看護師の辛い人間関係を良好に乗り切るには?

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誰にとっても人間関係の悩みは辛いもの。ひとたび人間関係で問題が起きたり、職場に苦手な人や自分にだけ厳しい先輩がいたりすると、もうそれだけが気になって、一日中そのことばかりに気を取られてしまう。

本来なら患者のこと、家族のこと、自分のこと等、考えたいことはたくさんあるのに、人間関係の悩みが頭の中の大部分を占めてしまっていませんか?

ここでは、看護師が人間関係での悩みに直面した時、職場の人との付き合い方に悩んでいる時、どうやって乗り越えるのか?また、今の職場だけではなく、これから一生ついてまわる人間関係とどのように向き合っていくべきかについてのヒントをご紹介しています。

目次

1. はじめに
(1)多くの看護師が抱える悩み – 人間関係の悩み
(2)看護師の人間関係が大変な理由
(3)自分の立場や接する相手によって人間関係の悩みもさまざま

2. 看護師の人間関係の悩み対処法
(1)日頃の言動を振り返る
(2)なぜ相手が嫌な態度をとるのかを考える
(3)お互いの大事にしている価値観・看護観を理解する
(4)仕事で自分の強みを持つ
(5)信頼できる人に相談する
ア.人間関係の悩みの相談先
イ.相談するときの注意点 – 相談相手選びは慎重に
(6)至急対策が必要なケース – 業務上必要なコミュニケーションが取れない場合

3. 環境を変える-これからの自分のためにできること
(1)退職の前に異動ができるか検討する
(2)退職はあなたと患者さんのための前向きな決断
(3)職場へ伝える退職理由は無難なものにする

4. 人間関係の良い職場を見つけるために
(1)人間関係の良い職場の探し方
(2)職場ごとの人間関係の特徴
ア.施設別の人間関係の特徴
イ.科目別の人間関係の特徴
(3) 応募先には前向きな意欲を伝える

5. 一生ついてまわる人間関係と上手く向き合うために

6. 最後に

 

1. はじめに

(1)多くの看護師が抱える悩み – 人間関係の悩み

厚生労働省によると看護師の離職者数は1年間で推計12万5000人というデータが公表されています。

退職理由としては、結婚、出産、子育てなど、家庭の事情や、スキルUPのためなど、女性が多い職場ならではの理由が多く挙げられています。

【看護師の退職理由ベスト5】

1位 家庭の事情(結婚・出産、育児など) 18%
2位 スキルUPの為 14%
3位 体調不良 9%
4位 転居 7%
5位 その他 4%

しかし、これは表向きの退職理由に過ぎません。
以下の表では、看護師の本音の退職理由があります。

【看護師の本音・退職理由ベスト5】

1位 人間関係の悩み 19%
2位 上司への不満 9%
3位 労働環境への不満 8%
4位 給与への不満 7%
5位 仕事内容への不安 6%

これによると5人に1人の看護師の方が、人間関係が理由で退職をしています。
このように、人間関係で悩んでいる看護師は、実はとても多いのです。

本音vs建前★ナースの退職理由 : http://www.nursejinzaibank.com/column/detail/970

(2)看護師の人間関係が大変な理由

人間関係の悩みはどんな職場でもあるはずなのに、医療の現場では特に人間関係が難しいと感じたことはありませんか?看護師の職場で人間関係が大変な理由として、以下のことがあげられます。

  • 女性が多い職場である

看護師の95%以上が女性という女性の多い職場では、感情に左右されやすい女性特有の人間関係の複雑さがあります。そのため、陰口を言う、無視をする、根も葉もないうわさ話を流すなどの陰湿ないじめが起こりやすくなります。

  • 命に関わる仕事である

仕事でのミスをすることは、すなわち患者の命を危険にさらすことになります。命を預かるという責任の重さゆえに、看護師として未熟なことに対しては、指導が厳しくなることがあります。そのため、新人や若手の看護師は、いつも怒ってばかりの上司や先輩が怖いというストレスを抱えてしまうことも多くなってしまいます。

