「自分の給料は低い気がするけど、訪問看護師の給料の相場って?」

「訪問看護師への転職に興味があるけれど、収入面が心配…」

現在訪問看護師として働いている方、これから訪問看護師を目指す方にとって、給料は気になる点だと思います。

夜勤や残業による手当てが収入に大きく貢献する、夜勤ありの病棟看護師と比べると、夜勤なしで残業少なめの訪問看護師へ転職した場合、生活バランスが整うという利点がある一方、収入の差が気になることと思います。

この記事では、訪問看護師の給料の相場をまとめています。

また、同じ看護師でも、病棟で働く看護師さんより、給料面を考えるときにチェックすべき点がいくつかあるので、紹介していきたいと思います。

訪問看護師の給料相場―正社員

正社員の場合、9時出社、夕方(17時~18時頃)退社で、休みはカレンダー通りに休めることが多く、これらは病棟看護師と比べ、働き方として大きく異なる点です。

1日の訪問件数は4~5件、訪問時間は1件に付き60分が平均のようです。

注意したいのは、休日休み、夜勤なしと言っても、オンコールや自宅待機があるステーションでは、これらの担当が、月に数回まわって来る可能性があるということです。

実際に要請がくる頻度なども、ステーションによって違いがあります。

平均月収

訪問看護師の月給の相場は25~35万円、年収は400~500万円です。

夜勤や残業がないことを考えると、高水準だと言えます。

しかし、訪問看護師の給料の特徴として

  • 働く施設によって大きく異なる
  • 住んでいる地域によって異なる

点があげられるので、一概には言えないのが現状です。

東京や大阪などの都市部や、県庁所在地では、基本給が高くなっているケースが多いようですが、地方などまだ訪問看護師という職業の認知度、需要度が低い地域では、残念ながら給料がまだ低い傾向にあります。

手当て

多くの訪問看護ステーションは、基本的に業務は平日の日中のみ行い、業務時間外や休日には、持ち回りで看護師が待機、対応する制度をとっています。

担当する看護師には、オンコール手当、休日手当が支給されます。

オンコール手当は、平日休日によって異なることが多いのですが、1日1,000~3,000円が相場です。

また、実際に呼び出しがあった場合には、通常、残業手当てとしてさらに上乗せされます。

病棟看護師の夜勤手当ほどではないにしろ、あるかないかで、収入に影響します。

昇給、ボーナス

病棟看護師からの転職組が大半以上を占める訪問看護師ですが、給料面での病棟との大きな違いは、賞与や昇給と言えるかもしれません。

賞与や昇給は、運営している経営元が安定していてはじめて発生するものです。

病院は、ある程度経営が安定しているところが多いので、最低でも年に1度、ボーナスや、昇給があって当たり前と思っている看護師さんが多いかもしれません。

しかし、訪問看護ステーションに関して言えば、そうでないところも多くあります。

一言で言えば「訪問看護ステーションによる」のですが、まだまだ賞与や昇給の制度がきちんと整っていなかったり、それだけの経営的余裕がないステーションも多くあるのが現実です。

賞与、昇給に関して、「ないなんて考えられない」という方は、訪問看護ステーションを決める時に、「あって当たり前」と考えず、確認事項のひとつとして意識するようにしましょう。

(参考:「ナースなワタシのお給料」 | http://www.visit-nurse-jobs.com/ | http://www.says-sd.org/)

訪問看護師の給料相場―パート、アルバイト

訪問看護の現場では、正社員以外の契約社員、パート、アルバイトが多く活躍しています。

パートやアルバイトは、例えば出勤日を週2日や3日、勤務時間は午前のみなど、選んで働くことが出来ます。

一般的には時給制ですが、訪問件数によって給料が決まる歩合制を採用しているところもあります。

平均時給

1,500円から2,000円が相場です。

パート・アルバイトの時給についても、地域や職場によって差が大きくなっています。

時給が低いところでは、1,100円、反対に高いところで3,500円という方もいるようです。

この時に必ずチェックしてほしいのが、給料が時給制か歩合制かということです。

時給制が一般的ですが、訪問件数によって給料が決まる歩合制を採用しているステーションもあります。

どちらがいいということはありませんが、歩合制だと働いた分がそのまま支給されるので、モチベーションが上がりやすい一方、働きたいのに患者さんがいないなどの事態も考えられるので、経営元がどれだけ患者さんを抱えているかも、気をつけたい点です。

