美容外科の求人は、美容の分野に興味のある看護師の方に人気の高い求人です。
しかし美容に特化している美容外科は、他の診療科とは異なる点が多い特殊な分野です。
そのため、看護師の求人探しについても、通常の探し方とは勝手が違います。
ここでは、美容外科ならではの看護師求人の探し方と、良い条件の病院で働くための求人選びのコツをご紹介します。
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美容外科の求人探しが大変な理由
夜勤がなく、美容治療を格安で受けることができる美容外科の求人は、看護師に人気があります。
しかし、美容外科の求人を、これまで勤務してきた医療施設と同じように探しても、なかなか良い求人をみつけられない上に、たとえ美容外科クリニックに就職ができたとしても、あなたが希望していた働き方とは違うと後悔することになる可能性が非常に高くなります。
看護師の方にとって美容外科の求人探しが難しいのは以下のような理由があるからです。
美容外科の求人は全体数の約0.5% -人気が殺到する狭き門
以下の表は、看護師求人全体に占める美容外科の求人数の占める割合を、ハローワークと代表的な看護師転職サイトのそれぞれで示したものです。
看護師求人全体に占める美容外科求人の割合
ハローワーク
看護師転職サイト(ナースではたらこ)
このように美容外科の求人は、看護師求人全体数の約0.5%以下と、他の看護師求人と比べて非常に少ないことがわかります。
にもかかわらず、美容外科を希望する看護師は多く、美容外科への就職は狭き門となっています。
美容外科求人が看護師に人気の理由
看護師に美容外科の求人が人気であるのには、以下のような理由が挙げられます。
- 夜勤がないので規則正しい働き方ができる
- 給料が高い
- 美容治療が格安で受けられる
- 患者様さんと関わる時間が長く、信頼関係を築きやすい
求人の入念な下調べが美容外科への転職成功に不可欠
美容外科の求人探しが難しいもう一つの理由として、求人情報に記載されている情報だけでは、良い職場かどうかを判断できないという点が挙げられます。
美容外科クリニックは、ドクターや経営者により、クリニックごとに働きやすさや人間関係などが変わってくるため、求人情報に掲載されている情報だけでは、その職場の良し悪しを判断できません。
そのため、就職前に職場の良し悪しを判断するためには、入念な下調べが必要となります。
美容外科の看護師求人を選ぶ際の6つの注意点
ここでは、美容外科の求人を探す際に、その職場の良し悪しを判断するための必要な6つのチェックポイントをご紹介します。
自分で調べやすい見極めポイント
ここでは、美容外科の求人情報や、クリニックのホームページ、面接時に担当者への確認など、自分で情報収集がしやすい美容外科クリニックの見極めポイントをご紹介します。
給与や賞与の制度
美容外科は保険適用外のためクリニックによって料金体系が異なります。
同様に看護師に支払われる給与体系も全く異なります。
一般的に美容外科クリニックの給与は、病棟で働く看護師よりも高いといわれていますが、ボーナスが高めに設定されているところ、ボーナスの支給のない代わりに業績給が付くところ、自分が獲得した患者さんの契約数に応じてインセンティブが支払われるところなど、クリニックごとに様々です。
求人情報に記載されている給与条件をしっかり確認し、不明な点は面接時にしっかり確認しましょう。
ドクターの評判や経歴
現在は美容外科クリニックが乱立し、美容業界は競争が激しくなっているため、クリニックの倒産や廃業も多くあります。
せっかく就職できた美容外科クリニックが潰れたというのもよくある話です。
美容外科クリニックでは、ドクターの腕前は患者さんが来院する患者さんの数を左右する重要なポイントです。
そのため、長く運営し続ける美容外科クリニックを見極めるためには、そのクリニックのドクターの専門分野や経歴がどんなものかをチェックしておきましょう。
入院施設の有無
美容外科クリニックは、入院施設がないクリニックが多い為、看護師の夜勤がないと思われていますが、中には入院施設を有するクリニックもあります。
そのような施設では、病棟看護師と同じように、交代制での夜勤もあります。
売上ノルマの有無
美容外科クリニックが、他の医療施設と異なる点として「売上ノルマ」のあるクリニックが存在することです。
