【透析看護師まるわかり】透析看護師の役割とその実態に迫る!

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皆さん、透析看護師ってどういったものかご存じですか?
近年では、透析専門のクリニックも多くなり、看護師のニーズも高まっています。生活とバランスのとりやすい働き方や、給料面などからも人気が高い分野ですが

「透析看護師って具体的にどんなことをしているの?」
「生活とバランスがとりやすいって本当?」
「実際の給料は高いの?低いの?」
といった疑問がわいてきますよね。

今回はそんな、透析看護師の実態をクローズアップして、紹介させていただきます。

目次

1.透析看護師ってどんなことをするの?
(1)透析看護師の役割
(2)透析看護師の業務内容と1日の流れ
(3)先輩透析看護師の声
(4)経験談から探る、透析看護師の悩み
   ア.患者さんとのつきあいかた
   イ.ほかの職場につながらない
   ウ.未経験からの悩み
(5)透析看護師のメリットデメリット
(6)透析看護師に向いている人とは

2.高給は嘘?本当?透析看護師の給与事情

3.透析看護師としての将来を考える
(1)目指せる資格
   ア.透析療法指導看護師
   イ.透析看護認定看護師
   ウ.透析技術認定士

4.透析看護師を目指す前に
(1)透析について勉強するなら
   ア.経験者のブログから学ぶ
   イ.参考書から学ぶ
(2)働く場所のチェックポイント

5.効率よく透析の求人を探すには

6.まとめ

1.透析看護師ってどんなことをするの?

(1)透析看護師の役割

一般的に「透析」と呼ばれているのは、腎臓機能の低下した患者さんに対して人工的な透析療法を行なう血液透析を指します。高齢者が増えることで、透析を必要とする患者さんも増えてきています。そして、病院内ではなく、透析を専門とするクリニックも増えてきています。そのため、透析の看護をする看護師の需要が高まっているのです。そういった中で、看護師の務める役割とはなんでしょう?主に、次の5つの役割が考えられます。

①生活指導
透析導入前の患者に残された腎臓の機能が維持できるよう生活指導を行う
②透析説明
透析療法選択時に患者自身が決定できるよう説明やアドバイスを行う
③導入期指導
透析の導入がスムーズに行われるための導入期指導を行う
④患者さんの健康観察
患者がより健康的で自分らしい生活を送ることができるよう調整する
⑤家族への対応
患者さんの家族への説明など行う

こういった役割が、透析看護師には求められるでしょう。

(2)透析看護師の業務内容と1日の流れ

では(1)のような役割を果たすために、具体的に透析看護師はどんなことをするのでしょうか?
透析看護師さんの実体験から、まずは透析看護師が1日どういった過ごし方をするのか見てみましょう
【透析看護師の1日~日勤の場合~】

[8:20] クリニックに出勤→着替え、身だしなみを整える
[8:30] 業務開始!まずは機器の準備(プライミング)
[8:45] 患者さん入室(事前に体重や血圧の測定済み)・申し送り・患者さんの状態確認
[9:00] 患者さんへ穿刺し、透析開始!
[10:30] バイタルチェック
[11:00] ミーティング(患者さんの状態について)
[11:30] バイタルチェック
[12:00] 患者さんの昼食
[12:30] 看護師のランチタイム(2チームに分かれて30分で交代)
[13:00] 返血
[14:00] 終了した患者さんから退室→記録・ベッド準備
[15:30] 休憩(30分)
[16:00] 記録・勉強会・次の透析のフォローなど
[17:00] 業務終了!

1日の流れを参考に、透析看護師の業務内容としては次のようなことが挙げられます。

1.患者さんの健康管理と指導
2.透析のプライミング(準備)
3.透析のための穿刺・抜針・止血
4.透析に使う機械の操作
5.透析中の患者さんのバイタルチェック
6.フットケアや精神面など患者さんの総合的なケア

透析中は血圧低下がないか、気分の悪くなった患者さんがいないかなど、細かく目を配ることが大切。それ以外にも、病気についての相談などを受けながら、精神的なサポートも求められます。1回に4時間ほどの時間がかかり、1日おきに利用する方も多いため、患者さんと良好な関係を築きながら、少しでも心地よく過ごしてもらうことが看護師の仕事となります。

(3)先輩透析看護師の声

実際に透析看護師として働く先輩の声を参考に、どういった看護師像が目指していけるのかを考えて見ましょう。

透析治療を受けている患者さんというのは、いろいろな不安、身体的な苦痛などをたくさん抱えていらっしゃいます。さらに、健康の状態もメンタルの状態も、おひとりお一人違いますし、日によっても違います。
ですから、日常的な透析医療の業務だけでなく、患者さんを「個人」として全てを看ながら、おひとりお一人の状態をしっかりと把握をした上で、より良い生活ができるための援助をすることが、透析医療の看護師の仕事で重要な点だと考えるようになりました。
(引用:看護のチカラ)

