「救急看護師」というと、重症の患者さんが次々運ばれてくるなか、的確な判断でテキパキと処置をこなす、という格好良いイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?

実際、ドラマなどで多く取り上げられたり、高いスキルが得られたりすることから人気のある職場のようです。

それだけに、救急現場での看護師の実態を知りたい方も多いのではないでしょうか?

患者さんの生命に関わる現場だけに責任の重そうな職場だな、あるいはどうすれば救急看護師になれるのか、キャリアが浅い自分でも大丈夫だろうか…などと考えている方は必見!

きっと読み終わった後には救急現場の全体像が見えてくると思います。

ぜひ参考にしてみてください。

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救急看護師とは

救急看護師の役割

救命救急センターには、生命の危機に瀕した重篤な患者さんが24時間365日運ばれてきます。

あらゆる疾患や外傷を取り扱っているので、そこで働く看護師も様々な診療科の広く「深い」知識や技術、最新の医療機器の管理を求められる上に、どんどん新しいものが導入されるので、常に学び続けなければなりません。

だからこそ、救命救急センターで働くには、向上心とやる気が何よりも必要です。

そんな救急看護師の役割を簡単にご紹介します。

救急看護師の役割
  • 救急処置の実施
    ・心臓や呼吸が止まってしまった患者さんへの救急蘇生処置
    ・出血を止める止血や包帯法
    ・骨折時の処置などの応急処置
  • 医師が行う様々な救急治療場面での処置介助
    ・人工呼吸器、人工心肺装置、血液透析の機械を扱った処置など
  • 生活行動援助
    ・体を清潔に保つ
    ・体位を整える
    ・トイレの介助
    ・痛みを和らげる
  • 患者さんとその家族に対する心のケア
  • 救急医療チームが円滑に機能するように調整
  • 救急医療物品を整える
  • その他
    ・一般の人たちに対する救命・救急処置の指導
    ・救急医療政策への参画
    ・救急看護に関する研究など

(参考:一般社団法人救急看護学会
(参考:看護labo.com

救急看護師の働く場

日本では、救急患者さんを受け入れる施設には「救命救急センター」「ER」などがありますが、患者さんの状態によって運ばれる医療機関が変わってきます。

大きく分けると次のようになります。

1次救急医療機関処置後に帰宅できる程度の状態(軽傷)
2次救急医療機関一般病棟に入院する程度の状態(中等症)
3次救急医療機関集中治療室への入院が必要な状態(重症)
救命救急センターとは

3次救急の中でも、重篤な患者さんに対し高度な医療技術を提供する施設。人口100万人あたり最低一か所、それ以下の県では各県一か所設置されています。
(参考:Wikipedia

救急病院
ERとは

基本的に全ての救急患者に対応する救急初期診療型で、ERで働くERドクターは全ての科の初期診療を行います。また、walk in(救急車以外で来院すること)の患者さんにはトリアージナースが対応し、緊急性があるかないかの判断を行います。緊急性があると判断されれば、救急車で来院の患者さん同様、ERドクターの診療を緊急に受けることとなります。ERドクターは初期診療後、入院が必要な患者さんは全てその担当科に振り分け、入院患者さんや手術には基本的には関与しません。

こうした救急医療施設以外にも救急看護師の働く場はあります。

救急医療施設以外の働く場
  • ドクターヘリに同乗して救急看護を行うフライトナース
  • 災害時に現場に急行し、被災者への救急活動を行う救急看護師
  • 海外の災害現場に派遣される救急看護師
  • 救急看護の専門知識を持って教育指導する救急看護師
  • 救急看護の質向上に貢献する研究を専門的に行っている救急看護師

(参考:一般社団法人救急看護学会

救急看護師のやりがいと大変なこと

やりがい

大変なこと

チーム医療・様々な医療を学べ、スキルアップになる。ミスは許されない。
次に何をするべきか瞬時の判断力が鍛えられ、段取りが良くなる。対応力が身につく。忙しさの波が激しい。患者さんが重なることもあれば、全く患者さんがいない時もある。
命を救えた時の達成感が他と比べて大きい。ご家族から感謝されると努力が報われる。患者さんの最期を看取ることが一般病棟よりも多く、やりきれないこともある。
ステータスになる。精神的、肉体的にハード。
一人の患者さんと関わるのは限られた時間内だけなので、気持ちの切り替えがしやすい。患者さんとの関係が入院・オペ室搬入の間だけになってしまう。

