産業保健師の希少求人の見つけ方と注意するポイント

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産業保健師 求人

産業保健師に興味がある方、なりたいと思っているのに、求人情報がなかなか手に入らないという方は、少なくないのではないでしょうか?

産業保健師の求人は、募集が表だって出ることはものすごくめずらしく、ほぼ口コミや人脈で成り立っていると言っても過言ではないほど、探そうとしてもなかなか見つからないのが現状です。

では、いま現職で働いている産業保健師はどのように求人を見つけたのでしょうか。

本記事では、産業保健師を目指す方への求人の探し方、産業保健師経験者がどのように就職先を見つけたか、また求人を探し始めるにあたり、準備しておくべきこと、注意点をお伝えします。ぜひこれから始める就職活動に活かしてください。

目次

1.産業保健師の求人に出会うのは困難
(1)求人募集が少ないため、求人倍率が高い
(2)求人募集を見つけることが成功のカギ
(3)企業では看護師採用は減少、新採用は保健師資格所持が増加傾向

2.求人を見つける方法
(1)就職紹介機関での求人検索
ア.eナースセンターで探す場合
イ.ハローワーク(公共職業安定所)で探す場合
ウ.インターネット検索エンジンで探す場合
(2)求人が出る前にアタックする
ア.産業保健に従事している人からの求人情報
イ.母校に相談
(3)産業保健師になった人の就活談-どこで見つけた?

3.産業保健分野は看護職の正規採用が減少、非正規求人が増えてきている
(1)正規雇用75%、非正規雇用25%
(2)現役産業看護職や経験者との接点を持ち、ネットワークを作る

4.応募するにあたり気をつける3つのポイント
(1)突発的求人である可能性が高い
(2)求人に出会うためには、根気強さが必要
(3)なぜなりたいのかを明確にする
(4)産業保健師は「企業への就職」

5.既卒者採用は、即戦力を期待される
(1)産業保健に関する研修・セミナーに参加する
(2)活かせる資格を勉強する
ア.保健師
イ.産業カウンセラー

6.まとめ

1.産業保健師の求人に出会うのは困難

(1)求人募集が少ないため、求人倍率が高い

保健師は倍率の高い職業で産業保健師の求人倍率はかなり高い状況です。その理由は、産業保健師の募集の少なさにあります。

保健師は大きく分けて、産業保健師の他に行政保健師、学校保健師があります。産業保健師の倍率の高さは、保健師のほとんどが産業保健師を目指しているというわけではありません。

産業保健師を導入している企業が今のところ、大手企業の一部であり、さらに1企業1名体制であることが多いため全体の募集が少ないのです。

現在、産業保健師は、保健師全体の8%とごく少数しかおらず、もともと少ない産業保健師のため、1つ求人が出ると集中して募集が集まるため、求人倍率がぐっと高くなります。

(2)求人募集を見つけることが成功のカギ

看護師として、病院へ就職しようとしたとき、「条件の合った求人になかなか出会えない」ということはあっても、求人自体がないということは、まずないと思います。しかし、産業保健師は、そもそも「求人自体がない」という現象が起こるのです。前述のように、求人自体が少ないのでまずは求人を見つけないことには始まりません。

一箇所の検索だけではなかなか見つからないかもしれません。広い視野で探すことをお勧めします。
まずは産業保健師を採用している企業を見つけることが成功への第一歩です。

(3)企業では看護師採用は減少、新採用は保健師資格所持が増加傾向

看護師資格のみでも、企業で働く産業看護師になることはできます。ところが、産業保健師となると「保健師資格」が必須となります。

実際に企業で働く看護職の割合は、産業保健師が67.2%、産業看護師が32.8%と、保健師採用で活躍している方が多くなっています。

平成20年4月特定保健指導の導入により、メンタルヘルス対策が盛んになり、産業保健師の役割としてはケガなどの「処置」よりも心身ともに病気の「予防」に力を入れている企業が多いため、看護師の臨床経験よりも、新卒なら保健師資格、転職なら産業保健従事経験者を多く採用する傾向にあります。