看護師として、単純に透析の知識を深めるだけではなく、患者さんとの関わり方にも成長がうまれたこともうかがえる体験談です。
透析看護師としての体験談をこちらのサイトにおいてはさらに詳しくインタビューしてますので、さらに気になった方は是非よみすすめてみてください!具体的なイメージにつながるかと思います。

(参考:【看護のチカラ】働き方は変えられる?人間関係は?ライフスタイルは?将来の展望は?)

(4)経験談から探る、透析看護師の悩み

実際の経験談をもとに、透析看護師としてどのような悩みがあるのか、考えてみましょう。

ア.患者さんとのつきあいかた

患者さんがクセがある人が多いです。
透析をしないと命をつなげない、という暗い背景があるのでわからなくもないですが・・・。
透析患者さんにとってはシャントは命綱なので、穿刺に失敗して(もしそうなったとしてもそれが原因とはいいきれないですが)シャントがつぶれた!なんてことになったらどうしよう???と毎日緊張して精神的につらかったです。
(引用:看護師お悩み相談室 )

穿刺を1度失敗しただけで「もう、あんたにはやってもらいたくない」と言われ、2度とその方の穿刺はできなくなってしまいました。信頼関係を築いてから穿刺をさせてくれるような透析クリニックならいいのですが、私のように入社して1週間でやるようでは、なかなか信頼関係を築くのは難しかったです。
(引用:看護師お悩み相談室 )

イ.ほかの職場につながらない

透析は奥深くて、他領域の疾患の知識も意外に必要です。また生活調整が必要な疾患ですので、指導能力も必要です。沢山勉強することはあり、私は、毎日予習復習(?)をしていました。
ただ、確かに業務が特殊で、「普通」の看護業務を滅多にすることがなかったので、
その後、病棟に移動した時、清拭すらまともに出来ず、自分は新人レベルの看護技術しかないのだと、
思い知らされる羽目になりましたが。。。。。
でも、合う人は、何十年と透析看護に従事されているし、認定看護師などキャリアアップの道もあります。
(引用:看護師お悩み相談室

透析という分野の特殊性がゆえに、病棟などに移る場合に苦労することもあるようです。念頭に置いておきましょう。

ウ.未経験からの悩み

透析看護3ヶ月目です。たくさん覚えることがあって、最初はすごく大変です。
慣れてきても次は患者さんの回診でデータや血圧、増加率、CTRからドライウェイトはどうするかなど盛りだくさんです。ほんとに最初からやり直しってかんじです。
精神的にはたいへんですが、体力的には楽になりました。
(引用:看護roo! )

どの職場でも当たり前ではありますが、なかでも透析看護に関しては、はじめは新しく学ぶことが多いようです。逆になれてしまえば、やりやすい反面、その域まで達するまでに、少し難しさを感じる方も多いようです。

(5)透析看護師のメリットデメリット

経験談やそれに伴う悩みをふまえて、透析看護師のメリットやデメッリはなんでしょう?魅力と注意点を知ったうえで、自分の目指す看護師像の実現につながるか考えてみましょう!

◎透析看護師のメリット

・主に日勤、土日の勤務も少ない
・生活と仕事のバランスがとりやすい
・専門的な知識を高められる
・知識を積んだ後は、業務の煩雑さが少ない
・認定看護師など、資格につなげられ目標を持ちやすい
・患者さんと深いつながりを持てる

透析看護師のメリットとしては、このようなことが考えられます。
多くの皆さんが生活とのバランスとを考えた時に魅力的な透析分野。基本的に透析クリニックなどは日勤かつ休みもしっかりとれるところがポイントと考えられます。ただし総合病院の透析科の場合、必ずしも当てはまるわけではないので、転職や就職の際には勤務体系の確認が必要でしょう。

透析科においては、日頃通院されるかたがほとんどですので、患者さんと深くかかわることになります。生活面や病気の現状に向き合いつつ、透析の知識を身につけていけます。

◎透析看護師のデメリット

・医師や看護師同士の人間関係トラブルが起きうる
・患者さんとのかかわり方が難しいことも
・最初は覚えることがたくさん
・精神的なストレス
・将来、ほかの分野へのつぶしがききにくい

