※健診・検診センターの看護師は、採血とおもてなしが命!

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健診・検診センターでご自分が健康診断を受けたとき、「こういう職場で働くのもいいな。」と思ったことはありませんか?

「健診・検診センターは日勤だけだから家庭を優先できそう。」
「基本健康な方が相手だから、気持ちが楽なのでは。」
「採血が苦手でもやっていけるの?」

こんな風に思っている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、気になる健診・検診センターの仕事内容、必要スキル、給料、求人などの実情を体験談交えて詳しくご紹介します。

※この記事は2017.7.24
「1.健診・検診センター看護師の役割とは」
「2.健診・検診センター看護師の給料は」
「3.健診・検診センター看護師の求人事情」
を更新しました。


1.健診・検診センター看護師の役割とは
(1)「健診」と「検診」は意味が異なる
(2)仕事内容
(3)最も必要な2つのスキル
   ア.採血スキル:1人で採血100人は当たり前
   イ.接遇スキル:「受診者さん」ではなく「お客様」
(4)求められる人物像
(5)メリット、デメリット
2.健診・検診センター看護師の給料は
(1)給与水準は一般的な看護師より低い
(2)パート時給も少し低め
3.健診・検診センター看護師の求人事情
(1)このような施設で募集されている
(2)データから見る求人の実際
   ア.健診・検診センターの求人は希少
   イ.看護師だけでなく保健師の募集も
(3)求人の探し方
   ア.効率よく求人を探すために
   イ.健診や検診の仕事を絞り込んで検索できる看護師転職サイト
   ウ.新卒・未経験・ブランク可の求人はある?
(4)求人情報を見る際にチェックするポイント
(5)派遣やバイト・パートで働きたい
4.まとめ

1. 健診・検診センター看護師の役割とは

(1)「健診」と「検診」は意味が異なる

皆さん、「健診」と「検診」は、実は少し意味が異なることをご存じですか?ここでは両者の違いと、よく耳にする「人間ドック」と「健診」の違いについてご説明します。

「健診」とは

  • 健康診断あるいは健康診査のこと。
  • 自分の健康状態を知って生活習慣病の予防、隠れた病気の発見が目的。
  • 特定の病気を発見していくことが目的ではない。
  • 職場や自治体の「特定健診」「成人病健診」「職場健診」がその代表。

「検診」とは

  • 特定の病気を早期に発見し、早期に治療することが目的。
  • 「胃がん検診」「大腸がん検診」「乳がん検診」などがその代表

「健診」と「人間ドック」の違い

  • 検査数が多いものが「人間ドック」少ないものが「健診」という程度の違い。
  • 明確な線引きはない。

(参考:高見台クリニックさやま総合クリニック健診センター

 

(2) 仕事内容

前述のように「健診」と「検診」、意味は違いますが、一般的に「健診センター」ではオプションとして「がん検診」などを行っているところが多く、看護師求人においては明確な区別はないようです。

  • 健診センターの仕事内容

健診センターで働いています。
仕事は身体計測、採血、視力、聴力、眼底写真、眼圧測定、乳がん検診の介助、子宮がん検診の介助などの他、健診の結果表のチェックや精密検査の予約などです。(ととままさん)

(引用:看護師お悩み相談室)

【一般的な仕事内容】

  • 事前の問診
  • 検査の介助
  • 採血
  • 身長・体重・視力・聴力・血圧・肺活量測定など
  • 尿検査
  • 眼底写真・眼圧測定
  • 心電図
  • 内科・婦人科診察補助

【施設によってはこんな仕事も】

  • 検診車での巡廻検診・宿泊を伴う出張健診
  • 献血ルームや献血車での採血
  • 電子カルテなど、PC操作などの事務作業
  • 内視鏡検査において医師の補助と患者の介助
内視鏡室看護師について詳しくはこちらの記事をご覧ください→
内視鏡室看護師|体験談からわかる役割や悩み、資格や求人の実態は?