(参考:看護師給料アップのツボ

以前救急外来で働いていましたが 確かに患者さんとの関係は入院、オペ室搬入の間だけになりがちです。その間にできるだけの事をして切り替える事が大切だと考えていました。
私は病棟勤務の時に帰宅後も仕事を引きずってしまい体調を崩した事もあり救急外来の方が向いている気がしました。

引用:看護師お悩み相談室

インタビュー 救急看護歴17年 綾部さん

綾部さん

救急看護のやりがいとは?

看護師としての自らのスキルアップの機会がたくさんあるところです。よりよい看護を提供するためには、つねに学び続ける姿勢が欠かせません。

トリアージや災害医療の知識に加え、小児患者さんが搬送されるケースも増えていますので、PALS(小児二次救命処置法)や外傷についても理解していなければいけません。

私は日本救急看護学会のセミナー等に積極的に参加して情報を収集しています。そうして得た専門職としての知識や技術を現場で実践することができ、それが患者様の回復につながることが最大の魅力だと思います。

引用:一般社団法人日本救急看護学会

救急看護師のリアルな実情

過酷な現場

当然ながら救急の現場には辛い現実も待ち受けています。

実際の現場の声をご紹介します。

酷な言い方ですが、助けられない命が運びこまれるんです。小さな子どもさんが血まみれ、意識なし、母親の悲鳴…
救命では、処置室もしくはベッドがOP場と化し、そこで開腹術が始まります。
大学病院のNICU…親御さんの宗教上、輸血を受けられず保育器で過ごす赤ちゃん…など。

交通事故で運ばれた方が退院する、重度の火傷を負った方が一般病棟へ転棟し退院した。スキー事故で顔面骨折し形成外科で何度もOPをした女性、入院中に出会った方といい関係になったということも。良いこともありますが過酷な現状に耐えられるようであれば考えてみてもいいのかもしれませんね。

医師、看護師ともに自分の医療へ対する気持ちが強い方たちの集団なので、良い人間関係が常に保たれるという保証はないでしょう。

引用:看護師お悩み相談室

1~2次病院では現実と理想のギャップも

例えば1~2次救急病院には、本当に救急処置が必要な方の中に、実は救急ではない方が混じっていることがあります。

そのため、「何でも屋」「全然救急じゃない」というギャップに苦しむ看護師もいます。

3次を受け入れる病院では、3次を優先するために1次を引き受ける優先順位が低く、ほとんどの場合は、1~2次を扱う病院へ搬送されるので、2次を掲げている病院でも1次の患者さんが多くなる傾向があります。

3次で1次を受けると、3次の患者さんの対応が遅れることがあるのでシステム上仕方ありません。

患者さんの数も「3次<2次<1次」と増えますので、2次でも1次の受け入れは必然的に多くなります。

1次の患者さんがどのような状態かというと

  • 通常の時間内に受診できなかった
  • 転んで怪我をした
  • 急に熱が出た

など、軽症なものが多くあります。

その他、酔っぱらい、けんかなど警察が介入しているパターンもあります。

ただ、1次として入って来ても実は重症だったということもありますので、アセスメントは気が抜けません。

もし救急医療に携わりたい場合は、現実と理想のギャップが大きくならないよう、自分の希望は高度救命なのか、民間の救急外来なのか、など明確にしておくと良いでしょう。

(参考:看護師の神様

救急看護師になるには

新人から?他科で経験を積んでから?

さて、救急看護師はベテランにしか務まらないのでは?などと思っている方も多いのではないでしょうか。

実際のところは、必ずしもそうではないようです。

では、新卒から配属、逆に病棟などで経験を積んでから救急に異動・転職、どのようなルートを通るのが最適なのか、メリット・デメリットなどを踏まえて解説します。

新人から

メリット

デメリット

最初から過酷な現場にいるので、的確かつ広い分野の対応力が鍛えられる常に瞬時の判断と行動が求められ、重症患者さんばかり搬送されてくるので、先輩がゆっくり教えてくれる状況ではないことが多い

インタビュー 救急看護歴2年 今野さん

今野さん

1年目から救急看護を担当することに対して、不安はありませんでしたか?

