履歴書を書き始めようと思ったものの、「何を書けばいいんだろう?」と手が止まってしまっている状態ではありませんか?

実は採用担当者には履歴書で書類審査を行う際、チェックしているポイントがあります。

採用担当者の視点に立ち、ポイントを押さえて履歴書を書くことで、あなたという人材に興味がわき、面接でぜひ会ってみたいと思わせるような履歴書に仕上げることができます。

この記事では、あなたという人間の魅力を伝え、好印象を持ってもらうための履歴書の書き方を説明しています。

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書類選考で落ちる人の共通点

「問題のない履歴書」と「魅力的な履歴書」

履歴書には、「問題のない履歴書」と「魅力的な履歴書」の2つがあります。

「問題のない履歴書」とは、必要事項の記載にミスがなく、志望動機やアピールポイントも大きな問題もなく書かれている履歴書です。

あえて履歴書に点数をつけるとすれば、平均点である50点以上のものが「問題のない履歴書」といえます。

たいていの医療機関は看護師が不足しているので、 「問題のない履歴書」 が書けていれば、書類選考で落とされることはそれほど多くはありません。

なぜ、書類選考で落とされるのか?

書類選考で落とされるというのは、どういうことでしょうか?

それは、応募してきた人物が、面接をするまでもなく採用に値しないと判断されたということです。

書類選考で落とされる履歴書にもっとも多いのは、社会人としての常識に欠けているという点です。

具体的には誤字脱字が多い、証明写真が不適切、志望動機に前職の悪口があったり、退職理由に自分に否がなく、言い訳がましい内容が書かれている場合などです。

採用側は、大事な選考書類の誤字脱字もチェックしない人は、きっと仕事も雑でミスも多い人なのでは?と想像するでしょう。

退職理由に前の職場の悪口が書いてあれば、この人は上司になった私の悪口も陰で言われるに違いないと思うことでしょう。

これらが書類選考で落ちる履歴書です

点数で言えば、20~30点の履歴書といったところでしょうか。

ほかに落とされる理由として次の6つがあります。

  1. 募集人数に対して応募者が多い
  2. 転職回数が多い
  3. 短期間での退職経験がある
  4. 小さい子供がいる
  5. ブランクがある
  6. 高年齢

上記のようなケースの場合、「問題のない履歴書」では不十分で、「魅力的な履歴書」を書く必要があります。

①のような場合は他者が50~60点の履歴書を書いてくるのに対し、80点以上の履歴書を書く必要があります。

また②⑥にように、他の平均的な看護師に比べて、採用担当者にマイナスと取られる要素がある場合は、それらをカバーして、他者以上に魅力的に見える加点要素を盛り込まなければなりません

履歴書を書く前に押さえておくべき12のポイント

PCではなく手書きで書く
「貴院」「貴社」を使う
押印は初めにする
鉛筆で下書きをする
修正液、二重線は使わない
「です・ます」で統一する
年号は和暦(昭和・平成・令和)で統一
文字を省略しない
ボールペンか万年筆で清書する
上手でなくとも丁寧に書く
空白は極力なくす
面接まで進むことを想定して書く

看護師の履歴書フォーマットの選び方

大型の書店に行けば、数種類の履歴書が置いてあるので、どの履歴書を買うべきか迷うかもしれません。

履歴書はJIS規格のものであったり、文具メーカーで独自のフォーマットのものが販売されていたりと、書くべき項目に多少の違いがあります。

販売されている履歴書をなんとなく買ってしまうと気づきませんが、職歴のある転職者に適したフォーマット、学生生活について書く部分がある新卒に適したフォーマットがあります。

では、具体的なフォーマットの違いや使い分けの注意点について詳しく見ていきましょう。

指定フォーマットがある場合は必ず使用して書く
特に指定がなければA4版サイズの履歴書にする
転職者に適した履歴書フォーマット
新卒者に適した履歴書フォーマット
転職者、新卒者両方に適した履歴書フォーマットもある