売上ノルマがあることが一概に悪いとはいえません。
自分の接客スキルや営業スキルに自信がある場合は、仕事をする上での励みにもなるでしょう。
ただし一方、ノルマがある美容外科の場合は、それだけスタッフ同士の競争も激しい為、人間関係に影響がでたり、売り上げのプレッシャーに耐えられなくて、辞めていく人も多いかもしれません。
売上ノルマの有無は、面接時に確認すれば教えてもらえるので、必ず確認しましょう。
一般的に看護師とカウンセラーを別に採用しているクリニックでは、営業ノルマはカウンセラーが担うため、看護師へのノルマはありません。
教育制度
美容外科と一般病院とでは看護技術が異なる点もあります。
例えば、皮下注射や筋肉注射は、美容外科は無痛でやるのが一般的です。
このように、初めて美容外科で働く看護師の方は、これまで一般病院でおこなっていた看護技術とは異なる技術を習得しなければなりません。
この教育についても、クリニックごとに様々です。
きちんとした教育プログラムが整っているクリニックもあれば、就業時間外に自分で習得することを奨励しているクリニックもあります。
そのクリニックがどのような新人教育をおこなっているのかについては採用担当者に聞けば教えてもらえるので、面接時にきちんと確認しましょう。
自分で判断が難しい見極めポイント
職場の雰囲気や人間関係
美容外科に限りませんが、クリニックのような女性の多い職場では、人間関係のトラブルが起きやすいものです。
特に、美容外科は個人の売り上げが業績を左右するため、スタッフ同士の競争が人間関係の軋轢を生む場合があります。
美容外科は競争が激しく、売り上げの為に仕事を進めていきます。なぜか、スタッフ同士が競争しあってる印象を受けました。妬み、いじめ、陥れも、あります。
引用:はなさん
人間関係の悩みを抱えずに長く働くためには、人間関係の良い職場を探すことが大事です。
事前にできる限りのリサーチをしておきましょう。
職場の雰囲気や人間関係を知る方法
入職前に職場の人間関係のすべてを知ることは難しいですが、以下のような方法で職場の雰囲気や人間関係について参考になる情報を得ることができます。
①患者として施術を受ける
気になる求人が見つかったら、その美容外科で実際に患者として安価な施術やカウンセリングを受けてみましょう。
カウンセラーの接客態度や、クリニックの雰囲気を自分の目で見ることができます。
②患者さんが投稿する病院の口コミ情報を見る
自分が患者として行かなくても、そのクリニックを利用したことのある患者さんが投稿する口コミ情報も、病院を知る手掛かりになります。
働くスタッフの態度やクリニックの雰囲気の他、「カウンセラーが強引に契約を強いてきた」等の書き込みがあれば、スタッフの営業ノルマが厳しい職場なのだと推測することができます。
美容外科の看護師求人の探し方
ここでは、美容外科の求人を探す方法をご紹介します。
各求人紹介サービスの美容外科看護師求人数に大きな偏り
以下の表では、求人紹介サービスごとの東京都の美容外科看護師求人数を比較しています。
美容外科の看護師求人を紹介しているサービスはいくつかありますが、その取扱い数にはかなりの差があることがわかります。
東京都の美容外科の看護師求人数比較(2016年1月時点)
美容外科の求人数と情報量で選ぶなら看護師転職サイト
上の表でもわかるように、看護師転職サイトでは他のサービスと比べても非常に多くの美容外科求人を扱っています。
特に、美容外科の求人に特化している美容外科専門の転職サイトでは、全国各地の美容外科求人を多数紹介しています。
さらに、美容外科業界にも精通しているので、求人以外にも専門転職サイトならではの情報を得ることができます。
代表的な美容外科専門の看護師転職サイト
代表的な看護師転職サイト
美容外科求人探しに看護師転職サイトを利用するメリット
- 美容外科の求人数が圧倒的に多い
- 求人情報だけではわからない職場の情報を教えてもらえる
- 転職活動にかかる時間や手間の短縮ができる
美容外科への転職では求人探しとともに大事なのが求人の選び方です。
どの職場が良いのかを正しく判断するには、求人情報には載っていない情報も必要になります。
ただし、職場の情報集めには多くの手間と時間が必要です。
看護師転職サイトでは、これまでの紹介実績から美容外科の業界やクリニックの職場環境、人間関係など、求人情報だけではわからない職場情報を教えてもらうことができるので、職場の情報集めの手段がない方や、転職活動にかける時間がない方には、とても便利なサービスです。