もちろん不安はありました。救命救急センターには内科や外科といった分野を問わず患者様が搬送されてきます。学生時代の座学と現場では勝手が全く異なり、患者様を前にしてどこから診ればいいのかも分からず、パニックになることもありました。

2年目の現在でも焦ることはありますが、そういう時はまず何をすべきかを頭の中で整理して心を落ち着かせるようにしています。あと自分の知識だけで対処できないときは、先輩の意見を積極的に聞くようにしています。

引用:一般社団法人日本救急看護学会

経験を積んでから

メリット

デメリット

基本的な技術のベースを持っているので、即戦力になる比較的穏やかな科の経験しかないと、最初はそのスピードに戸惑うことも

(参考:yahoo!知恵袋

私は循環器、脳外科とわたり、今救急です。この循環器と脳外科の経験がどれほど役に立ってるかわかりません。最初から救急だったら今ほど循環器や脳外科に詳しくなかったなあと思います。

引用:yahoo!知恵袋

このようにどちらを選ぶにせよメリット・デメリットがあります。

どちらのほうがご自分に合うか、考えるきっかけにしてみてください。

確実に救急現場で働くには、独立型の救命救急センターが近道

当然ながら、救急看護師になるには、救急部門のある病院に就職する必要があります。

ですが前述したように救急部門は人気が高く、救急希望で就職したとしても、希望が通らず一般外来や一般病棟に配属されることも多いようです。

ですが、そこで経験を積み、いずれは救命救急センターへ転属希望するという道もあります。

どうしてもすぐに救命救急で働きたいのであれば、独立型の救命救急センターを目指すという方法があります。

絶対数は少ないですが、採用してもらえれば救命救急センターですぐに働くことができます。

(参考:yahoo!知恵袋

救急看護師に必要な5つのもの

1. 的確な判断力

医師がすぐに患者さんを診ることができないような状況では、まず看護師の権限で許されている限りの救急処置をする必要があります。

また、医師が来たらすぐ治療に移れるように、適切な機器、薬剤などの用意をしておく必要があります。

2.情報収集能力・観察力

患者さんはいきなり運ばれてきます。

「事故や急変ならば、どういった状況でそうなったのか」「アレルギーのある・なし」「既往症」など、診察や治療に必要な情報を一気に集めなければなりません。

しかも本人は意識がないか、あっても動揺していることがほとんどです。

付き添いの家族や同僚がいても、こちらも落ち着きを失っているでしょう。

そういった相手からの情報収集ですから、かなり難しいことになります。

また、自分でも患者さんを観察して、なにが救急処置に必要なのかを判断しなければなりません。

3.手際の良さ

この情報収集はしばしば、救急処置と同時並行で進めていくことになります。

症状に合わせて、気道確保、血管確保、酸素投与、採血などです。

一つの失敗や遅れが、患者さんの今後の回復を左右してしまうことも常にあります。

単に看護師としてのいろいろなスキルを持っているだけではなく、確実にしかも短時間で終わらせる手際の良さが必要です。

4.家族へのケア

急患ですから、多くの場合家族や職場の同僚が付き添っています。

あるいは後からでも駆けつけてきます。

その人たちも、「なにが起きたのか」「どういった症状なのか」「これからどうなるのか」「どんな治療が行われるのか」と、気が気ではありません。

もちろん、医師からも説明をすることがあります。

ですが、できれば医師には治療に専念してもらったほうがいいでしょう。

また、医師の使う言葉は一般の人にはわかりにくいこともしばしばです。

こういった時に、家族を落ち着かせ、必要な説明を与え、今後の治療のための協力をお願いするのも、救急看護師の重要な仕事です。

5.協調性

救急現場では、看護師だけでなく医師や救命士・医療スタッフとのチームプレイがとても大切になります。

お互いに補い合って仕事をしなければならないので、協調性は必須です。

(参考:転職MAQIA
(参考:yahoo!知恵袋

こんな人には不向き
  • 患者さん1人1人とじっくり向き合って看護したい人
  • 緊張時に慌てたり焦ったりしがちな人
  • 勉強量の多さに耐えられない人

こんな知識があれば強みに。だけど最も大切なのは「学ぶ姿勢」

経験科が内科だから不利、外科だから有利ということは、一概には言えません。

ただ、救急対応の経験数から考えると外科系の経験が有利なことが多いようです。

専門知識が事前にあると強みになるものには、次のようなものがあげられます。

  • 脳外科
  • 心臓外科・循環器内科
  • 一般外科系(消化器外科など)

