「夜勤で働く看護師の給料は高い」そう思っている方は多いのではないでしょうか?

では、夜勤で働く夜勤専従看護師の給料は、実際いくらなのでしょう?

この記事では、夜勤専従看護師の給料がいくらなのか、雇用形態、職種など、様々な角度から紹介しています。

給料明細でわかる夜勤専従看護師の給料の特徴

カレンダーはストックフォト用にデザインしたオリジナルの小道具です。

夜勤時の手当が夜勤ナースの給料を大きく左右する

看護師の給与は、給与総額の中でも手当が占める割合が高く、「基本給」は低めという特徴があります。

「夜勤専従看護師の給料が高い」と考えられている理由は、夜勤で働く看護師には、「夜勤手当」など、夜間に勤務することで付与される手当や、夜勤専従者を給与の面で優遇する制度があるからです。

常勤夜勤専従看護師の給与明細

常勤の夜勤専従看護師には、基本給の他に「夜勤1回につき○○円」といった夜勤をすることで定額の「夜勤手当」が付与されます。

また、「深夜勤務手当」のような22時~5時の間に勤務した場合には、対象給与額の25%相当の割増賃金を上乗せ支給することが労働基準法で定められています。

その他常勤の看護師には、賞与や各種手当ても支給されます。

非常勤夜勤専従看護師の給与明細

非常勤の夜勤専従看護師の場合は、「夜勤1回につき○○円」というように1勤務ごとの定額制になっていることが一般的で、それを時給や日給換算して支払われます。

夜勤1回につき支払われる給与は、臨床経験年数、資格によっても変わります。

また、1ヶ月に何回夜勤に入ることができるか、夜勤時にオペのある・なしで金額が変わる病院もあります。

一般的に臨床経験が長く、夜勤に入れる回数が多ければ多いほど、夜勤1回ごとに支給される給料は高くなります。

条件別に見る夜勤専従看護師の給料の相場

ここでは、2015年9月時点で求人募集をしている医療施設の給与情報を集計し、さまざまな条件ごとに夜勤専従看護師の給料の相場を紹介しています。

自分が希望する条件の給料の相場はいくらなのかをチェックして、夜勤専従看護師の求人を探す際に給与が高いのか安いのかを判断する目安としてみてください。

雇用形態別(常勤・非常勤)

常勤の夜勤専従看護師の年収相場

常勤看護師の平均収入(東京都・正看護師・経験年数5年以下)

夜勤専従 ※夜勤回数9回/月5,200,000円
日勤・夜勤あり ※夜勤回数4回/月4,800,000円
日勤のみ4,000,000円

一般的に夜勤に入る回数が多いほど、収入も上がります。

非常勤の夜勤専従看護師の時給相場

雇用形態別の時給相場(東京都・正看護師・経験年数5年以下)

夜勤専従(時給換算した場合)2,500円
日勤・夜勤あり2,000円
日勤のみ1,900円

日勤や交代制と比較すると、夜勤専従は時間当たりの給与が高く設定されている病院がほとんどです。

勤務形態別(2交代制・3交替制)

2交代制30,500円
3交代制(準夜勤)18,000円
3交代制(深夜勤)23,000円

一般的に2交代制に比べて勤務時間の短い3交代制の方が夜勤1回あたりの給与は低くなりますが、時給換算すると、両者の違いはそれほどありません。

職種別

正看護師31,340円
准看護師29,900円
助産師30,700円

助産師の給与には、夜勤1回あたりの定額支給額の他に、分娩1回あたり2,000円程度の分娩手当がつく病院もあります。

施設別

一般病棟30,800円
大学病院32,000円
クリニック29,000円
療養型病院30,850円
精神病院26,700円
介護施設30,500円

大学病院では夜勤の給与が比較的高めの病院が多く、一方、精神病院では相場金額以下の病院が多い傾向がありました。

担当業務別

病棟30,900円
ICU31,200円
オペ室34,500円
外来31,500円
救急外来30,800円

担当業務では夜勤の給与に大きな違いはありません。

給料の高い職場で夜勤専従看護師として働くためには?

