がんばる看護師を襲う「バーンアウトの症状や対処法」

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看護師にバーンアウトは多いと言うけど、もしかして自分もそうなの?

そんな風に不安を感じる看護師さんはいらっしゃいませんか?なぜか今までと気持ちが違う、仕事のやる気がわいてこない、自分は一体どうしてしまったのか…。

得体のしれない感情や精神状態に、ふと「バーンアウト」という言葉が浮かぶ事もあるかもしれませんね。
そもそもバーンアウトとはどんな症状をいうのか、もし自分がそうならどうすればいいのか、そんな疑問を一緒に解決していきます。

自分の今の状態をまずはじっくり向き合う所から始めて、不安を解消していきましょう。

目次

1.看護師に多いバーンアウトとは
(1)バーンアウトとは
(2)バーンアウトの症状
(3)バーンアウトになりやすい人

2.看護師のバーンアウト体験談
(1)これってバーンアウト?看護師の悩みの声
(2)バーンアウト経験者のその後

3.看護師のバーンアウト対処方法

4.まとめ

 

1.看護師に多いバーンアウトとは

(1)バーンアウトとは

バーンアウトとは、燃え尽き症候群のことを言い、心因性(反応性)鬱病の一種で、仕事などに没頭してきた人が意欲を失う現象です。

もとは、医師や看護師・教師などにあらわれる「極度の疲労と感情枯渇の状態」が注目されて生まれた概念です。

こうした職種は心的エネルギーが過度に要求されるにもかかわらず、人間が相手であるために努力しただけの
「目に見える成果」が得にくいものです。

そのストレスから生じる状態を、アメリカの精神分析医、フロイデンバーガーが「バーンアウト=燃え尽き」と名づけました。
燃え尽き症候群:一定の生き方や関心に対して献身的に努力した人が期待した結果が得られなかった結果感じる徒労感または欲求不満

(参考:ウィキペディア
(参考:アクア・ヒューマン・ケア

 

(2)バーンアウトの症状

【バーンアウトの代表的な3つの症状】

  1. 心身ともに疲れはてる「情緒的消耗感」
    *情緒的消耗感とは
    仕事の上で日々過大な情緒的資源(他者を思いやるなどの、感情のやり取り)を要求された結果生じる感情の消耗感
  2. 人を人と思えなくなる「脱人格化」
  3. やりがいを得られない「個人的達成感の減退」

の3つで定義されています。

(参考:労働政策研究・研修機構

  • うつ状態
  • 意欲の減退
  • ストレス性の身体症状
  • 感情の枯渇
  • 自己嫌悪
  • 思いやりの喪失

など、さまざまな兆候が現われてきます。

本来の動きが出来なくなるという機能不全な行動が目立つようになり、出勤が困難になり、家庭生活などに影響が及んだり、希死念慮(死にたいという欲求)が生じる場合もあります。
【うつ病との違う点】
うつ病
→自分を罰する考えに集中する

バーンアウトを背景にしたうつ状態
→自分と自分の周りに関連する人物や環境にも考えが及ぶ

  • 自分を責めながらも怒りの対象を持つ
  • 罪悪感より絶望感や喪失感が大きい
  • 取り返したいという願望や自分をもっと評価してくれる人へのあこがれ
  • 他の分野での活動に対する強い不安感

などの特徴があります。
(参考:アクア・ヒューマン・ケア

 

(3)バーンアウトになりやすい人

バーンアウトは、人との関わりが強く、仕事に信念を持って務めている人が多い、医師や看護師、教師がなりやすいと言われています。

こんな看護師がなりやすい「バーンアウト」

  • 自分の仕事に高い目標を持って取り組み、「仕事一筋」で頑張っている人
  • 完璧主義者
  • 頑張りすぎる人
  • 仕事に大きな希望と期待、理想を持って挑んできた新人看護師
  • いつも緊張を強いられ、頑張ってもその結果が得られにくい、努力が認められにくい環境にある人

自分でも気がつかないうちにストレスを溜め込んでいる可能性があります。

以下のような状態が続く人はバーンアウトに陥っている可能性があります。自分の現状と比較してみましょう。

  • 人とのコミュニケーションが煩わしい
  • 朝起きるのが辛い
  • 自分を正当化し、周囲が悪いと感じる
  • 自分に自信がない
  • 飲酒・喫煙の量が増えた
  • 何をしても充実感や感動することができない
  • 胃痛や頭痛ストレス性の身体症状

一時的に無気力感に襲われることは誰にでもありますが、長期間このような状態が続くのであれば注意が必要です。
(参考:オフィスレアリーゼ
(参考:All About 頑張る人が抱える「バーンアウト」のリスク

 

2.看護師のバーンアウト体験談

(1)これってバーンアウト?看護師の悩みの声

体験談を見ていくと自分はバーンアウト状態である、と認識している看護師さんは実は少なく、いつもの自分と違う感情や疲れなどにただただ悩み、落ち込み、仕事がうまくいかなくなっていく看護師さんの方が多いです。

自分の得体のしれない気分や感情が「バーンアウト」ではないか、今一度振り返ってみましょう。

以下の体験談は、バーンアウトが疑われる状態の悩みに苦しむ看護師さんの声です。
 
あなたも患者さんに思いやりが持てなくなったり、本来の動きが出来なくなるという機能不全な行動に陥り、苦しんでいませんか?