デメリットとしては、基本的に透析科はワンフロアで行うことが多いので、同僚の動きが目につくきやすく、お互いの会話や言動が筒抜けになってしまうことも多いようです。そのため、医師や看護師同士の人間関係でトラブルになりやすいという面があります。それぞれと良好なコミュニケーションをとっていくことが求められます。

同様に、患者さんとの距離も近いぶん、関わり方へ悩む方もいるようです。透析患者は透析が命綱であることもあり、新人を極端に嫌ったり、スキルや知識がまだ未成熟な看護師に対して、辛辣な言葉を投げかける事も少なくありません。そのため、患者さんの言葉に傷つくことや、コミュニケーションがうまくとれずに、大きなストレスやプレッシャーを抱えてしまうことも少なくありません。

また総合病院などに勤務する看護師は、様々な科を行き来して幅広い知識や技術を身に着ける機会を得られますが、透析分野では、透析においてのみ使用する機会や技術がもとめられることが多いため、一般的な医療行為からは離れがちです。そのため透析科以外への転職が難しいという一面があります。

こういった両面を含めて、自分の方向性を考えてみましょう。

(6)透析看護師に向いている人とは

ここまでをふまえて、どういった方が透析看護師に向いているのかまとめてみました。

●コミュニケーション能力が高い方
●仕事とプライベートのいいバランスをとった生活を望んでいる方
●より良い看護をして、1人1人の患者さんと深い関わりを持ちたい方
●透析看護師としてのスキルアップをしたい方
●これまで積み重ねた看護経験を患者さんにもっと役立てたい方

このような意識が、透析看護師を目指す方には求められるでしょう。
自身の意識と比較し、検討してみましょう。

2.高給は嘘?本当?透析看護師の給与事情

比較的高い給料である、と人気の高い透析看護師ですが、その給料実態はどのようなものなのでしょうか?
平均年収や、実際の透析看護師の給料明細をのぞいてみたいと思います。
まず透析看護師の、平均年収はいくらくらいなのでしょうか?

透析看護師の平均年収(日勤の場合)=約438万円

高給と言われることが多い透析看護師さんですが、日勤の看護師さんの平均が約415万円であることから、ほかの日勤の看護分野に比べ多少高いか、大して差が無い程度が実態のようです。

実際の透析看護師さんの給料明細をのぞいてみましょう。
きさささん [ 女性 / 43歳 / 経験10年目 / 神奈川県 / クリニック ]

 働き方  常勤(夜勤なし)
 資格  正看護師
 総支給額  4,403,517円
 月給  283,011 円

 

詳しくこちら ナースなワタシのお給料

おおよそ給料事情としては、平均的にはこのくらいのようです。
働き場によって、やはり多少の変化はあるようなので、給与体系は確認する必要があるでしょう。

ほかの透析看護師の給与事情をさらに知りたいかたは、以下のサイトを参考に、リサーチを進めてみてください!
(参考:ナースなワタシのお給料)

3.透析看護師としての将来を考える

(1)目指せる資格

看護師としてのキャリアアップの方向性としては、【透析療法指導看護師・透析看護認定看護師・透析技術認定士】の3つの資格が考えられます。それぞれの概要をみて、透析看護師として、どんな将来性があるのかつかんでみましょう。

ア.透析療法指導看護師

人工透析・血液透析が必要となった患者とその家族に対して、より深い知識のもとに透析療法についての説明や生活上の指導を行うことができるようになる資格

透析療法指導看護師は、日本腎不全看護学会を中心とした5学会で合同認定されている資格です。年に1回、1月に試験が行われています。合格率は毎年異なりますが、常に80~100%と高いのが特徴です。
看護師免許を有しており、受験資格に定められる看護の実務経験や学会活動の点数を満たしていれば受験できます。特別に教育課程で学ぶ必要はないため、仕事と受験の準備を上手く並行できるのであれば、比較的取得しやすい資格です。

イ.透析看護認定看護師

透析患者を施設内外からより専門的に支援。同じ透析看護師の指導者としての役割も果たす資格。

日本看護協会が認定している透析看護認定看護師。21分野あるうちの一つです。キャリアアップを考える看護師さんが、最もイメージしやすい資格ではないでしょうか。
大きなポイントとなるのは、受験資格の一つに挙げられている、6ヶ月・615時間の教育課程の修了。認定看護師の教育施設はいくつかあるものの、透析看護に関しては東京都の1施設のみとなっているのです。学費や生活とのバランスの考慮も必要ですが、強い意欲や責任感のある方にはおすすめの資格です。

