「認定看護師って何?」
「自分は認定看護師に向いているの?」
「認定看護師になるためには今何をすればいいの?」
認定看護師は今とても注目され、魅力ややりがいがある素晴らしい資格です。
しかし、その道のりには多くのステップがあり、迷ったり悩んだりしてしまうことも多いのではないでしょうか。
難しく思われがちな認定看護師ですが、実は、知っておくべきポイントや考えなくてはならないポイントが決まっています。
そのポイントを知って今の自分と向き合うことができれば、これから先何をすればいいのかが見えてきます。
この記事は、認定看護師の情報を初心者でもわかるようにまとめています。
認定看護師についての疑問や不安をきっと解消できるはずです。
認定看護師の基本を知ろう
認定看護師は今とても注目されていて、その名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
まずは認定看護師の制度や役割について知りましょう。
認定看護師とは
認定看護師とは、本会認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することが認められた者をいいます。
(引用:日本看護協会 「認定看護師®(Certified Nurse®)とは」)
認定看護師ならではの3つの役割
認定看護師には3つの役割があります。この役割を看護現場で実践することにより、看護ケアの広がりと質の向上を期待されています。
- 実践:個人、家族及び集団に対して水準の高い看護を実践する
- 指導:看護実践を通して看護職に対し指導を行う
- 相談:看護職に対しコンサルテーションを行う
増え続ける認定看護師とその理由
認定看護師制度は日本看護協会が1995年に発足、1997年に認定を開始し、約20年が過ぎました。
認定開始から今日まで認定看護師の数は増え続け、2015年7月1日時点で21分野、15,935人となっています。
(参考:日本看護協会:「都道府県別認定看護師登録者数」)
(参考:日本看護協会:「認定看護師への道」)
では、認定看護師が増え続けているのはなぜなのでしょうか。
高まるニーズ
少子高齢化の今、医療は日々進化しています。
それにともない看護師の役割も拡大し、認定看護師のように医療現場で高い知識と看護技術を発揮する人材が求められています。
今後も認定看護師のニーズが高まることは間違いありません。
意識の高い看護師の存在
認定看護師を目指すきっかけは、
- 日々の看護ケアの中で実力不足や不安を感じる
- 患者さんのためにもっとできることがあるはずだと思う
の2つが挙げられます。
認定看護師の制度ができたことにより、これまで抱えていた不安や疑問を解消できる道が開けたと言えます。
看護師という仕事を今まで以上に極め、患者さんや医療の発展に貢献できるという期待をもてるようになり、認定看護師になりたいと思う人が増えています。
認定看護師を目指すにあたって、キャリアプランや転職のタイミングに悩む方は少なくありません。レバウェル看護では、認定看護師資格取得を視野に入れた転職相談にも対応しています。
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認定看護師になる前に知っておきたい3つのこと
認定看護師はとてもやりがいのある素晴らしい資格ですが、「なりたい」と思えば誰もがなれるわけではありません。
どんなことにも揺るがない強い意志とハッキリとした目標設定が必要です。
ここでは、認定看護師になる前に知っておきたい・考えておきたいことを3つ紹介します。
認定看護師の実態を知り、あなたが認定看護師を目指す本当の理由を見つけてください。
認定看護師の道のりには試練がたくさんある
認定看護師になるまでにはたくさんの試練があり、それだけの高いレベルが求められていることになります。
日本看護協会はより多くの認定看護師を普及させたいと思っていますが、役割をきちんと果たし、現場で活躍できる質の高い人材を求めています。
認定看護師になるためには看護師であることが第一の条件ですが、それだけではなれません。
それ以外にも5年以上の実務経験、特定の学校での教育、認定審査の受験など、さまざまな試練があります。
※認定看護師になるまでの道のりは「認定看護師になるまでの道のり」で紹介します。
認定看護師になるためにはこれらの試練を乗り越えるだけの強い覚悟が必要になります。
認定看護師のお金に関する2つの実態
認定看護師になるためには「時間」と「お金」がかかります。
特にお金の面では「こんなはずじゃなかった・・・」と思うこともあるようです。
ここでは認定看護師とお金についての2つの実態を紹介します。
実態①:給料アップは期待できない
認定看護師はキャリアアップの手段の1つとして考える人が多く、給料アップを期待するのも当然です。
しかし、認定看護師になっても54.8%の人が「昇給はなかった」と答えています。
また、22%の「昇給した」という人も、その平均額は1万円以下というデータもあります。
(参考:日本看護協会「2012年病院勤務の看護職の賃金に関する調査」)
残念ながら、認定看護師になることが直接給料アップにつながるわけではありません。
現状では、認定看護師への理解や協力はあまり得られておらず、待遇面で認定看護師の評価が適正に行われているとは言えません。
しかし、このような厳しい環境の中でもイキイキと働く認定看護師はたくさんいます。その人たちには2つの共通点があります。
それは、勤務先から「支援」と「評価」を受けているということです。
認定看護師を目指す前に、今の勤務先の「支援」や「評価」についてもチェックしておくことが大切です。
◆認定看護師の給与の実態や資格を活かすための方法については下記の記事が参考になります。