  • 価値観・看護観が違う

看護の現場は幅が広いため、年代もライフスタイルも、そして経験も違う看護師が連携して仕事をしていく必要があります。これまで働いてきた職場や、看護師としての経験値、知識の差によっても看護師としての価値感は全く異なります。

看護師として「患者の命を守る」という使命は同じであっても、「じっくりと患者に向き合う」ことを大切にする看護師、「効率よく仕事をする」ことを大切にする看護師、とそれぞれが大切にする看護観が異なっている場合もあります。

お互いが持つ看護観が異なる為、相手が何を考えているか分からないということが起きます。するとお互い相手に苦手意識ができてしまうことがあります。

チームとしてお互いの信頼と協力が不可欠な看護師の仕事ですが、医療の現場ではこのように人間関係を難しくさせる要因が多く存在しているのです。

 

(3)自分の立場や接する相手によって人間関係の悩みもさまざま

人間関係の悩みは、接する相手によってもさまざまです。ここでは、相手によってどのような悩みがあるのか代表的な例をご紹介します。

先輩・同僚スタッフとの人間関係 先輩2人が、急に冷たくなって言葉もきつく、無視されている【匿名さんの投稿】
挨拶、仕事、お礼を言ってもすべて無視されます【零さんの投稿】
特定の先輩に敵視され常に悪口を言われます【ななみさんの投稿】
ひたすらあらさがしされて怒られる毎日です【匿名さんの投稿】
点滴等が違う場所に置かれたり(隠した?)、物がなくなる【りさりささんの投稿】
上司との人間関係 自分の感情で働いて、いらいらしたら人に八つ当たりする主任【クマさんの投稿】
何をやっても罵倒されるので何をするのも怖い【匿名さんの投稿】
患者や家族との人間関係 態度が悪い、馬鹿など誹謗中傷的な内容の家族からのクレーム【しろさんの投稿】
看護師をバカ呼ばわり。召使いとしか思っていない患者さん【木蓮さんの投稿】
医師との人間関係 セクハラドクターに困ってます【匿名さんの投稿】
スタッフの前で罵倒するのがつらくてしょうがありません【みおさんの投稿】
介護士・ヘルパー・事務員との人間関係 ケアワーカーから「白衣を見るとむかつく・看護師とは口をきかん」と言われる
【もえママさんの投稿】

事務員さんが偉そうだとか注射が出来るだけで時給が高いだのとかナースの悪口を言います【ママさんの投稿】

 

2. 看護師の人間関係の悩み対処法

ここでは、看護師が人間関係の悩みを抱えた時に、どのように対処し、乗り越えていくべきかについて6つの方法をご紹介しています。

(1)日頃の言動を振り返る

人間関係で悩みを抱えると、自分の全てが否定されたような気持ちになって辛く感じることでしょう。しかし、実は相手はあなたの看護師としての技術力や日頃の仕事への取り組み方に不満を持っているだけなのかもしれません。

以下では、嫌われる看護師の言動を挙げています。普段の自分の行動と照らし合わせて当てはまるものがないか確認してみましょう。

【こんなことしていませんか?相手に嫌われるNG言動】

教えてもらう時の姿勢
メモを取らず同じことを何回も聞いてしまう。
相槌をうたない。
返事が小さい。
注意されるとすぐ泣いてしまう。
注意やアドバイスを受けた時、「でも、だって」と言い訳をすることが多い。
仕事への取り組み方
ナースコールや電話に積極的にでない。
患者に冷たい態度をとる。
わからないことを自己流で対処する。
単独行動をすることが多い。
自分の仕事だけをやればいいと考えている。
遅刻が多い。
業務の実施に対し嘘をつく。
普段の生活
誰に対しても笑顔で挨拶ができていない。
人と話す時目を合わせないで話す。
愚痴を言うことが多い。
自分の話ばかりしていることが多い。
男性医療関係者に対して態度を変えてしまっている。
茶髪やピアス等、医療現場に相応しくない身だしなみをしている。
先輩にタメ口で話している。

もし、1つでも当てはまることがあったら、もしかしたらそれが人間関係が上手くいかない原因になっているかもしれません。

たとえ自分では悪気があってやっていたことではなくても、相手にはよく思われていない行動だということを知っておき、相手への接し方や自分の行動を直すところから始めてみましょう。

時間はかかりますが、あなたの仕事に対する真摯な姿勢が相手にも伝わり、いずれ関係も改善されていくことでしょう。

 

(2)なぜ相手が嫌な態度をとるのかを考える

相手があなたに冷たい態度をとったり、無視をされた時、ちょっと視点を変えて相手の立場になって考えてみましょう。どうして相手はあなたにそんな態度をとるのでしょうか?