2.求人を見つける方法

(1)就職紹介機関での求人検索

ア.eナースセンターで探す場合

日本看護協会eナースセンターは、都道府県看護協会による無料職業紹介事業です。
eナースセンター 求人検索 
https://www.nurse-center.net/nccs/
こちらへ無料登録し、求人検索をします。
モバイル閲覧はできません。

メールアドレスをお持ちの方は、サイトからユーザー登録ができます。
メールアドレスをお持ちでない場合、都道府県ごとのナースセンターへ直接ご依頼ください。
(ナースセンターの問い合わせ先はユーザー登録画面から参照できます)

検索のしかた:検索内容に「産業保健師」を選択する項目はないので、「条件で探す」を選択した後、

①雇用形態で「常勤」、勤務形態で「日勤のみ」を選択
eナースセンター常勤日勤

②右上緑色の「保健師」の求人をクリック
eナースセンター保健師

③求人票を開き、施設種別の項目が「企業・事業所」であることを確認 という手順で検索することができます。
eナースセンター事業所

イ.ハローワーク(公共職業安定所)で探す場合

ハローワークは、国によって運営されている無料の職業紹介事業です。
ハローワーク
https://www.hellowork.go.jp/index.html 

こちらで求人検索をすることができます。こちらをもとに直接電話で応募することができますが、ハローワークを介さないと再就職手当や助成金の対象外になる場合がありますので、まずは最寄りのハローワークで求職申込をすることをお勧めします。

全国ハローワークの所在案内
http://www.mhlw.go.jp/kyujin/hwmap.html

求職申込をすることにより、登録者限定の求人情報の提供が閲覧できたり、事業所において相談、紹介を行ってくれます。ハローワークのインターネットサービス、または全国の事業所でのパソコン検索ができます。

産業保健ハローワーク

ハローワークの求人検索画面では、産業保健師を選択する項目がない為、「詳細条件入力」の画面を開き、フリーワード欄に「産業保健」「産業看護」と入力して検索することで、企業看護職の求人を見つけることができます。

モバイルでも閲覧可能ですが、パソコンでの検索画面と違い、フリーワード検索欄がないので、見つけにくいかもしれません。

 

ウ.インターネット検索エンジンで探す場合

また、インターネット上での求人検索エンジンで多く利用されているのが「indeed」があります。

indeedスマホ
モバイルでも閲覧・検索可能です。
http://jp.indeed.com/m/

検索方法としては、キーワードと勤務地にそれぞれ「産業保健師」「都道府県名または市区町村名」を入力して検索します。

気になる求人情報をクリックすると、掲載元の求人サイトのページが出るので、そちらで閲覧、登録が可能です。

求人検索方法の詳しい内容はこちらも参考にしてください。

<夜勤専従看護師の求人>アレをフル活用して希少求人を入手する方法
2.夜勤専従看護師の求人の探し方-自分で探す方法
https://kangobu.com/night-shift-nurse-jobs-1515

eナースやハローワークにおいてもインターネット検索エンジンにおいても、求人自体が少ないという点と、あったとしても主に首都圏での募集がほとんどになっていることが多く、お住まいの地域で必ずしも該当するものがあるとは限りませんので、要注意です。
求人が出るタイミングを見逃さないよう、根気強く待ちましょう。

(2)求人が出る前にアタックする

ア.産業保健に従事している人からの求人情報

産業保健師は1企業に1人という体制が多いこともあり、仕事を任せても問題のない人、信用出来る人を企業側は求めています。そうなった場合、人と人との繋がり人的ネットワークにより、声がかかる場合が多いのです。

非常勤でもとにかく募集を見つけて、産業保健に携わる人と繋がりを持つという方法があります。

イ.母校に相談

進学先の大学の卒議論の指導教授が産業保健に強い先生であったり、卒業生に産業保健師がいるような環境下であれば、そちらを活用しない手はありません。

卒業した学校で、求人情報を得ている場合があります。教員は、人的なネットワークを多く持っている方が多いので、情報を得られる可能性があります。
母校の教員や、進路の担当部署に問い合わせてみると良いでしょう。

(3)産業保健師になった人の就活談-どこで見つけた?