実態②:多額の費用がかかる
認定看護師になるにはたくさんの費用がかかります。
費用が発生するタイミングは2回あり、「学校の受験・受講」と「認定審査」です。ほとんどの費用は前者で必要となります。
学校の受講費用は大きく3つにわかれ、その内訳は、
- 全員にかかる費用・・・入学検定料、入学金、授業料など
- それぞれの状況によってかかる費用・・・家賃、引越し代、交通費など
- 見落としがちな費用・・・ノートパソコン代、教材費、参考書籍代など
が挙げられます。
最大で300万円程度かかる人もいて、最低でも100万円は準備しておいたほうがいいと言われています。
それ以外にも認定審査や更新審査の受験、学会に参加する費用なども自分で負担しなくてはなりません。
このように認定看護師になるには多くの費用がかかり、その費用の多くを自分で負担しているケースが多いことがわかります。
(参考:「日本看護協会 認定部」)
金額の多少はあるものの、自己負担は避けられません。そこで考えたいのが自己負担を減らす方法です。
その方法は2つあり、1つは「勤務先の支援制度を受け負担を減らす」、もう1つは「奨学金制度を利用して一時的に負担を減らす」です。
優先したいのは前者で、困ったときは後者の方法も検討するのが良いでしょう。
勤務先の支援体制とは、
- 学費の補助があるか
- 学校に在籍する間の身分の保障があるか
の2つで、そのどちらも大切です。
学費の補助は支援の1番の魅力ですが、身分の保証も重要です。
基本的には働きながら学校に通うことはできませんので、その期間の給料やあなたの立場なども確認しておく必要があります。
また、支援体制は施設によってまったく違います。一般的には規模の大きい施設のほうが支援体制は整っていている傾向があります。
支援を受けるメリット・デメリットを知り、自分に合った支援を最大限に受けるようにしましょう。
認定看護師に理解のある施設への転職も考えよう
この2つの実態から、認定看護師になるためには多くの費用がかかり、その費用を給料で回収するのは難しいことがわかります。
お金の問題はとてもシビアで、どんなに認定看護師になりたい気持ちがあっても迷いは出てくるのが普通です。
そこであなたの背中を押してくれるのが勤務先の「支援」です。
金銭的な支援があると心強く、勉強に集中することができます。
しかし、支援と言うのは給料や費用の問題だけではありません。
支援があるということは資格取得にも前向きで、認定看護師として働くことも理解を示してくれます。
認定看護師になるということはあなたの看護人生にとっても大きな変化となります。
- 今の職場に認定看護師は必要とされているのか?
- 認定看護師の資格を十分に活かせるのか?
というポイントを考え、あなたらしく働くことも大切にしてください。
◆認定看護師の費用の実態や支援を受けるための方法については下記の記事が参考になります。