参考までに下記は主な転職サイトの美容外科の求人数ランキングになります。(2024年10月時点)
順位 | 転職サイト名 | 求人数 |
---|---|---|
1位 | 看護のお仕事 | 19,271件 |
2位 | 医療ワーカー | 675件 |
3位 | マイナビ看護師 | 487件 |
4位 | MCナースネット | 54件 |
看護師転職サイトならではのデメリットもある
看護師転職サイトを通して入職した場合、看護師1人につき100万円程度の紹介手数料を病院側が転職サイトに支払う仕組みとなっています。
そのため、看護師転職サイトを利用しての転職活動には以下のようなデメリットがつきまといます。
- 採用率が下がる可能性がある
- 入職後すぐに辞めにくい
- 求人紹介の電話やメールがたくさんくる
美容外科の求人探しに看護師転職サイトを利用するなら、そのメリットとデメリットをしっかり理解しておきましょう。
様々な美容外科求人探しの方法
看護師転職サイトを利用する以外にも、以下のような美容外科求人を探す方法があります。
知人の紹介
①メリット
- 実際に働いている人から職場のリアルな情報が事前に聞ける
- グループ展開をしている場合系列店に紹介してもらえることも
②デメリット
- 美容外科で働いている知人がいない場合は利用できない
- 知人に紹介を頼む精神的負担がある
看護協会(eナースセンター)
当道府県看護協会が紹介する看護師求人を検索できるサービスがeナースセンターです。
①特徴とメリット
- 大学病院や総合病院などの求人が多い
- 看護協会が紹介している医療施設なので信頼性が高い
②デメリット
- 美容外科の求人数が少ない
- 応募先の病院の情報が少ない
- 求人検索サービスで美容外科の求人だけを検索できないため求人検索が面倒
ハローワーク
ハローワークの求人をネットで検索できるサービスがあります。
①特徴とメリット
- 地方の小規模なクリニックの求人が多い
②デメリット
- 美容外科の求人数が少ない
- 応募先の病院の情報が少ない
- 求人応募をする際にはハローワークに行く必要がある
求人検索エンジン
求人検索エンジンは、インターネット上にある全ての求人情報を検索することができるサービスです。
代表的な求人検索エンジン
①メリット
- 病院のHPに掲載されている求人情報を一括で検索できる
- ハローワーク等の求人紹介サービスの求人を一括検索ができる
- ネット上に掲載されているすべての求人を一覧で見ることができる
- 希望に沿った求人があるたびにメールで通知を受けることができる
②デメリット
- 求人検索サイト上では求人への応募ができない
- 応募先の病院の情報が少ない
このように、美容外科の求人探しにはいくつかの方法があります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを踏まえて、自分がどの方法で美容外科の求人を探すかを決めましょう。
各求人紹介サービスの詳しい特徴や利用方法については、以下のページでも紹介していますので、参考にしてください。
転職セミナーで美容外科業界を学びつつ転職活動をする
看護師転職サイトでは、定期的に美容業界の転職セミナーを開催しているところもあります。
セミナーでは、美容外科クリニックの採用担当者から直接採用条件や職場環境等の話を聞いたり、キャリアアドバイザーと自分の適性や希望に合ったクリニックの相談もできます。
さらに、セミナー内のイベントでは、美容外科業界についての講演や最新の美容事情を知ることもできます。
求人探しだけではなく、美容医療業界での働き方を学べる良い機会となります。
美容外科で採用されるために必要なこと
ここでは、美容外科クリニックが美容外科で看護師として採用されるための基準と求人応募のコツをご紹介します。
美容外科で求めているのは基本的な看護スキル
美容外科では採血や注射、点滴のルートキープ、清潔操作等の基本的な看護技術が求められます。
美容外科では看護技術が医療看護と異なる点も多い為、入職前に看護師に求める必須条件はそれほど多くありません。
しかしクリニックによっては最低1~2年以上の臨床経験を求めるところや、オペ室の経験を必要としているところもあります。
オペ室の経験は必要か?