実際に産業保健師の職に就いた人は、どのように見つけたのでしょうか。

私はハローワークで見つけたのですが、このような求人が出るとすぐに希望者が出て、あっという間に求人情報が無くなっていました。
ネット検索で最低月2回は見た方がいいですよ。

パート勤務 女性
(参考:看護師お悩み相談室

新卒で産業保健師になりましたが、最初は嘱託です。
やはり現役産業看護職や経験者との接点を持つこと、積極的に動くことをお勧めします。
企業の方も、人材紹介を使ったり、求人広告を出したり、という経費もできれば避けたいので
色んなつてを頼って内々に動くことも珍しくありません。(私も時々「誰かいないか」と話を振られます)

正規雇用 女性
(参考:Yahoo!知恵袋  )

私は新卒対象にした求人に応募しましたが、一緒に働いていた看護職で中途採用者に聞いてみると
・ナースバンク
・ハローワーク
・健診のバイトをしていて、行った先で保健師採用の動向の情報をゲット
・大学病院で働いていたが企業の医務室で非常勤勤務の医師から保健師募集話を聞いて応募

雇用形態不明 女性
(参考:Yahoo.知恵袋  )

 

3.産業保健分野は看護職の正規採用が減少、非正規求人が増えてきている

(1)正規雇用75%、非正規雇用25%

現在、割合としては正規雇用が多いですが、非正規雇用が増えてきているのが現状です。正規雇用だけを狙った就職活動はなかなか難しくなってきているといえるでしょう。

もちろん、正規雇用での就職を探している方が多いと思いますが、求人を見ると非正規雇用で募集をしているところが多くなっています。正社員を希望されている方にとっては、非正規雇用求人だと応募を迷っていることでしょう。

しかし、非正規雇用であっても産業保健師の求人自体が滅多に出会えないので、産業保健に従事したいのであれば、応募してみるのも一つの手です。正規雇用の求人に出会えるチャンスはそれこそタイミングでしかないのです。

(2)現役産業看護職や経験者との接点を持ち、ネットワークを作る

非正規雇用でも、現役産業看護職や経験者との接点を持つこと、積極的に動くことをお勧めします。産業保健に携わることで、人の繋がりが出来、先が開ける可能性が大幅に増える可能性が高まります。経験者優遇の求人が出た時や、同じ環境下で働く人から次の職場に正規雇用として誘われる場合もあります。

 

4.応募するにあたり気をつける3つのポイント

(1)突発的求人である可能性が高い

産業保健師は、1企業に1人というところが多いため、定期採用ではなく、その1人が退職してしまうタイミングで慌てて募集をかける場合が多いようです。ですから、入社前に前任が退職し、いざ入社したら引継ぎできる人がいないというパターンもあり得るので、書類の保管場所から何から全て自分で作り上げていくというのも少なくありません。

自分でなんとかしなければならないので、他人任せにはできない責任のある仕事だということの理解が必要です。

(2)求人に出会うためには、根気強さが必要

あまりにも求人に出会えないと、「応募して不採用ならともかく、求人にすら出会えず応募するにも至らない」の繰り返しになり、いい加減気持ちが滅入ってしまいがちです。

しかし、産業保健師の求人に出会えるのは、タイミングですので、根気よく求人情報をチェックして、素早く行動することが大事です。

(3)なぜなりたいのかを明確にする

企業イメージや待遇など自分の条件にばかりに目が行き、安易に求人に飛びついても、採用させるのは難しいかも知れません。また、入社後においても「イメージと違う」「こんなはずじゃなかった」ということに陥りやすいので、要注意です。