認定看護師に理解のある施設の探し方
認定看護師の支援がある病院を探すには、病院のホームページで確認する方法や、転職サイトを利用する方法があります。
転職サイトにはキャリアコンサルタントがおり、病院の内部情報(資格支援サポートの状態や、実際の取得者の状況等を)を詳しく教えます。
あなたが認定看護師になりたい理由は?
認定看護師の試練や実態について知ることでハードルが一気に上がってしまったかもしれません。
大切なのは、これを知ってもあなたが認定看護師になりたいかどうかです。
「それでもあなたが認定看護師になりたい理由はなんですか?」
入学試験の面接でも必ず聞かれる質問です。
あなたの看護現場での体験を思い出したり、認定看護師として働く先輩方の意見を参考にしたりしながら、あなただけの理由を見つけてください。
その強い気持ちが認定看護師になるためには1番大切なのです。その気持ちに自信と誇りをもって試練を乗り越えてほしいと思います。
認定看護師になるための道のり
ここからは認定看護師になるまでの道のりを順に見ていきます。
認定看護師になるための6つのステップ
認定看護師になるためには6つのステップがあり、その中でも重要なのが2~4と6のステップです。
このステップを順調にクリアできても、認定看護師になるまでには最短で7年はかかると思っていたほうがいいでしょう。
1 | 日本国の看護師免許を取得する |
2 | 実務研修が通算5年以上あること(うち3年以上は認定看護分野の実務研修) |
3 | 認定看護師教育機関を修了すること(6ヶ月・615時間以上) |
4 | 認定審査(筆記試験)を受ける |
5 | 認定看護師認定証交付と登録をする |
6 | 5年ごとに更新(看護実践と自己研鑽の実績を審査) |
【状況別】あなたが今やるべきことを知ろう
認定看護師を目指すタイミングは人それぞれで、6つのステップをクリアするためにやらなくてはいけないこともその人の状況によって変わります。
下記の図の1~3の状況に合わせて、あなたが今何をする必要があるのかを考え、行動することが大切です。
◆状況別に認定看護師になるための詳しい内容は下記の記事が参考になります。

実績を積むためにするべき2つのこと
認定看護師は看護師の免許をもっていれば誰でもなれる資格ですが、それだけでは認定看護師になることはできません。
どのような状況であっても、まずクリアしなくてはならないのがステップ2の『看護師免許取得後、実務研修が通算5年以上あること(うち3年以上は認定看護分野の実務研修であること)』という規定です。
21種類の分野から1つを選ぶ
認定看護師には21の分野があります。
認定看護師になるためには希望する分野で最低でも3年以上の実務研修が必要なので、そのためにはまず分野を1つに絞る必要があります。
救急看護 | 透析看護 |
皮膚・排泄ケア | 手術看護 |
集中ケア | 乳がん看護 |
緩和ケア | 摂食・嚥下障害看護 |
がん化学療法看護 | 小児救急看護 |
がん性疼痛看護 | 認知症看護 |
訪問看護 | 脳卒中リハビリテーション看護 |
感染管理 | がん放射線療法看護 |
糖尿病看護 | 慢性呼吸器疾患看護 |
不妊症看護 | 慢性心不全看護 |
新生児集中ケア |
どの分野を選ぶかは本人の興味・関心によって決まります。
分野が決まればあとは規定の実績を積めるかが重要で、勤務先にあなたの意志を伝えることが大切です。
また、その3年間は、分野ごとに決められた受験に必要な「実務経験」をクリアしながら、「求められる知識や技術」を意識し達成していく必要があります。
◆認定看護師の種類については下記の記事が参考になります。

認定看護師か専門看護師かを決める
看護師のキャリアアップで認定看護師とよく比較されるのが専門看護師です。
どちらも日本看護協会の認定する制度ですが、その目的や役割などは違います。
専門看護師の方が早く始まった制度です。しかし、受験の条件として大学院卒などの高い条件があり、現場での看護ケアの広がりに時間がかかるのではと心配されました。
そこで翌年に認定看護師の制度が始まり、役割を細分化・限定したことで教育を受ける期間が短くなり、現場での看護ケアの広がりにスピード感が出るようになりました。
●認定看護師・・・「看護ケアのスペシャリスト」
●専門看護師・・・「臨床現場におけるエキスパート」
認定看護師の1番の特徴は、より臨床現場に近く、現場での活躍を期待されているということです。
「患者さんのために」という気持ちが強い看護師にとって認定看護師はとても魅力的で、「私は認定看護師しか考えられない」というほどの強い気持ちをもっています。
これをきっかけに、認定看護師と専門看護師の違いを知り、認定看護師に向いているのかを考えてみましょう。
◆認定看護師と専門看護師の違いについては下記の記事が参考になります。