美容外科では手術がある為、オペ室経験が必須と思われがちですが、美容手術と医療手術では異なる点も多い為、一般的な美容外科クリニックでは、オペ室の経験を必須とはせずに、あれば優遇される程度です。
オペ室での経験では、その技術以上にオペ中の急変に対応できるかどうかが重要視されます。
美容は手術といっても局所麻酔が多いけど、胸やお腹などの大きい手術では全麻をしたりするので急変の対応ができるのも必要かな…。
引用:IPLさん
そんなに有名でもない、個人で細々やっている小さな美容外科であればさして手術室経験は必要ないような気がします。(テレビに出たり広告ばんばんだしてるような、入院施設がある所はまた別です)
美容外科は手術といっても特殊なので…一般病院ではしないようなものばかりですし。
引用:匿名さん
美容外科の施設というと、必用最小限の薬剤、医療機器しか扱っていないため、患者様がオペ中に急変したら、その中でいかに迅速に的確な対応ができるかがカギとなります。
引用:Tさん
美容外科ナースに求められる条件
美容外科クリニックが看護師を採用する際には、看護経験以外でも重視している点があります。
クリニックごとに求める条件に違いはありますが、一般的に以下のような条件が求められます。
- 美容へ興味がある
- 容姿が美しい
- コミュニケーションスキルがある
美容外科ナースに求められる美しさと年齢制限
美容外科クリニックでは、看護師の容姿も重要視されます。オペや処置を患者さんに勧める立場である看護師が常にきれいであることは大事です。
20~30歳までと募集時に年齢制限を設けて若い看護師を採用するクリニックも中にはありますが、年齢よりも以下のような見た目の美しさをより重視している傾向があります。
- シワやシミのないきれいな肌
- スタイルが良い
- きちんとしたお化粧
ただし、カウンセラーが別にいるクリニックでは、患者さんへの施術の案内はカウンセラーが担当する為、看護師は手術介護とレーザー脱毛介助など看護技術のみに従事するので、それほど看護師の容姿年齢を重要視しません。
男性の美容外科の求人はあるか?