手当て、昇給、ボーナス

基本的に、パートやアルバイトにオンコールや休日対応は任されません。

しかし、やはりそれらの手当てによる収入も無視できないので、ぜひと思う方は、管理者と話してみてもいいかもしれません。

また、正社員ではなくても、ボーナスが支給されるところが増えているようです。

上限があることが多いですが、もらえるのと全くないのでは年収やモチベーションに差が出るので、手当てにも注目してみるといいでしょう。

(参考:「ナースなワタシのお給料」 | http://www.visit-nurse-jobs.com/ | http://www.says-sd.org/) )

病棟看護師と訪問看護師の年収の差

ほんの一例ですが、平均的な訪問看護師の給料と、病棟看護師の給料を比較してみましょう。

<訪問看護師(正社員)31歳5年目>

<病棟看護師(夜勤なし)30歳5年目>

<病棟看護師(夜勤あり)28歳6年目>

基本給は大きく変わらないものの、夜勤がある看護師さんは夜勤手当、残業手当てが大きく月収を押し上げているのが分かります。

訪問看護師の給料は、日勤のみの病棟看護師とほぼ同程度ですが、これに、休日待機やオンコールの手当てが加わると、日勤の看護師さんより高収入が見込める可能性があると言えます。

訪問看護師職場選び

選ぶポイント

正社員、パート・アルバイト問わず、訪問看護師の給料に関してチェックすべき点がいくつかあるので、まとめました。

  • 給料形態
  • 歩合給…訪問回数や仕事量によって給料が決まります。
  • 固定給(年棒制/月給制/時給制)

年棒制は、1年分の給料を12で割った額が毎月給料として支給されるので、ボーナスがない場合もあります。

月額が多くても、ボーナス込みを比べると固定制のほうが、結果的に年収が良いという場合もあるので注意しましょう。

  • 1日の訪問件数

歩合制の場合は特に気を付けたいポイントです。

仕事がしたいのに、施設が抱える患者さんが少ないという場合、収入が思うように得られなくなることもあります。

また反対に、固定給で訪問件数が多い場合「忙しい割に給料が反映されない」という不満につながるケースも少なくありません。

  • オンコール制

オンコール担当になる頻度と支給額、出勤時の手当てはいくらか

  • 自宅待機

自宅待機の担当になる頻度と支給額、出勤時の手当てはいくらか

  • 福利厚生
  • ボーナス
  • 昇給

福利厚生の充実度、ボーナス、昇給の有無は、ステーションによってかなり差があります。

  • 経験や資格は考慮されるか

特に、経営者が医療に関して素人の場合、経験や資格に対する評価がきちんとされないケースもあります。

昇給につながるような経験やスキルがあるならば、それがきちんと評価され、見合った待遇を期待できる大手業者や病院併設のところを選択することをおすすめします。

給料だけで選ぶのは危険

訪問看護ステーションは、少人数での経営が多く、経営者やスタッフ同士の相性が、働きやすさに直結すると言っても過言ではありません。

訪問看護という仕事の特性上、個人で行うことが多いと思われがちですが、個人行動が多いからこそ、ステーション内での情報の共有や、看護師同士の協力がとても重要で、スタッフ同士のコミュニケーションが欠かせません。

ですので、給料ももちろん大切ですが、自分に合う訪問看護ステーションを探すことも、必ず重視して欲しいと思います。

とは言っても、訪問看護ステーションの内部事情を自分で調べるのはなかなか難しいと思います。

そんな時は、転職サイトの転職サポートを利用するのも一つの手段です。

メリット
  • 内部事情を教えてもらえる(職場の様子や人間関係など)
  • 給与交渉などをしてもらえる

参考までに下記は主な転職サイトの訪問看護求人数ランキングになります。(2022年11月時点)

順位転職サイト名求人数
1位医療ワーカー10,652件
2位マイナビ看護師5,640件
3位看護のお仕事4,194件

おわりに

訪問看護師の給料は、地域やステーションによって様々です。

また、現在急成長分野であるため、経営状態や運用体制も様々で、給料を含めた待遇面、職場環境もかなり差があります。

よって、訪問看護師として働く際には、情報をよく集めることが、とても大切になります。

訪問看護師としての給料に疑問や不満がある方は、他のステーションを調べてみてもいいかもしれません。

また、これから訪問看護師への転職をお考えの方は、待遇を十分考慮した上で、訪問看護師としてあなたが輝ける職場を見つけて欲しいと思います。

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