学校に行くためにするべき3つのこと
ここからは学校に行くためにやるべきことを3つ紹介します。
学校の特徴を知り、行きたい学校を決める
2015年4月現在、開講予定の学校は47校、教育課程数は77課程です。
認定看護師の学校は全国に点在していて、数もそれほど多くありません。
また、働きながら学校を選ぶことになるので、今の自分の状況と照らし合わせて学校を選ぶ必要があります。
自分にふさわしい学校を選ぶためには3つのポイントがあります。
- 候補となる学校を比較する
- 比較するのは所在地、募集人数、授業の時間帯、日程、費用の5つ
- 最後は自分の目で確かめる
何よりも先に3つの準備をする
学校が決まったら、さっそく準備をしなくてはなりません。そこでまず優先したいのが下記の3つです。
- 勤務先への報告と協力のお願い
- 費用の見積もりと準備
- 支援制度のリサーチ
◆認定看護師の学校については下記の記事が参考になります。

受験対策と合格率を知る
どの学校も定員制で、必ず入学試験があります。
受験の準備には出願書類の提出などがありますが、学校によって様式や種類が違うので、募集要項をチェックしてもれなく手続きをしましょう。
受験の準備で1番心配なのは試験対策と合格率ではないでしょうか。
入学試験の特徴と対策
認定看護師になるためには大きな試験が2回あり、その1回目が入学受験です。
入学受験の特徴は、「学校によって試験内容が違うため対策が取りにくい」ということです。
合格するためには3つのポイントを確実に行う必要があります。
- 傾向をつかむ・・・募集要項を手に入れて、試験の傾向を知る
- 対策を立てる・・・自分に合った勉強方法を知る
- 実践する・・・勉強、練習を実践する
この3つのポイントで1番難しいのは「対策を立てる」ことです。
入学試験には決まった教科書や勉強方法がないので、自分で勉強方法をリサーチすることから始める必要があります。過去問題を手に入れたり、過去に受験した人の声を参考にしたりしながら、自分にできる勉強を実践しましょう。
また、多くの学校で小論文や面接も試験に取り入れられています。
筆記以外の試験がある理由や、そこで求められていることは何なのかを考え、それぞれに対策をする必要があります。
働きながら試験準備や対策をするので、時間が確保できるかどうかも合格へのカギとなります。
◆入学受験については下記の記事が参考になります。

入学試験の合格率
入学試験の合格率はどの学校でもほとんど公開されていません。
受験する年度や学校、分野によっても合格率は違うので、参考程度に見ておきましょう。
(参考:日本看護協会:「協会ニュース」)
これは2011年の神戸研修センターの各分野の合格率で、34%~56.5%となっています。
また、実際に入学試験を受けた人の感想では、合格率は20%~50%ではないかという声もあり、認定看護師になる道のりで1番の難関と言えます。
学校の情報はあまり公開されておらず、入学試験は試験対策が難しく、合格基準を満たさなければ定員割れでも不合格になるという厳しい基準のため、合格率は決して高くありません。
しかし、この合格率をどう受け止めるかはあなた次第です。合格率に左右されず、自分の目標をもって合格を勝ち取りましょう。
入学試験は認定看護師になるための基礎となる大事な勉強です。
また、入学してからが本当の試練なので、勉強し続けるモチベーションを保たなくてはなりません。
入学試験に合格するためだけでなく、今後の認定看護師人生を見すえて勉強に励んでほしいと思います。
◆入学受験の合格率については下記の記事が参考になります。

認定審査を受けるためにするべき2つのこと
認定看護師になるための最後のステップは「認定審査」です。
これで認定看護師にふさわしいかどうかを判断されることになります。
認定審査のスケジュールと費用を知る
認定審査は毎年5月の行われ、7月に合格発表があります。
認定審査には7つのステップがあり、認定審査を受ける前にやるべきことは4つあります。
- 「認定の手引き」の確認
- オンラインによる履歴書の提出、審査料の振込など
- 受験資格の確認、受験票の印刷
- 認定審査(筆記試験)
また、認定審査が終わったあとにやるべきことは3つあります。
- 合否の確認
- 登録
- 認定証の受領
どのステップにも期日があり、不備がある場合は認定審査を受けることはできません。
認定審査を受ける時は仕事に復帰している人がほとんどなので、時間を確保して丁寧に準備をすることが大切です。
また、認定審査には「審査料」と「認定料」が合わせて10万円近くかかるので、そちらの準備も必要です。
◆認定審査については下記の記事が参考になります。