【相手が自分に嫌な態度をとる理由は何?】

あなたの悩み 先輩ナースの声
先輩が厳しい・怒られてばかり 同じことを何度も…と、なると、口調がきつくなります【匿名さんの投稿】
成長して欲しい子にはどんどん注意し、自分の知識もわけてあげます。言われる内がはな?【匿名さんの投稿】
経験上、いわれなくなったら、おしまいです【匿名さんの投稿】
無視される 本当は質問の返事をしたいのだけど、忙しくてゆっくり説明する暇がない。説明が面倒だったのでついスルーしてしまった【先輩ナースの言葉】
相手が声をかけてこないから、あえてこちらから声をかけていないだけ【先輩ナースの言葉】
◆何度も同じ事を聞かれると、もう答えるのも嫌になってしまう

もしかしたら、あなたにだけ厳しい怖い先輩は、看護師として未熟な後輩を成長させようとしてくれているだけなのかもしれません。

もし、あなたがそう思えるのならば、今があなたの頑張り時です。一人前の看護師になれるように出来る努力は何でもしてみましょう。あなたが看護師として立派に成長した時、「今の自分があるのは、あの時のあの人のおかげかもしれない」と思える日が来るかもしれません。

 

(3)お互いの大事にしている価値観・看護観を理解する

看護師ひとりひとりは、それぞれ異なった価値観や看護観を持っています。しかし、そのことを忘れてしまうと、お互いの考えや行動が理解できなくなり、衝突する原因となってしまいます。

【価値観や看護観が違っている例】

あなた 相手
価値観・看護観 患者とじっくり向き合う看護をしたい。 忙しさでミスがでるのが致命的。
効率良く自分の仕事をして、出来る限り周囲のスタッフを手伝うことが大事。
行動 今は自分の仕事に余裕があるから、患者さんが話し相手になってほしがっているので話し相手になってあげよう。 今は自分たちの仕事に余裕があるから、この後の夜勤の人たちが大変にならないように、今のうちにできることはやってあげておこう。
相手に思うこと 患者さんに冷たい人だな マイペースで周囲のスタッフの事を考えていない人だな

このように、相手の考えや価値観にズレを感じている場合、一度お互いの大切にしている看護観について話し合ってみましょう。1対1で話合うことにためらいがある場合は、他のスタッフも一緒にいる休憩時などに話題としてだしてみるのも手です。

あなたが相手の考えていることを理解できれば、上記のケースでは、あなたは「効率」や「協力」が必要なことを相手から学ぶことができます。

また、あなたが周囲のスタッフへの気配りをすることで、業務がスムーズになり、悩みの種となっていた人間関係の問題はなくなるでしょう。さらに相手もまた、あなたからじっくりと患者に向き合うことの大切さを学ぶことができるかもしれません。

このように、相手の言動の裏にある価値観や考えを理解して、自分の行動や考え方を改めたり、相手に自分の考えを伝えることで、人間関係の悩みをお互いの成長につなげることもできます。

 

(4)仕事で自分の強みを持つ

「これだけは自分が一番詳しい!」「この仕事は私しかできない」というように、あなたが仕事での強みを持ちましょう。

スキルアップのための資格取得の勉強をするのもいいでしょう。また、あなたが他の科での職場経験があるのなら、その知識を活かし、その分野に特化してさらに専門的な知識をつけることもいいでしょう。

新人看護師の場合は、「ナースコールは誰よりも早く出て対応している」ということでも結構です。自分の強みを見つけ、それを伸ばすことで、あなたが周囲の人達から認められるようになり、また、自分にも自信がつきます。

 