「最近は以前のように丁寧な仕事はできず、機械的に仕事をこなすようになりました。ナースコールやモニターのアラームも全て無視したくなるような心境ですし、仕事に行こうとした時、仕事中でもトイレで隠れて泣いてしまうようになりました。
慢性的な疲れに加え、最近立て続けにステルベンがあったこと、やむを得ない事情で仕事を休んでしまったことで職場に迷惑をかけた申し訳なさから自分を責めてしまい、余計沈んでいきました。」
(参考:看護師お悩み相談室

「イライラしやすくなり、患者さんに対しても、どこか冷たい自分がいます。最近は体調も悪く、精神的にも不安定だと思います。精神科の受診を考えていますが、これってバーンアウトになるのでしょうか?」
(参考:看護師お悩み相談室

 

(2)バーンアウト経験者のその後

  • 精神科や心療内科などを受診した
  • 休職をして仕事を休んだ

ずっと悩んで苦しんでいるだけではなく、上記のような行動に移す方は原因もわかり、時間をかけて回復出来ている場合が多いと感じました。

中には悩んだまま退職してしまうという道を選ぶ方もいっらっしゃいますが、自分の状況を病院のカウンセリングなどを利用して客観的に診てもらい、今後どうするか立ち止まって考えてみるのも大切ではないでしょうか?

「燃え尽きで2年棒に振った看護師です。
私は燃え尽きて内服治療を2年行い、その後10年近く臨床を続け、現在大学院で学んでいます。」
(参考:看護師お悩み相談室

「私も四年目頃に、全くやる気がなくなり、スタッフとも話したくない、イライラする状況でした。今思えばバーンアウトで、心のエネルギーが底をついていたんだと思います。それからは精神科にかかり、今は元気になっていますが、時間は年単位でかかりました。
病院にかかるのは悪くないと思います。抵抗はあるかもしれませんが、体と同じように心も調子が悪くなる事があるんですから。私は精神科通って本当に良かったと思います。」
(参考:看護師お悩み相談室

「看護師をして7年になりますが、病院の環境がここ最近で激変したことにより、身体症状が出始め、自分でも「これは教科書で勉強したなぁ」と思いながら仕事を続けていましたが、耐えきれなくなって心療内科に行きました。診断書で一か月間の休職を貰いました。
思い切って休んでみると、その方がとても心も体も楽になったので、無理をして患者さんに取り返しのつかないミスをしないためにも休んだのだと自分を納得させています。」
(参考:看護師お悩み相談室

 

3.看護師のバーンアウト対処方法

  • 問題を認める

まずは自分がどのような状況なのかを「認識」することがスタートです。自分はただの疲労ではなく、精神的な問題を抱えているのだということをしっかり自覚することが大切です。

  • 仕事だけにのめり込みすぎないこと

就業時間が終わっても研修会や勉強会に熱心に参加し、休日も仕事のための情報収集。1日中「オンタイム」の感覚で、仕事のことばかり考えていたりしていませんか?

仕事だけに思考や生活がとらわれたままでいたら、いずれは疲弊してしまいます。
仕事だけでなく「家族との時間」、「趣味」、「友達との時間」など、自分の周りにある「大切なもの」にも気づき、心のエネルギーのかけ方を分散させることが、バーンアウトを防ぐためにはとても重要なことなのです。

  • 気分転換の方法をいくつか持つこと

テレビを見る、散歩をする、友人と話す、何気ない些細なことでもいいので多様な気分転換方法を持つことは心のリラックスに繋がります。
緊張状態をオフにして、たまには心を休めてみましょう。たくさん寝るだけでも心身のリラックスになりますよ。

  • メンタルクリニックへの相談

上記の方法なんて、「する気も起こらない」「何をしたらいいのか考えがまったくまとまらない」という場合、治療が必要なほど心が疲れ切っていたり、医療的なアセスメントが必要な状態なのかもしれません。

体験談にも多く見られた意見、「メンタルクリニックへの相談」を検討してみるのも1つの手段です。

必要に応じた薬の処方など、その人にあった治療法を提案してもらうことができますし、治療が必要な場合、早めに開始するほど、早めの回復が期待できます。

休養が必要な場合は医師が適切な判断を下し、客観的な対処法(休養に必要な診断書の作成など)を速やかに行ってくれるでしょう。

(参考:All About 頑張る人が抱える「バーンアウト」のリスク
(参考:ヘルスケア大学

 

4.まとめ

バーンアウトは頑張る看護師さんにおこりやすい症状です。「仕事」だけに生きがいを求め、大きなエネルギーを注いだ分、小さなつまずきでも尋常でないエネルギーを消耗してしまいます。

私生活とのバランスがとれてこそ、仕事で起きる様々なことが「経験」として受け止める余裕が生まれてきます。
バーンアウトは「仕事に没頭しすぎているよ」と、あなたに本当の心と体の悲鳴を教えてくれているのかもしれません。

まずは受け止め、自分を見直し、一息入れて、バーンアウトを乗りこえていきましょう。

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この記事の作成者: s.endou