(参考:ナースフルマガジン看護師お悩み相談室)

  • お礼の葉書に感動

画像②佐伯愛さん

善仁会総合健診センターヘルチェック 看護師 佐伯愛さん

健診センターは、ほとんどの場合年に1回、半日くらいしかそのお客さまと顔を合わせることができません。限られた時間の中で最高のサービスを提供し、気持ちよくお帰りいただければといつも思っています。
胃のバリウム検査中にご気分が悪くなったお客さまから後日「介抱していただき、ありがとうございました。またお世話になります」というお葉書をいただいたときは、ジンときました。
(引用:医療法人社団善仁会)

 

  • 検診車での業務は楽しい

検診は春から秋がシーズンです。早朝からの勤務が多く、いろいろな場所に行くので、バスでの移動は結構楽しいです。施設勤務と違って、検診車ですと、天候の影響が大きいです。土砂降り、猛暑。暑くなりすぎた時に、バスのエアコンが壊れた事もありました。(つららさん)
(引用:看護師お悩み相談室)

 

(3)最も必要な2つのスキル

ア. 採血スキル:1人で採血100人は当たり前

バイトで健診はよく行っていました。(中略)
1人で採血を100人以上した時は大変だったです。何十人もの人が列を作って、採血の順番を待っているのを見て萎縮してしまいました。(匿名さん)
(引用:看護師お悩み相談室)

健診勤務なら、採血は出来ないと!
看護師さんなら、熟練者じゃないと難しいかもです、、。数をこなさなければならないので、ゆっくり血管を見つけたり、躊躇してる余裕がないです。(中略)
基本、健康な人が来る健診ですが、健診中に体調不良を訴えたり、採血中、迷走神経反射で意識を失う人とか結構います。そうなると、ケースによってはルート確保が必要になったりします。
やっぱり、ある程度、臨床経験がないとしんどいかも。健診といっても、人が倒れたりして、コワいです。(匿名さん)
(引用:看護師お悩み相談室)

イ. 「おもてなし」が重要:「受診者さん」ではなく「お客様」

検診は患者さんではなく、お客様です。対応は丁寧にしなくてはいけません。ホテルの研修なんて受けたりもしますよ。(匿名さん)

検診センターは、サービス業です。受診者さまのクレームも大変厳しいです。(匿名さん)
(引用:看護師お悩み相談室)

健診専門クリニックの場合、クレームで最も多いのは接遇だと言われるほど。そのため、接遇に関する研修に力を入れているクリニックが多いのです。
(参考:ナースフルマガジン)

 

(4)求められる人物像

こんな人が求められる

  • 採血に苦手意識のない人
  • 流れ作業やルーティンワークが得意な人
  • コミュニケーション能力のある人
  • 即戦力になる人
  • (参考:看護師お悩み相談室)

    こんな人には不向き

  • 継続看護や患者さんとのふれあいを求める人
  • 採血に苦手意識のある人
  • 事務作業など看護業務以外の仕事に抵抗のある人
  • (参考:看護師お悩み相談室)

     

    (5) メリット、デメリット

    メリット

  • 日勤のみで残業が少ない。
  • 土日祝日は休みの施設が多い。
  • 比較的健康な方が相手なので精神的に楽な面がある
  • デメリット

  • ルーティンワークが多いので人によってはやりがいが薄い
  • 受診者さんとは短い関わりなので物足りなさを感じることもある
  • 一般的な看護師より給料が安い
  • サービス業に近いのでクレームが多い
  • 巡廻検診や出張健診がある場合は早朝から、あるいは出張を伴うことがある。
  • (参考:看護師お悩み相談室看護roo!ナースカタリーナ)