高給与の夜勤専従看護師の仕事の探し方

求人探しのポイントは夜勤時の支給額と夜勤の回数

夜勤専従看護師の給料は、夜勤時の手当てがいかに高いか?何回夜勤に入れるのか?で変わってきます。

そのため、高い給与の夜勤専従看護師の仕事を探すためには、常勤を希望する際には、「夜勤手当の額」、非常勤を希望する際には「夜勤1回でいくらになるのか」を重視して求人を探すといいでしょう。

夜勤専従看護師に特別な手当を支給している施設を探す

上の表によると、全体の16.5%の医療施設で、夜勤負担に対する賃金処遇として夜勤専従者に対して、特別な手当を支給していることがわかります。

また、他の看護職とは別の賃金処遇を夜勤専従看護師に用いている施設もあります。

このような待遇の違いは求人情報には掲載されていない場合もあるので、気になった求人があれば、夜勤専従者に賃金の優遇制度があるのかを、実際に担当の方に問い合わせてみましょう。

夜勤専従看護師の求人探しは難しい

ただし、夜勤専従看護師の求人は、日勤専従や日勤・夜勤体制の求人と比べると、看護師求人全体の5%以下と圧倒的に数が少なく、希望通りの求人を探すには苦労するかもしれません。

以下の記事で夜勤専従看護師の求人を効率よく探すコツを紹介していますので、参考にしてみてください。

(参考:夜勤専従看護師はきつい?働く看護師のリアルな口コミと入職時の注意点

今の職場で働きながら給与を上げる方法

夜勤手当の高い科へ異動する

同じ職場であっても、科ごとによって夜勤手当の額や、1回の夜勤で支払われる給与の額が異なる病院もあります。

現在お勤めの職場での夜勤時の給与がどのようになっているのか、給与担当者に確認してみましょう。

また、勤務先の職場が求人を募集している場合は、その求人情報でも他の科の夜勤時の給与額を確認することができます。

Wワークをする

今の働き方で時間的・体力的な余裕がある場合、他病院での夜勤のバイトを掛け持ちすることで、手っ取り早く収入を増やすことができます。

ただし、必ず注意するべきポイントとしては、「今の勤務先と掛け持ちをしようとしている病院が、スタッフのWワークを容認していること」です。

「副業禁止」が就業規則で定められている勤務先であった場合、Wワークのせいで、今の仕事すら失ってしまう危険性もあるので十分に注意をしてください。

(参考:ダブルワークで働く場合は事前の確認が不可欠

給料だけで夜勤専従看護師の仕事を選ぶのは危険!

なぜ夜勤の仕事は高給与なのか?

夜勤の仕事には夜勤手当がついたり、日勤業務よりも時給が高く設定されていることもあり、日勤専従や交代制よりも短い勤務時間で高い収入を手にすることができます。

しかし、「給与が高い」には、それなりの「大変さ」といった理由があるのです。

収入の上では優遇されている夜勤専従看護師ですが、それだけ求められることの大きさとリスクがあるということは覚悟をしておきましょう。

働く目的により仕事を選ぶ基準も違う

夜勤で働くことのリスクも理解した上で、それでも夜勤専従看護師にメリットや魅力を感じて働きたいという場合、まず「自分がなぜ夜勤専従看護師として働きたいのか?」を考えてみましょう。

「短期的にお金を稼ぎたい」という場合であれば、短期間の夜勤のアルバイトで多少無理なシフトをこなしても、一時的には耐えられると思います。

しかし、既に説明した通り、夜勤は大変な仕事です。

「育児と仕事を両立したい」「安定的に収入を確保したい」というような、長期的な希望を持って夜勤専従看護師になる場合、安易に高給与だけを仕事を選ぶ基準にすると、自分の健康を害する危険性もあり、長く続けることは難しくなるかもしれません。

長期的な目的がある場合には、給与の額よりも、以下のような長く仕事を続けられるための条件を仕事を選ぶ基準にした方が、あなたの目的を満たすことができるでしょう。

(参考:病院は夜勤の負担を軽減する対策をとっているか?

夜勤専従看護師の求人数ランキング

参考までに下記は主な転職サイトの夜勤専従看護師の求人数ランキングになります。(2022年11月時点)

順位転職サイト名求人数
1位医療ワーカー10,661件
2位マイナビ看護師285件
3位看護のお仕事279件

おわりに

病院や地域によっても差がありますが、夜勤専従看護師の給料はのおおよその相場金額がお分かりになったでしょうか?

地域や病院などによっても差がありますが、夜勤専従看護師の給料の高い・安いを判断する目安となれば幸いです。

しかし、夜勤の仕事は給料が高い分リスクも伴います。

給料の高さだけに目を奪われず、自分が何のために夜勤専従看護師として働きたいのか?の目的を見失わず、自分なりの基準で仕事や職場の良し悪しを判断できるようになることが最も大事です。

夜勤専従看護師の詳しい記事はこちらをご覧ください。
夜勤専従看護師の実際ってどうなの?シフト例やメリット徹底解説

看護師全体の給与に関する内容はこちらの記事をご覧ください。
看護師の給与事情【平均年収478万円】-お金より大切なこと