(5)信頼できる人に相談する

信頼できる同僚や先輩、上司に相談することで、解決への糸口が見つかる場合もあります。

特に、相手に悪意があり自分だけでは解決できない場合や、業務に差し障りがある場合、パワハラ・セクハラなどのケースは、自分だけの力で解決しようとせずに上司や専門機関に相談することが必要となります。

ア.人間関係の悩みの相談先

人間関係の悩みは、あなたが信頼できて話しやすい人が一番です。新人看護師の場合は、プリセプターや指導係である看護師に、中堅看護師の場合は、信頼できる同僚やチームリーダー、主任や師長に相談するのがいいでしょう。

上司からのパワハラを相談する場合は、職場に組合がある場合は組合に相談することができます。また、行政が行っている専門の相談機関もあります。

◆あかるい職場応援団(厚生労働省): http://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/inquiry-counter

他にも、インターネットで看護師専門のお悩み掲示板などで相談することによって、同じように悩んでいる人を見つけることができます。同じ悩みを持つ仲間を増やし、職場や看護業界全体の問題として考えることで、解決策が見つかることもあります。

◆看護師お悩み相談室(掲示板): http://nayami.tabine.net/

◆ナースカタリーナ : http://ca.kango-roo.com/nayami/

イ.相談するときの注意点 – 相談相手選びは慎重に

「人間関係で問題が起こって悩んでいる時に自分のプリセプターに相談したら、次の日には、職場中の人に悩みが知れ渡ってしまった!」というように取り返しの付かないことになったケースもあります。

人間関係の悩みは特にデリケートな問題でもあるので、相談相手はあなたが本当に信頼できる人を慎重に選びましょう。

 

(6)至急対策が必要なケース – 業務上必要なコミュニケーションが取れない場合

人間関係が原因で業務業必要なコミュニケーションが取れずに仕事に支障が出ている場合は、できるだけ早く上司である主任や師長に相談し、助けを求めることが大切です。それでは解決できなさそうな場合には、トップの看護部長や医院長、または職場に組合があれば組合に相談し、職場ぐるみで解決に取り組まなくてはなりません。

業務上必要な情報が共有できなくなるということは、スタッフ同士の連携ミスが原因で患者の命に危険が及ぶ可能性があるということです。それは、既にあなただけで手に負える問題ではありません。職場全体として解決に取り組まなければならない喫緊の問題です。

 

3. 環境を変える-これからの自分のためにできること

今あなたが置かれている環境を変えることも、あなたが人間関係の悩みから解放され、看護師の仕事に専念できるための前向きな解決策です。
ここでは、人間関係が原因で働く環境を変える選択肢を考えた時に役立つアドバイスを紹介しています。

(1)退職の前に異動ができるか検討する

あなたは人間関係以外で今の職場に不満はありますか?もしも今の職場が条件や待遇が良くて、仕事にもやりがいを感じているのなら、簡単に辞めてしまうのはもったいないですよね。まずは上司に所属部署の異動願いを出すことを検討してみましょう。同じ病院内でも異動することで人間関係はスタートに戻ります。

また、上司に異動の相談をする際に、人間関係が悩みである旨を話しておけば、人間関係が良好な部署へ異動できるように配慮してもうこともできます。

 

(2)退職はあなたと患者さんのための前向きな決断

今の職場には異動先がない、もしくは職場や業務自体に魅力を感じられなくなってしまった場合は、思い切って転職をするのも一つの方法です。

「職場の人間関係が原因で辞める」と言うと、周囲から「わがまま」「甘い」などと批判されることを心配したり、後ろめたさを感じる方もいるかもしれませんが「たかが人間関係、されど人間関係」です。例えば、人間関係のストレスで仕事の相談や申し送りがうまくできない場合、それが原因で大きな医療事故を引き起こしてしまうかもしれません。

また、あなた自身もストレスが溜まりに溜まってうつ病になり、朝起き上がることすらできなくなってしまう場合もあります。 このように、最悪の事態を引き起こす前に職場を変えることは、患者と自分自身を守る上でも必要な決断ともなるのです。

 