    • 採血が苦手な人が働いていることも

    健診センターは、夜勤はないですが、早出が結構多いと思います。遠方への出張健診などがある日は、5時起きでした。健診場所が遠いと帰ってくるのも遅くなります。朝が早い分、皆あまり残業せず早く帰っていましたが。
    人間関係は、病棟ほどは濃くなく、良くも悪くも淡白です。
    採血が上手くないとダメという話がありますが、下手な人やできない人も働いてます。採血は、上手な人が一手に引き受けてる感じでした。(匿名さん)
    (引用:看護師お悩み相談室)

     

    2.健診・検診センター看護師の給料は

    (1)給与水準は一般的な看護師より低い

    看護師転職サイト「看護roo!」掲載の健診センター看護師求人の給与欄を調べてみたところ、300万〜435万程度、年収の幅があり、平均すると約360万円程度であることが分かりました。看護師全体の平均年収が夜勤ありの場合で約480万円、日勤のみの場合で約415万円であることを考えると、給与水準は低めと言わざるを得ません。(2016年3月時点)

    画像③年収グラフ
    (参考:看護roo!看護roo!ナースなワタシのお給料)

    • 給料は低いが残業はない

    朝が早く、給料が安いせいか、私がいた健診センターでは人の入れ替わりが激しかったです。子供が小さいうちだけとか、割り切って働いている印象でした。(匿名さん)
    (引用:看護師お悩み相談室)

    給料は低いのですが、定時で帰れることや、仕事内容が単調なこともあり、人気の求人です。(匿名さん)
    (引用:看護師お悩み相談室)

    残業はほとんどなし。給料は夜勤がないからそんなに高くない。でも楽だし最高。(匿名さん)
    (引用:看護roo!ナースカタリーナ)

     

    (2) パート時給も少し低め

    看護roo!」掲載の健診・検診センターのパート時給を調べた結果、1250〜1800円まで幅があり、平均時給は1460円程度でした。看護師全体の平均時給は1592円なので、こちらも少し低めといえるかもしれません。

    画像④時給グラフ
    (参考:看護roo!看護roo!ナースなワタシのお給料)

     

    3.健診・検診センター看護師の求人事情

    (1)このような施設で募集されている

  • 健診センター、健診専門クリニック
  • 病院併設の健診センター
  • 人間ドック専門施設
  • がんセンター
  • 企業内の健診センター
  • 献血ルーム
  • MRI・CT装置による画像診断専門クリニック
  • ホテル内の人間ドッククリニック
  • (2)データから見る求人の実際

    ア. 健診・検診センターの求人は希少

    下の円グラフは、看護師転職サイト「ナースフル」と「看護roo!」に掲載されている「健診」「健診センター」の求人割合を表したものです(2016年3月時点)。

    上は部署別、下は施設形態別という違いはありますが、いずれにせよかなりの希少求人であることがお分かりいただけると思います。
    画像⑥求人内訳サイズ調整6

    イ.看護師だけでなく保健師の募集も

    健診・検診センターは保健師の募集もあります。転職サイト「ナースフル」と「看護roo!」に掲載されていた正・准看護師と保健師の求人数を表にしたもの(2016年3月時点)がこちらです。保健師は、保健指導などを行うことが求められますが、看護師業務を手伝うことも多いようです。

    画像⑥資格別求人数サイズ調整2

     

     

     

     

     

     

     

     

    (参考:看護roo!ナースフル)

    (3) 求人の探し方

    ア.効率よく求人を探すために

    上でご説明したように、健診・検診センターの求人はわずかです。その少ない情報を集めるには、インターネットを活用することが最も効率的でしょう。

    中でも、最もお薦めの方法はこの2つです。

    • 求人検索エンジンを利用する
    • 看護師転職サイトを利用する

     

    イ. 健診や検診の仕事を絞り込んで検索できる看護師転職サイト

    看護師転職サイトとは、看護師を就職させることで病院や施設から紹介手数料を受け取る人材紹介サービスのことで、看護師は無料で利用することができます。

    転職サイトの中には、「健診センター」や「健診」「検診」で絞り込んで検索できる機能のあるところがあるので、その一例をご紹介します。

    • 施設形態から選択できるサイト→ 看護roo!