企業では様々な判断を求められ、年齢や役職を超えての仕事が求められます。患者さんのように話を素直に聞く人ばかりではなく、働いている方々だからこそ、危機感が薄く、無理をしている人が多くいます。体力的には楽になると言っても、それらの対応の難しさがあります。

産業保健師の役割の重要性をしっかりと理解し、自分がなりたい産業保健師のイメージを具体化させておくことが大事です。

(4)産業保健師は「企業への就職」

産業保健師は、企業への就職のため、病院やクリニック勤務の採用試験とは全く異なります。
一般企業の採用試験なので、その企業の理念や特徴、企業が求めている人材がどのようなものかを分析する試験対策が必要です。

  • なぜそこの企業で働きたいのか
  • なぜ産業保健師として働きたいのか
  • 希望の企業に就職した場合、自分はどう貢献できるのか

自分の目的をはっきりと持ち、企業にアピールできる明確な意志が不可欠となります。

5.既卒者採用は、即戦力を期待される

(1)産業保健に関する研修・セミナーに参加する

既卒者の採用の場合は、即戦力を期待されるので病棟看護師としての実績づくりよりは、少しずつでも産業保健について勉強した方がいいでしょう。
産業保健を行っている人たちの勉強会に参加するとクチコミでも案件に出会える可能性が高まります。

<お勧めの研修・セミナー>
◆労働者健康福祉機構(無料) 研修内容:職場のメンタルヘルスと基本的なセルフケア など
http://www.rofuku.go.jp/yobo/mental/tabid/125/Default.aspx

◆中央労働災害防止協会(有料) 研修内容:職場のストレスチェック活用セミナー など
http://www.jisha.or.jp/seminar/index.html

(2)活かせる資格を勉強する

ア.保健師

1-(3)でも挙げた通り、現在の産業保健師は、看護師資格のみよりも保健師資格所持者の方が企業から求められる傾向にあります。

資格内容 所定の専門教育を受け、地区活動や健康教育・保健指導などを通じて疾病の予防や健康増進など公衆衛生活動を行う地域看護の専門家
受験資格 1.文部科学大臣の指定した学校(指定校)において、6ヶ月以上、保健師になるのに必要な学科を修めた者。2.厚生労働大臣の指定した保健師養成所(指定養成所)を卒業した者。3.外国の保健師学校を卒業、または外国の保健師免許を得た者であって、厚生労働大臣が上記の1、2と同じ程度の知識や技能があると認めた者
受験時期 受験要領配布が例年10月中旬以降、出願期間が11月~12月、試験日が2月、合否通知が3月下旬
受験手数料 5,400円

 

イ.産業カウンセラー

メンタルヘルスケアの重要視も伴い、従業員の心の不安を取り除く専門カウンセラーの必要性が増してきています。心の病を防ぐことにより、企業側としても欠勤者や退職者の減少で生産性が上がることを期待しています。

資格内容 企業や組織で働く経営者を含む労働者、およびその家族を対象に、カウンセリングや組織へのコンサルテーション、教育などの活動を通して、個人とともに組織が抱える多様な心の問題の解決への支援を行い、快適な職場環境づくりに寄与するカウンセラー
受験資格 1.4年制大学や大学院において心理学に関わる単位を一定以上収めたもの2. 産業カウンセラー協会が実施する講座を修了したもの
受験時期 受験要領配布が例年10~12月、出願期間が11月末、試験日が1月末、合否通知が3月上旬
受験手数料 ●学科試験・・・・10,500円●実技試験・・・・21,000円

6.まとめ

産業保健師の求人の探し方について、お分かりいただけたでしょうか。
はじめは臨時や契約社員だとしても、いい求人を見つけるネットワークを作っていくことも一つの手段です。

体力的には楽ですが、精神的には病院ナースとは違う感覚の大変さがあることを肝に銘じておきましょう。
なぜ産業保健師になりたいのかを明確にして、求人探しを始めていただきたいと思います。

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この記事の作成者: y.abe

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