が2017年度までに介護療養型医療施設を全面廃止とした方針があったが、新類型を設けることで実質的に存続を発表。
これにともない従来の介護療養型医療施設は、「療養機能強化型医療施設(仮称)」と他の介護療養型医療施設に大別されることになった(下記表参照)が、まだまだ課題は山積みの状態で確定事項が定まっていない状態です。
病院側はどうのように今後変わっていく予定なのか、病院側の考えを事前に聞いておいた方がいいでしょう。
看護師の業務内容の範囲に変化も出てくるかもしれません。
【新制度 療養機能強化型医療施設(仮称)に認定される5つの条件】
- 重篤な身体疾患がある人や合併症のある認知症高齢者が一定以上いること
- たん吸引などの医療処置を受けている人数が一定以上いること
- ターミナルケア(終末期医療)を受けている人数が一定以上いること
- 生活機能を維持改善するためのリハビリテーションを行なっていること
- 地域に貢献する活動を行なっていること
(参考:みんなの介護)
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム・特養)で働く事に興味がある方はこちらもご覧ください。
また、介護施設での求人を見ると「訪問看護師」の募集も見受けられます。
訪問看護師について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
まとめ
介護施設での看護師の仕事は「医療の現場ではなく生活の場」という、今までとは違う環境が待っています。
看護師の経験は活かせても、その経験通りにこれまでと同じ動きが出来るわけではありません。
介護保険で出来る範囲の生活の支援を入居者に提供していくので、医療現場で長く働いてきた看護師の方たちには初めはギャップも感じるようです。
その中でも「介護の現場でのやりがい」を見つけて働いている方もたくさんいらっしゃいますので、向いていると感じた方は、まずは施設の情報収集を十分にして自分に合った就職先を見つけ、新たな分野にチャレンジしてみて下さいね。
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