    画像⑦施設形態

     

    画像⑧業種

    たとえ「健診センター」や「健診」「検診」で絞り込むことができなかったとしても、ほとんどの転職サイトはフリーワードやキーワードで検索できる機能がついているので、そちらに「健診」や「検診」と入力して絞り込むこともできます。

     

    ウ. 新卒・未経験・ブランク可の求人はある?

    • 転職サイトにはブランク可、新卒・未経験可という求人が掲載されることもあるので、その一例を挙げておきます。

    画像⑨ブランク可

    (引用:看護roo! )

    • ですが、下記のように健診センターは即戦力が求められる場合が多いので、考慮に入れておく必要があります。

    健診センターでは、とにかく即戦力が求められ、血圧・採血が命です。私自身は、あまり採血の経験がなくても、練習すれば出来るようになるのだから、それでも良いと思っているのですが、ベテランナース陣の風当たりが強く怖いです。(匿名さん)
    (引用:看護師お悩み相談室)

    「ブランクの不安」について、詳しくはこちらの記事をご参考下さい→
    看護師の復職|ブランクの不安を解消してスムーズに復職するための方法

     

    (4)求人情報を見る際にチェックするポイント

    • 健診・検診以外の業務がないかチェック

    病院に併設されていたため、なぜか保健師も外来当直のローテーションにも入っており、救急車で搬送されて来る患者さんへの対応もありました。(二次救急ですが・・・)(すももさん)
    (引用:看護師お悩み相談室)

    このように、病院併設施設の場合、健診・検診や事務作業以外の業務を担当しなければならないケースもあります。「こんなはずでは…」という後悔を防ぐために、求人内容をよく吟味する必要があります。

    • 出張の有無をチェック

    画像⑩出張

    (引用:看護roo!)

    健診・検診センターは、検診車を使った巡廻検診や出張検診を行っているところがあることは既に述べましたが、このように遠方や長期間にわたる場合があるので、家庭との両立を考えている方は要チェックです。

    • 応募資格をチェック

    画像⑪応募資格

    (引用:看護roo!)

    このように、求人先によっては、臨床経験年数や、採血スキルを指定して募集している場合があるので注意しましょう。

     

    (5)派遣やバイト・パートで働きたい

    • 単発健診なら拘束時間は仕事の間だけ

    派遣の仕事は始めから単発のお仕事しか引き受けていないのですが、春から夏にかけて健診の仕事が主。
    健診の依頼がなくなってきたら、健診専門クリニックとか、デイサービスの仕事なんかをやってます。
    同じ健診の仕事でも単発仕事なので、働く時間は純粋に現場での実働時間のみ。
    これだと半日仕事ならお昼に帰れるし、一日仕事でも遅くとも17時には大体帰れます。(エコさん)
    (引用:看護師お悩み相談室)

    家庭を優先するため時間の短い勤務や、扶養内での勤務を希望されている方も多いでしょう。
    健診・検診センターは、パートや単発の求人も多く、勤務時間は午前中のみといった募集もあります。
    ここではその一例をご紹介します。

    画像⑫午前のみ

    (引用:スーパーナース)

     

    4.まとめ

    私(筆者)が先日初めて胃カメラ検査を受けた際のことです。
    看護師さん達が、検査前に不安がったり、検査中に辛そうにしたりしている私を励まし、肩を優しくさすってくれたことでずいぶん気持ちが楽になり、その細やかな心遣いに大変感謝したということがありました。

    受診者さんとはその時だけの関わりで終わりがちなこの仕事ですが、対応次第では受診者さんからとても感謝される一期一会の出会いのある仕事でもあります。

    この記事が、あなたの新しい一歩を踏み出す契機となれば幸いです。

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    この記事の作成者: y.yamaguchi