ただ、経験は経験でしかないので、「学ぶ姿勢」が最も大切になります。

病院によって得意・不得意もありますし、受け入れる疾患も様々です。

実際に現場に入って、学ぶ根性と熱意があることが一番重要です。

(参考:看護師の神様

救急看護師の求人の探し方

自分に合った職場を探したいけれど忙しくて探す時間がない、どうやって探したら良いのかわからないという方には看護師専門の転職サイトがおすすめです。

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(参考:看護師転職サイトランキング【20種の求人条件で比較してみた結果】

参考までに下記は主な転職サイトの救急看護師の求人数ランキングになります。(2024年11月時点)

順位転職サイト名求人数
1位医療ワーカー336件
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救急看護師としてキャリアを積むこと

救命救急センターでは、心肺停止や重篤な外傷など、生死の境をさまよう状態の患者さんが搬送されているにもかかわらず、すぐに医師が処置できないようなこともあるでしょう。

そんな時は看護師が許される範囲内で適切な処置を行わなければなりません。

そのため、常に学び続けることが大変重要です。

救急看護師として、さらにスキルを高めるにはどうすれば良いでしょう。

ここでは、「資格」「講習会」についてご説明します。

救急看護認定看護師という資格

認定看護師という制度があるのをご存じですか?

日本看護協会が策定した資格認定制度の資格の一つで、特定の看護分野において、認定看護師認定審査に合格し、熟練した看護技術と知識を有することが認められた者をいいます。

2015年12月現在の救急看護認定看護師の全国登録者数は1,022人となっており、救急現場で働く看護師さんでもこの資格を持っているのは限られた一部の方といえるでしょう。

インタビュー 板橋中央総合病院 救急看護認定看護師 伊東俊恵さん

伊東さん

私は救急医療に携わっていく中で「救急看護とは何か?」を追求していきたい想いがあり認定看護師を目指しました。勉強や試験は大変でしたが、周囲がサポートしてくれたことに本当に感謝しています。

今は認定看護師としてERでの業務以外にも講義や各種委員会での講義、新人研修等、院内のレベルアップにも携わらせていただいています。今後はさらに経験や知識を蓄え、「質」が問われている現代において、よりよいスタッフ教育と自身のキャリアアップを目指していきたいと思います。

【ステップアップの軌跡】
ステップアップの軌跡

引用:板橋中央総合病院看護部

救急看護分野に必要な知識と技術(一部)とは

  • 救急医療現場における病態に応じた迅速な救命技術、トリアージの実施
  • 災害時における急性期の医療ニーズに対するケア
  • 危機状況にある患者さん・家族への早期的介入および支援

(参考:日本看護協会

受験資格は?

  • 日本の看護師免許を有していること
  • 看護師免許取得後、実務研修が通算5年以上あること(うち3年以上は認定看護分野の実務研修)
  • 日本看護協会が認定している認定看護師教育機関(課程)を修了(6か月・615時間以上)していること

その上で、認定審査(筆記試験)に合格しなければなりません。

(参考:日本看護協会

資格手当

手当は決して多いとはいえません。

例えば国立病院機構では月額3,000円です。

(参考:独立行政法人国立病院機構東海北陸グループ

認定看護師については、こちらの記事をご参考下さい!
認定看護師になるには?【完全公開】現役の認定看護師が明かす6つのステップ

スキルアップのために

救急現場では、瞬時に的確な判断を行い、迅速な処置を行うことが求められます。

セミナーやビデオ・e-Learningなどを通じて教育を行っている救急関連の団体がありますので、一部をご紹介します。

  • 日本BLS協会
    AHA(アメリカ心臓協会)の公式BLS(一次救命処置:Basic Life Support)コースを開催しています。
  • ITLS JAPAN
    病院搬入前の外傷処置教育訓練コースです。
  • 日本PALS協会
    AHA-PALSインストラクター資格を持つ小児救急看護認定看護師が主体となって立ち上げたナースのための急変対応スキルを考えるネットワークです。