認定審査の対策と合格率を知る
認定看護師になるためには大きな試験が2回あり、認定審査がそれにあたります。
ここでは認定審査の試験対策について紹介します。
認定試験の特徴と対策
認定審査の特徴は、「傾向がつかみやすく対策がとりやすい」ということです。認定審査は試験内容や合否の情報が公開されています。
- 筆記試験のみで行う
- 出題範囲は「基準カリキュラム」に従って出題される
- 合否の基準は105点
認定審査は傾向がわかっているので、対策も立てやすいです。認定審査の勉強方法は、
- 過去問題を手に入れて解く
- 学校で勉強したことを振り返る
の2つで十分です。
◆認定審査の受験については下記の記事が参考になります。

認定審査の合格率
下記の表は、過去3年間の21分野すべての合格率です。
認定審査の合格率は93%以上と高いことがわかります。また、分野別に見ても大きな差はありません。
(参考:日本看護協会「第21回認定看護師 認定審査」)
(参考:日本看護協会「第22回認定看護師 認定審査」)
(参考:日本看護協会「第23回認定看護師 認定審査」)
これから認定審査を受ける人にとっては勇気づけられる数字ではないでしょうか。
しかし、油断はできません。
認定審査に合格するポイントは2つあります。
- 働きながらでも時間を確保できるか
- 高い合格率にも油断しない
認定看護師になるための最後の試験です。
試験の内容や合格基準も明らかになっているので、あとはどれだけ勉強できるかということにかかっています。
目標の実現に向けてもう一度気を引き締め直し、万全の状態で認定審査に臨んでほしいと思います。
◆認定審査の合格率については下記の記事が参考になります。

更新審査を受けるためにやるべき3つのこと
認定看護師になってからも、そのレベルを保持するために5年に1度更新審査が行われます。
役割を果たしているか、看護レベルの向上を目指しているかなどを評価され、更新というよりは「試験」に近いものです。
認定審査を振り返りの時間として捉え、これからの5年に向けて意味のあるものにしましょう。
受験資格の確認とスケジュールを知る
認定審査を受けるためには、
- 看護実績時間が2000時間以上ある
- 自己研鑽実績が50点以上ある
の2つの条件を満たしている必要があります。
また、認定審査は2月から準備が始まり、翌年の10月に合格発表があります。
費用は審査料と認定料を合わせて約5万円かかります。
申請書類の作成と提出
更新審査には8つのステップがあり、その中でも重要なのが書類の提出・申請で、3つやらなくてはいけないことがあります。
- 受験の申請、受験料の振込
- オンラインによる書類の申請(履歴書、実践報告書など)
- 郵送による書類の申請(看護実践時間証明書、学会参加証明書など)
更新審査は提出する書類すべてが審査の対象になります。
どれも準備や作成に時間がかかり、中には勤務先に準備してもらう書類もあるので、早めに対応することが必要です。
また、書類や提出方法に不備があるとその時点で更新できないので注意が必要です。
更新審査は5年に1度受ける必要があるので、次の更新に備えて日頃からできる準備はしておきましょう。これをきっかけにもう一度目標を見直し、新しい気持ちで次の5年を過ごしてほしいと思います。
◆更新審査については下記の記事が参考になります。

おわりに
認定看護師への理解が深まったでしょうか。
認定看護師になるためには時間も費用もかかり、たくさんの試練があります。
この長い道のりの中で迷うことも諦めそうになることもあると思いますが、そんな時はもう一度自分の気持ちを思い出し立ち向かってほしいと思います。
現役で活躍する認定看護師の方もみんなその試練を経験し、それを乗り越えた人だけにしかなれない資格です。
認定看護師の魅力や目標を見つけ、あなたの看護人生において認定看護師はどのような存在かをもう一度考えてみませんか。
認定看護師を目指すにあたって、キャリアプランや転職のタイミングに悩む方は少なくありません。専門性を高めながら、より良い待遇や研修制度が充実している職場への転職を検討している方に、レバウェル看護がお役立ちできるかもしれません。
専任のキャリアアドバイザーが、あなたの希望する勤務条件や将来のキャリアプランに合わせた求人を厳選してご紹介。職場の雰囲気や研修制度、資格取得支援制度などの情報も詳しく提供しています。さらに、面接対策から条件交渉まで、経験豊富なアドバイザーが一貫してサポート。スキルアップを目指す看護師の方々の転職を、プロフェッショナルな視点でお手伝いしてくれます。