(3)職場へ伝える退職理由は無難なものにする

あなたの本当の退職理由が人間関係の悩みが原因だとしても、これをそのまま今の職場に正直に伝えてしまうと、万が一それが相手の耳に入る可能性もあります。そうなれば、たとえ退職することが決まったとしても、退職日までの間にさらにひどい嫌がらせを受けたり、職場での居心地が悪くなる場合もあります。

このような被害を避けるためにも、今の職場へ伝える退職理由としては、「家庭の事情」というような無難な理由にしておくことがいいでしょう。

 

4. 人間関係の良い職場を見つけるために

組織で働く以上、人間関係は避けて通れないものです。どの職場にも人間関係の問題は大なり小なりあるということは肝に銘じておきましょう。そのことを踏まえつつ、できる限り人間関係で悩まずに済むための職場の選び方をご紹介します。

(1)人間関係の良い職場の探し方

最も信用できる情報は、実際にその職場で働いているスタッフから直接話を聞くことです。あなたの知り合いが応募したい職場で働いている場合は、是非現場の生の声を聞いてください。

    • 応募したい病院に知り合いがいない場合は、面接や職場見学の時や、自分が患者として病院を利用した際に、そこで働くスタッフ同士の会話をチェックし、仕事中の雰囲気を見ておくのもいいでしょう。

 

  • また、看護師専門の転職サイトに登録して、コンサルタントから人間関係の良い病院を紹介してもらうこともできます。

転職サイトのコンサルタントは、これまで多くの看護師や医療機関と直接かかわってきているため、病院の人間関係についての評判も熟知しています。ただし、実際には評判の良くない病院であっても、営業成績を上げるために「人間関係の良い働きやすい職場です」と偽って紹介するという悪質なコンサルタントもいるので注意が必要です。

コンサルタントの見極めが難しい時には、試しに自分が働いたことがあり、職場環境が悪いことを知っている病院に応募したい旨をコンサルタントに相談してみましょう。その反応を見ることで、信頼できるコンサルタントかどうかを判断できる目安になります。

 

(2)職場ごとの人間関係の特徴

職場ごとに関わる人が違えば、人間関係の悩みも変わります。ここでは、職場ごとにどのような人間関係の特徴があるのかをご紹介していきます。

ア.施設別の人間関係の特徴

大学病院・総合病院 大学病院や大規模の総合病院では働くスタッフの人数が多いため、仕事とプライベートを割り切り、適度な距離感を保ちやすいのが特徴です。
ただし、スタッフの数が多い分、意地悪なスタッフに当たる危険も高くなります。しかしその場合でも、人間関係の問題が発生した時に、相談相手を身近に見つけやすいというメリットもあります。
国立病院(国立病院機構) 国立病院機構などの古くからある病院には、古い体質と新しい部分が混在しており、古くからの縦社会や人間関係が残っているところもあるようです。
クリニック 医師が個人経営するクリニックではスタッフの人数が少ないため、人間関係も親密な関係を築けるようです。
ただし、万が一人間関係の問題が発生した場合は、限られた空間と限られた人数ゆえに、より深刻化するケースもあります。
全てのスタッフが協力しあって業務を行うため、特にチームワークが求められます。
そのチームワークを形成するうえでの中心となる院長との相性はクリニックでの人間関係の鍵となります。
介護施設 介護施設では介護がメイン業務になるため、介護職員がメインとなって働き、看護師は介護職員ではカバーしきれない医療面を担うこととなります。
それゆえに、どうしても介護職員の比率が高くなります。施設によっては看護師がひとりということも珍しくありません。
そのため、介護職員との関係性には注意が必要です。介護職員と看護師という立場の違いから、業務に対する意見が割れてしまうことでストレスを抱えてしまうこともあるようです。
保育園 保育園で働く看護師は、保育士と連携を取りながら仕事しなくてはなりません。そのため、保育士との人間関係に悩む看護師は少なくありません。
保育園で働く看護師のほとんどが一人職であるため、周囲から「看護師の仕事に対しての理解を得がたい」「共に働く仲間として認めてもらえない」などの悩みを抱える看護師が多いようです。
職種が全く違うから、視点も全く違う。だから保育士とのすれ違いや考え方のズレは、ある程度仕方がないと割り切ることも必要です。また、園児の保護者との人間関係にも気を配る必要があります。