看護師の履歴書の書き方を項目ごとに解説

新卒、転職両方に適した看護師 履歴書

個人情報欄はミスゼロを目指す

新卒、転職両方に適した看護師の履歴書【個人情報欄】
日付の書く際の注意点
氏名欄の「ふりがな、フリガナ」の間違いに注意
生年月日は和暦で統一する
現住所を書く際の注意点
電話番号を書く際の注意点
連絡先にはメールアドレスを書く
個人情報欄のNG例

学歴欄を書く際の注意点

学歴欄を書く際の注意点
学歴欄でNGな例
学歴計算ツール(西暦・和暦)が便利

職歴欄の書き方・注意点

履歴書のOK見本(転職)
学生時代のアルバイトは職歴欄に書かない
新卒の職歴欄は「なし」と書く
病院の場合は入職、退職と書く
職歴欄は職歴の概要のみを書く
退職理由を添えて書く
短期間で退職した職歴の書き方
派遣社員として働いた場合の書き方
ブランクがある場合の書き方
ブランクがポジティブな理由の場合の書き方
退職理由がネガティブな場合の志望動機の書き方例
出戻り(同じ職場への再就職)の場合
内部での部署異動も記述する
非常勤・パート勤務の場合の書き方

免許・資格の欄

年度は和暦で統一する
看護師の国家資格の書き方
取得見込みの場合の書き方
看護師実務に関係のない資格を書いてもOK

趣味・特技欄の書き方の注意点

プライベートな趣味や特技を書いてもOK

本人希望記入欄に書くこと

本人希望欄には配属や勤務・休日希望を書く

写真の注意点

好印象を与える写真の撮り方と服装

自分で書く履歴書が良いのかわからない時は

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志望動機の書き方と注意点

シンプルだけど効果的な志望動機の書き方
志望動機のサンプルが見られるサイト
志望動機に書いてはいけないこと

履歴書完成の最終チェックリスト(封筒に入れる前)

履歴書の最終チェックリスト
  • 誤字・脱字はないか
  • 押印欄がある場合は押印したか
  • ふりがな、フリガナに沿って書かれているか
  • 日付、生年月日、学歴、職歴、免許・資格欄は和暦で統一されているか
  • 丁寧に書けたか
    上手ではなくても丁寧に書きましょう。
  • 鉛筆による下書きはきれいに消したか
    せっかく丁寧にペン書きができても、鉛筆の消し残しがあるだけで、仕事が雑な印象を与えてしまうものです。
  • コピーをとったか
    履歴書で書いた内容は、必ず面接で聞かれます。履歴書は必ずコピーをとっておりき、面接前に書いた内容を確認しておきましょう。また、コピーした履歴書は他の病院向けに履歴書を作成する際も役に立ちます。

封筒の選び方から送り方まで

看護師履歴書の封筒の選び方から送り方

必ず同封する添え状の書き方・注意点

万全を期すなら便箋に手書きの添え状
やむを得ないときはPC版の添え状

履歴書を入れる封筒のチェックリスト

封筒のチェックリスト
  • 封筒の色は白
  • 封筒のサイズは折らなくても入るもの
  • 書類はクリアファイルに入れる
  • 上から添え状、履歴書、職務経歴書の順

宛名の書き方チェックリスト

宛名の書き方チェックリスト
  • 「株式会社」を(株)と省略するのはNG
  • 宛名の敬称は担当者名が記載されていれば「●●様」と個人宛で書く
    (例:○○病院 看護部 ○○様)(例:株式会社◯◯◯ 人事部 ○○様)
  • 送付先の担当部署を確認する。
    送付先は看護部とは限りません。総務部人事課となっている場合もあるので、募集要項にかかれている送付先を確認しましょう。
  • 担当部署名しかわからない場合は「●●部御中」と書く
    (例:○○病院 看護部 御中)(例:株式会社◯◯◯ 人事部 御中)
  • 左下には赤字で「履歴書在中」と記載する
  • きれいにのりづけをする
  • 封じ目には「〆」と記載する
    カタカナの「メ」と同じように書けばOK