最近注目の「トリアージナース」とは

トリアージナースという言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。

患者さんの重症度を判断し、診察の優先順を決める看護師のことです。

トリアージとは、緊急の処置を要する場合、傷病者のけがの程度に応じて病院搬送や治療の順番を決めることで、救命率の向上を目的に、災害医療の現場で用いられます。

トリアージナース専門の資格はありませんが、救急看護認定看護師の資格があればトリアージを行うことができるほか、上述の日本救急看護学会のトリアージナース育成研修会を修了すれば、トリアージのスキルが身につけられることでしょう。

(参考:看護roo!用語辞典

救急看護師の給与と手当事情

救急看護師の給料は少しだけ高め

【平均年収の比較】

看護師平均(4,089名)うち救急外来看護師平均(102名)
4,801,372円4,969,821円

(参考:ナースなワタシのお給料

救急看護師の年収は、一般的な看護師の年収と比較すると、少し高めのようです。

これは、夜勤や危険手当、残業代などが加算されているためなのですが、それに見合うかどうかはご自身の判断になります。

救命という大きなやりがいがありますが、肉体的にも精神的にも負荷が大きい職場であることも事実です。

(参考:http://www.xn--2-ieu1amw9i7j0cb7686imgrc9vxa5w5ab9j.com/)

救急看護師の手当事情

国立病院機構では、特殊業務手当(救命救急センター12,500円)や救急呼出待機手当(待機1回につき2,000円)などが基本給に加算されるようです。

病院によって違いはありますが、是非参考にしてみて下さい。

(参考:独立行政法人国立病院機構東海北陸グループ

妊娠・出産・育児…両立できる?

いずれは結婚、出産、育児を考えているけれど、救急の現場は忙しくて、家庭と両立できるの?と不安をお持ちの方もたくさんいらっしゃると思います。

ここでは実際に育児を経験したママさん救急看護師へのインタビューをご紹介します。

両立できた人・できなかった人、それぞれです。

参考にしてみて下さい。

私も次救急の大学病院で勤務していました。子どもが生まれて夜勤を続けていましたが、育児に対して後悔すると思い民間の病院に転職しました。

引用:看護キュー

家庭持ち(小さい子どもが居る世帯)では中々続けることは厳しいと思います。大学病院でも家庭持ちの方はいましたが、旦那さんが子どものお迎えに行ける、家族の協力が充実している・・かなり整った環境でないと周りについていけなくなるんです。

引用:看護師お悩み相談室

公立陶生病院 救急外来看護師 青山かおりさんの場合

青山さん

救急の最前線を担う看護師のおよそ半数がママさんナース。
一人目の子どもが1歳を迎えた頃、「また大きな病院で働きたい」と一念発起。6年前に公立陶生病院の救急外来を新たな職場に選んだ。
外来の夜勤は病棟よりも少なく、家庭との両立を図ることを夫と何度も話し合い了解を得た。

今は2人目が産まれたこともあり、育児との両立はさらに大変になったが、子育てが仕事に活きる面も多いという。「子どもができたことで、患者さんに対する理解が深まり、我慢強く接することができるようになりましたね」。

引用:e-LINKED

最後に、自らも出産・育児を経験した、三島救命救急センター看護部長・山口智鶴子さんのこんな声を紹介します。

育児をしながらも救急看護師を続けられるような環境が整っていくことを祈ります。

インタビュー 三島救命救急センター看護部長 山口智鶴子さん

私たちのような三次救急の病院では、比較的若い看護師が集まる傾向にあるので、やはり結婚や出産に伴う退職がどうしても多くなってしまいます。そのため入職して3~4年目の看護師の割合が多いですね。
その中で、結婚後もできるだけ長く働いて、経験を積んでいただくために、子育てをしながらも働きやすい環境を整えることは、看護部長である私が今後取り組むべき部分だと思っています。

引用:nas nus(ナスナス)

おわりに

救急現場の実情を具体的にイメージしていただけたでしょうか?

医療現場における花形とも呼ばれる救急現場は、過酷である反面、この上ないスキルアップの場であることがお解りいただけたと思います。

あなたにとってぴったりの職場かご検討いただき、新たな行動を起こす一助になれば、幸いです。

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