 

イ.科目別の人間関係の特徴

手術室 手術室では狭い空間で医師と看護師が仕事をしているため、医師やオペ室ナース同士の密な関係性が構築されやすい職場です。
また、医師は男性が多い為、他の科と比べると一般的に男性の割合が多いことが手術室の特徴の一つです。男性は女性と違い感情で行動することが少ないので、男性が多い職場では人間関係がスムーズになります。
しかし一方で、「手術室は大奥」とも言われているように、密室であるゆえに人間関係が陰湿になりやすいという側面も持ち合わせているため、オペ室メンバーとのコミュニケーション力が必要とされます。
美容外科 美容外科では容姿で看護師を採用するクリニックも多く、長く勤めることが重視されていない職場とも受け取れます。
また、一般の病院と異なるのが、患者との人間関係です。美容外科の患者は、一般的に健康で、高いお金を払って美しくなろうとしている人で、自分はお客様であるとの認識でいます。そのため、施術の結果やスタッフの対応に対してクレームを受けることも多くあります。
さらに、クリニック内で売上などの目標がある場合は看護師同士の競争があるため、場合によってはスタッフ同士での足の引っ張り合いが起こるケースもあります。

 

(3)応募先には前向きな意欲を伝える

応募した病院の面接官から必ず聞かれるのが「なぜ今働いている病院を辞めたのですか?」という退職理由についての質問です。

あなたの本当の退職理由が人間関係の悩みであったとしても、応募先に伝えるには適当ではありません。例えあなたが全然悪くないという場合や一方的に攻撃を受けていただけだとしても、そういった事情は応募先の採用担当者には分かりません。そのため「人間関係が原因で辞めた」と正直に話してしまうと、「この人はトラブルメーカーかも?」「コミュニケーション能力が低いのかも?」と勘違いされてしまう危険もあります。

ですから、ここでは「スキルアップやキャリアアップの為」など前向きな理由を伝えておいた方が良いでしょう。応募先の病院には過去の人間関係のことではなく、「転職をして何をしたいのか?」という前向きな意欲を伝えることができるようにすることが大切です。

 

5. 一生ついてまわる人間関係と上手く向き合うために

人間関係は自分と相手がいて初めて成り立つもの。
誰でも人間関係でトラブルになってしまうと、自分が否定されたようで嫌な気持ちになるでしょう。すると、悪いのは全部相手で自分は被害者だという意識がどうしても働いてしまいがちです。

「自分がこの職場で嫌な思いをしているのはあの人のせいだ。」
「あの人、辞めてくれればいいのに。」
「あの人さえいなければ私は職場を辞めずにすんだのに。」
相手を悪者にすることで、辛い気持ちに自分で折り合いをつける方もいます。

しかし、職場だけではなく人と関わる以上、人間関係は一生ついてまわるものです。これからも、人間関係で悩んだ時、相手を悪者にして、嫌なことから目を背け続けながら人生を送るのはもったいないと思いませんか?

ただ「相手が意地悪だから」「運が悪かった」だけで済まそうとせずに、一度あなたの心の色眼鏡をはずして、まっさらな気持ちになって、相手がどうして自分にあんな態度をとったのか?相手の立場に立って考えてみることにチャレンジしてみてください。

今は考えるのも辛くて、簡単なことではないでしょう。努力は必要ですが、そうすることで、相手を理解して受け入れることができるようになります。自分にも反省するべき点が見つかり、今後に活かせるようになるでしょう。それができるようになれば、あなたを悩ませていた人間関係トラブルも、実は自分がさらに成長するために必要なステップだったと思えるようになります。

 

6. おわりに

ひとりひとりが相手の立場に立って考えることができるようになれば、職場でもスタッフ同士が信頼し合い、助けあうことができる職場になります。そのような職場ではきっと、働いている看護師も仕事にやりがいを感じ、患者に最高の看護を提供することができることでしょう。

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この記事の作成者: k.kurimoto