履歴書を郵送ではなく持参する場合

封をしない(のりづけしない)
封筒をクリアファイルに入れて持参する
事前にアポイントを取る
自分の名前と連絡先は記入する

ネガティブ要素があっても書類選考を突破するための履歴書の書き方

ここまでは、履歴書の各項目を書く際の注意点を注意点を中心に解説してきました。

次からは、以下のような方を対象とした内容になります。

  • 絶対に書類選考を突破して採用までこぎつけたい
  • 転職回数が多い
  • 小さい子供がいる
  • 短期間で退職したことがある
  • 年齢が高い

応募の際、送られてくる履歴書の平均点が50点だとします(分かりやすくするためにあえて点数化して考えています)。

過去の経歴から書類選考を通過するハードルが上がってしまう人は、問題なく履歴書を埋めたとしても、減点部分があるために平均点の50点に達することが難しいのです。

その場合、減点された以上の加点をされる内容を盛りこまなければなりません

また、人気の病院など募集人数に対し応募数が多い場合は、「問題のない履歴書」程度の内容では、他の看護師の中に埋もれてしまい書類選考で不採用と判断されてしまいます。

この場合、60~80点の履歴書を作ることで書類選考を突破することができます。

実際のところ採用担当者は、履歴書を採点して書類選考を行っているわけではありません。

しかし、応募者を見てきた経験豊富な採用担当者は、必ず自分なりの合格基準を持っており、無意識的にその合格基準と照らしあわせて書類選考の採用不採用を決めています

履歴書は比較されていることを前提に書く

先に述べたとおり、採用担当者は日々送られてきている履歴書を見ています。

その履歴書の中でキラリと光るものがなければ、数ある履歴書の一つとして埋もれてしまいます。

採用担当者はこれまでの経験から導き出した自分なりの採用・不採用のライン持って、履歴書に目を通します。

履歴書を書く人の最大の問題点は、あなたの履歴書は他人と比較されているという視点が抜け落ちていることです。

そして、採用担当者にとって魅力的な内容ではなく、自分が書きたいことを書いているという点です。

ですから、まずは履歴書は比較されているという前提で履歴書を書いてください。

その上で、あなたが書きたいことを書くのではなく、採用担当者がこの人材をもっと知りたいと思うような内容を書かなければなりません。

履歴書だけなら経歴のみで判断される

自分の学歴・職歴の思い浮かべてみましょう。

もし、あなたの経歴が世間一般の看護師に比べ、誇れるほどのものであるなら、履歴書の項目を埋めるだけで書類選考をクリアし、面接から採用となる能性は高いでしょう。

しかし、ほとんどの人はそうではないと思います。

大丈夫です。経歴が素晴らしくなくても、採用担当者にとって魅力的な応募書類を提出することはできます。

履歴書はインパクトが重要

履歴書の多くは、どれも似たり寄ったりの内容で、採用担当者はどの人が採用したい人材か判断がつきません。

たくさん応募してくる看護師の中で、自分が採用するに値する人材であることを知ってもらい、採用担当者に「ぜひ面接で会ってみたい」と思ってもらわなければ、そこでおしまいです。