美容外科で働く看護師というと、女性ばかりのイメージですが、クリニックによっては男性看護師を採用するところもあります。
包茎手術や男性の脱毛を専門で扱う美容クリニック、また最近では美容の意識の高い男性患者も多くいる為、男性患者が多いクリニックでは男性看護師の募集をおこなっています。
確かに男性看護師の求人は少ないですが、全くないというわけではありません。
男性の患者さん(お客さんでしょうか)もいらっしゃることや、男性の下半身のオペや脱毛などいくつかの治療や処置があるため、男性ナースにも一定の需要があるとのことでした。もちろん女性患者さん(お客さん)のオペには入らないということではないと思うのですが。やはり男性ナースは数が少ないため、施術内容により必要があれば他のクリニックに応援に出向くこともしていると聞きました。
引用:Keiさん
美容外科で採用されるための求人応募のコツ
履歴書に貼る写真が書類選考を左右する
看護師の容姿を重要視する美容外科クリニックでは特に、履歴書に貼る写真の良し悪しが書類選考時を通過する確率に影響します。
だからこそ、履歴書に貼る写真には特に気をつけたいものです。
ここでは、美容外科クリニックに求人応募する際に特に注意したい履歴書用写真のポイントをご紹介します。
必ず写真館で撮影した写りの良い写真を利用する
- スピード写真ではなく、スタジオや写真館で撮影した写りの良い写真を利用する
健康的で清潔感のあるメイク
- ブラウン系のアイメイク、ピンクやオレンジ系の口元のナチュラルメイク
- ピンクやオンレンジのチークで顔色を良く見せる
- 顔のテカリは撮影前にあぶら取り紙でき取る
清潔感のあるヘアスタイル
- 前髪は額にかからないようにする
- 長い髪は後ろで束ねるか、後ろに流す
写真撮影時の服装や姿勢については、以下のリンク先のページで詳しく説明していますので併せてご覧ください。
履歴書・職務経歴書でのアピール方法
採用につなげるためには、あなたの「この美容外科クリニックで働きたい」という情熱と、あなたがクリニックに貢献できる人材だということを、応募書類である履歴書や職務経歴書でしっかりアピールしましょう。
特に、志望動機や自己PRは、書き方の見本をそのまま書くのではなく、必ず自分で考えたことを自分の言葉で書くことが大事です。
美容外科の求人に応募する前に知っておきたい心構え
美容外科の求人に応募する前に、あなたはどの程度美容外科での看護師の仕事を知っていますか?
美容外科での看護と医療看護とでは、異なる点が多く戸惑いを感じるかもしれません。
ここでは、美容外科での看護師の仕事についてご紹介します。
これから美容外科ナースとして働く自分自身をイメージする参考にしてみてください。
美容外科クリニックで働く看護師の仕事を理解する
美容外科看護師の仕事内容
- 注射や採血、点滴
検査のための注射や採血、術後の点滴などをおこなう。 - 手術介助
器械出しや外回り、麻酔下での全身管理、医療器具の消毒・管理などをおこなう - カウンセリング
患者さんの美容に対する悩みを聞き出し、それにピッタリな施術を提案する - 患者さんの精神的なケア
治療や施術に不安を感じる患者さんに対して、その不安を和らげる精神的なサポートをおこなう
看護師とは別にカウンセリングがいるクリニックでは、看護師は①②のみをおこないます。
入院設備があるクリニックでは夜勤や当直もあります。
美容外科クリニックと病棟看護師の違い -美容外科クリニックはサービス業
美容業界における看護と医療看護で最も異なるのは、病院に訪れる患者さんの違いです。
病気や怪我を治療するために訪れる患者さんが訪れる病院と、健康である患者さんが訪れる病院とでは、患者さん自身の意識や、患者さんに対する接し方も変わります。
患者様はお客様
美容外科クリニックでは、患者さんは「お客様」という意識で来院します。
看護師としての技術だけではなく、接遇面でも厳しい目で見られることになります。
患者さんへの接し方は、一般の病院とは違い、一流ホテルのような接客態度が必要になります。
クレーム処理が多い
看護師の技術や接遇で何か不手際があれば、患者さんからのクレームにつながる恐れもあります。
「お客様」という意識で来院している患者さんからは、名指しで「あの人はもうつけないでよ」というようなクレームもあります。
そう言った場合、その患者さんの担当からは外されるため、他のスタッフへしわ寄せがいき、周囲に迷惑を掛けてしまうことも覚悟しましょう。
利益優先になるところもある
美容外科クリニックでは、施術や美容商品を販売することで利益を得ています。
そのため、働く看護師も、クリニックの売り上げを意識して働くことが求められます。
大手のクリニック等では、経営上どうしても利益優先になりがちのところもあります。
その場合看護師は、クリニックの経営方針と、患者さんと向き合い方との矛盾で悩むこともあります。
美容専門の医院では、縫合の糸や縫合方法さえ、値段で差をつける所も知っています…。
もちろん、こういった所ばかりではないのかとは思いますが、利益を出すための場所である以上、働く側も、ある程度、こういった割り切りが持てるのかがポイントになってくるのではないでしょうか。
引用:たんぽぽさん
土日休みではない
美容外科の業界では、他のサービス業と同様に、基本的に一般の人が休みの時に働きます。
土日祝日、GWやお盆、年末年始等、営業しているクリニックも多くあります。
また、仕事帰りの患者さんの来院に合わせて営業する為、日勤の終わる時間帯が夜の8時や9時というところもあります。
さらに、術後の患者さんの具合が悪くなった場合などは、日勤の看護師が残業で遅くまで患者さんに付き添うこともあります。
そのため、看護師はある程度時間の融通がきくことも求められます。
美容外科ナースの最大のデメリットをどう乗り越えるか?