ウ.透析技術認定士

人工透析業務自体の専門知識やスキルを証明することができる資格

透析技術認定士は財団法人医療機器センターが主となり、腎臓学会や透析医学会などから選出された認定委員会により認められている民間資格です。大きな特徴は、臨床工学技師や看護師に加え、准看護師も資格取得ができること。透析に携わる看護職にキャリアアップの可能性を広げてくれる資格と言えますね。
実務経験を満たした後、座学講習会またはe-ラーニングによる講習会を修了すれば認定試験が受験できます。インターネットの環境があれば、自宅がどこでも資格取得を目指せるという点が嬉しいポイントです。勉強はもちろん必要ですが、チャレンジしやすい資格となっています。

このように透析看護として専門性を高める将来的な道は、十分に存在します。
そのほか、透析看護師として「フットケア」や「栄養管理に関する資格」なども、患者さんをよりよくお世話するといった面で、大変有効な資格となるでしょう。

4.透析看護師を目指す前に

(1)透析看護師についてさらに知るなら

透析を目指す上で、どんなことを学んでいくか知りたい!事前に勉強したい!といった方は、ブログや参考書など気になりますよね?目指す前に、ここで紹介させていただきます。

ア.経験者のブログから学ぶ

やっぱり、経験者の声は参考になるもの。透析看護師として考えることを経験者の方が日々綴っているブログは、どういった看護生活を歩むことになっていくのか、大変参考になるでしょう。

透析の分野において、有名なブログである「透析バンザイ!」。こちらでは、漫画を取り入れたりと、わかりやすく透析看護師について綴られていて、口コミも好評です。書籍化などもされており、大変参考になるかと思います。
気になる方はこちら 透析バンザイ!

イ.参考書から学ぶ

実際に本や参考書から学びたいという方もいらっしゃるでしょう。口コミとしても以下のような意見が寄せられています。

私も勉強を・・・と思って本を購入して読んだりしていました。
でも、実際に機械にさわって体験しないと、イメージもつかめないし頭にも入ってきませんでした。
でも、新人用の透析の本を一冊購入するといいとおもいます。(透析ケアの増刊など)
(引用:看護師お悩み相談室

あくまで、実践や体験しないとなかなかイメージできないことも多いようですが、入門書として、一冊本を手に取るのも、知識の整理に役立つでしょう。
おすすめとしては、ブログでも紹介しましたが「透析バンザイ」や「透析ケア」といったものが人気なようです。実際に手に取って、自分に合う本を探すと良いでしょう。

画像②

画像③

(2)働く場所のチェックポイント

実際に透析看護師として働いていくことを考える場合、どういった点をポイントに職場を選んでいったらよいでしょうか?まずポイントとして以下の3つを重点的に意識するといいでしょう。

①職場の雰囲気
②勤務体系
③給与体系

まず①として「職場の雰囲気」があげられます。具体的には次のようなことに着目してみましょう

  • 未経験者への教育体制
  • 看護師と医師などの人数配置関係
  • 同僚の年齢層など

②としては「勤務体系」があげられます。透析看護師としてクリニックで働く場合には、日勤が多いかと思われますが、月何回か夜勤が必要であったりと、施設によっては勤務体系がまちまちです。病棟勤務とクリニック勤務でも、働き方が異なってくるので勤務体系が自分の望むものであるか、事前に確認しましょう。
「生活とバランスのとれた働き方がしたかったのに、、、!」といった後悔が生まれぬよう、事前の理解が必要になります。具体的には以下のようなことに注意しましょう。

  • 夜勤や準夜勤の有無
  • 土日の勤務体系
  • 具体的な勤務時間の範囲(夜間営業は何時までなのか)

③としては、給与体系があげられます。施設によって、手当であったり、ボーナスなどに変化が出てきますので、どういった給与体系かしることは重要でしょう。

  • 資格取得者に対して手当は出るのか
  • 透析手当や感染症のリスクに伴う危険手当が支給される場所なのか
  • ボーナスが支給される場所なのか

こういった点を主にポイントにしながら、透析看護師としての職場を、前向きに考えていただければと思います。

5.効率よく透析の求人を探すには

転職したいと思っていても、忙しくて求人を探す時間がない方も多いと思います。

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※転職で後悔しないために、自分が職場に求めること(重要視すること)や優先順位を明確にし、職場について詳しく確認しましょう。

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看護師転職サイトの詳細はこちらも参考になさって下さい。
みんなの看護部【看護師転職サイト】入職で1人100万円!?デメリットと徹底活用法

6.まとめ

いかがだったでしょうか?
透析看護師についての理解が深まっていれば幸いです。
看護師として、新たな道を切り開く一歩につながることを願っています。

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この記事の作成者: a.satou