履歴書はそれを伝えるための唯一の情報ツールです。

看護業界では履歴書のみを送付することが多いと思いますが、正直なところ、履歴書だけでは、あなたの魅力を伝えるには情報が十分ではありません。

しかし、ひと手間かけることで、他の看護師よりインパクトのある履歴書を作成することは、それほど難しいことではありません。

手書きの履歴書、PC打ちの職務経歴書、志望動機(別紙)の3部構成で書く

履歴書にある項目は氏名や学歴・職歴など事実に基づいて記載するものがほとんどです。

ですから、必要項目を埋めただけの履歴書では、あなたが採用するに値する人材かどうか判断はつきにくいのです。

当サイトでは、インパクトのある履歴書として、「手書きの履歴書、PCで打った職務経歴書、志望動機(別紙)」の3部構成で書くことを推奨しています。

さらに手書きの添え状を同封します。

これにより履歴書のみの応募が多い他の看護師に対し、まずは情報量という点で優位に立つことができます(もちろん量だけでOKなわけではありません)。

魅力的な応募書類の構成
  • 手書きの履歴書
  • PCで作成した職務経歴書
  • PCで作成した志望動機(別紙)
  • 手書きの添え状

職歴が短く、転職回数も多い場合の履歴書の作成方法

履歴書は転職回数が多いことは、間違いなくマイナス要素として採用担当者に見られます。

なので、短い期間で退職した勤務先は記載したくないという気持ちもよく分かります。

しかし、履歴書に嘘を書くことは許されません。そこで一つの書き方を紹介します。

まずは、できるだけ職歴欄の行数が少ない履歴書を選びます。

そして、以下のように直近の職歴以外はまとめて書きます。

大胆なテクニックですが、まずは書類選考を通過しないことには話が進みません。

職歴が短く、転職回数も多い場合の看護師履歴書の作成方法

採用担当者が転職回数の多い人を警戒する本当の理由

採用側が人材を採用して教育するのにはたくさんのお金がかかります。

ですから、少し乱暴な表現でいえば、短期で離職する人は採用側にとって金食い虫ともいえるのです。

採用にあたっては、書類選考、面接、採用手続き、さらに採用後の指導にかけた時間などすべては人件費としてお金がかかります。

採用した人がいなければ、別の業務を行えるので理解は難しくないと思います。

それでも時間をかけて採用を行い、指導をしていくのは戦力になれば、業務の効率が上がるからです。

短期で辞めていく人は戦力として貢献することなく、辞めていきます。

その間に費やした時間はすべて無駄なお金として消えていきます。

お金だけならまだいいのですが、一緒に働く人の時間やモチベーションをも奪っていきます。

辞める側も様々な事情を抱えて辞めていくのも分かりますが、それだけのコストがかかっていることを自覚して辞めていく人はそう多くはないと思います。

1つの職場で長く働いた経験のない人は忍耐力などに問題がある可能性もあります。

転職回数が多い人は、採用してもまた離職する可能性が高いと見られます。

ですから採用側はそのような経歴を持っている人を警戒するのです。

努力と思いは採用担当者に伝わる

率直に言えば、これらの資料を用意するのは大変です。

しかし、なんの工夫もない履歴書があふれかえっているこの看護師業界において、努力のあとがにじみ出る応募書類の効果は絶大です。

つくり上げるのに要した時間、労力はもちろんのこと、そこに書かれた思いは採用担当者に必ず伝わります。

なおさら、この記事を読まれている方は採用にハードルがあったり、絶対採用されたいなど、書類選考を絶対に落とせない理由があるはずです。

時間と労力をかけることですべてが報われるわけではありませんが、少なくともこれまでの履歴書よりは書類選考を通過して、採用まで至る可能性は確実に高まります。

やれる努力はすべてやるという姿勢で臨みましょう。

優れた履歴書は面接にも大きなアドバンテージをもたらす

心理学の世界にハロー効果という用語があります。

こんな経験をしたことはありませんか?

あなたがあるお店で食事をするとき、店の入口で席へ案内してくれる店員の態度がとても悪かった

そうすると、お店の雰囲気もいまいちだし、出てきた料理も美味しくない、その食事の時間すべてが損した気分になるなど、すべて要素が悪く感じる。これがハロー効果です。

一番最初の印象が後までずっと尾を引き、正しい評価を行えなくなるというものです。
 

おわりに

履歴書は採用担当者との最初の接点です。

最初の印象を良くすることができれば、面接から採用に至る可能性もかなり高くなるでしょう。

履歴書を見た段階では、良いか悪いか判断つかないけど、ひとまず面接で様子を見てみるという人とはまったく違った評価になることは間違いありません。

採用担当者の中には声には出して言わないが、履歴書を見た時点でほぼ採用を決めてしまっている場合もあるそうです。

あなたと採用担当者の最初の接点である履歴書は採用の成否を分けるぐらい重要な意味を持っているのです。

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