美容外科看護師のデメリットを知らずに美容外科の業界で働くと、入職後や何年か後に後悔する可能性もあります。
今からそのデメリットを知り、自分はどう乗り越えるべきかを考えておきましょう。
美容外科では看護技術が身につかない
美容業界での看護技術と医療を目的とした看護技術では異なる点が多い為、美容外科クリニックで得た知識や技術は、臨床に戻った時に役に立たないことがほとんどです。
そのため、美容外科では看護師としてのキャリアアップを図るには向いていません。
一度美容外科ナースとして働き始めたら、そのクリニックで働き続けるか、同じ美容外科業界で職場を変えながら働き続けるという選択肢が最も多くなります。
もし、看護師としてのキャリアを積みたいのであれば、美容に特化した美容外科ではなく、形成外科や皮膚科など疾患を扱う科で働くことも検討してみましょう。
看護師の技術はそこでストップなのでその後、美容外科を渡り歩く方が多いと思います。もう美容外科しかいけない。となります。(これも自分の努力とプライド次第ですね。ごめんなさい)
興味があって美容外科に入った方で1年くらいで不安になって戻られる方もいらっしゃいました。
引用:匿名さん
どんどん臨床経験をつんで難しい技術や深い知識を身につけていく同期達をみてたらやっぱり焦りを感じて 病院に戻ろうと考えています。
引用:プリさん
先輩ナースが教える美容外科で働くために大事なこと
ここでは、実際に美容外科クリニックで働いている看護師さんが、美容業界で働くうえで大事にしていることをご紹介します。
これから美容外科で働く自分がどうあるべきかを考える参考にしてみてください。
美容が好きという気持ちが大事
美容クリニックが未経験の方も、技術や知識は働くうちに自然に身に着くものだと思っています。「美容が好き」という気持ちは、美容医療業界で長く働いていくには大切な要素です。
引用:アリシアクリニック 採用担当 佐々木さん
技術も美しくなることの興味があればどんどん上手になります。そして自信がついていくとおもいます。
引用:BKさん
笑顔が大事
社交性や明るさ、声のトーン、話し方などももちろん大切ですが、何よりもまず笑顔です。相手が笑ったときに自分も笑えるか、というのは重要なポイントになると思います。
引用:湘南美容外科クリニック 採用担当者
患者様をお迎えする気持ちが大事
クリニック全体で患者様をお迎えするという気持ちを大事にしていますので、看護師だけでなく、医師、カウンセラー、皆で協力し合いながら様々なことを決めて行きます。患者様の目線に立って、一人一人が考えて、皆で協力して達成していくものと考えているからです。
引用:あおばクリニック 採用担当 三崎さん
おわりに
いかがでしたでしょうか?
美容外科は医療看護とは異なる点が多く、それだけに転職活動もこれまでとは違った注意が必要になります。
また、看護師の向き不向きも大きく分かれる業界です。
この記事を通して美容外科の求人の探し方や選び方、美容外科での働き方を具体的に知っていただき、あなたが美容外科ナースとして理想通りの職場で働けるようになることを心より望んでいます。